シンプリストが実践「時間捻出術」。無駄な動きの減らし方とは

2024.04.16 17:05

限られた時間を有効に使えているでしょうか。必要以上の家事や仕事は、時間を無駄にしたり、体力を消耗したり、お金を浪費することに繋がり、もしかすると自分が一番したいことを遠ざけてしまっているかもしれません。もっと毎日の家事や仕事をできるだけシンプルにするよう心がければ、時間と心にゆとりを生みだすことができます。有益な時間の使い方ができる暮らし方のヒントをお伝えします。

家事や仕事は必要以上にやらない

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家事や仕事は誰かのためになる一方で、他人のことを思いすぎるあまりにタスクが増えていき、そのために自分の時間を犠牲にしてしまうことも。
当たり前にやっているそれは、本当に必要なことでしょうか。そこで“やらなくてもいいこと”に目を向けてみます。
例えば飲み物はセルフサービスに、パジャマはわざわざ畳まない、タオルは引っ掛けて収納すればOK...など。
省ける過程を省いて物事を簡素化すること、また、膨れ上がった事柄を時々元の状態に戻すことを意識しながら進めると、仕事量を減らせることがあります。まずは自分のことにしっかり目を向け、最優先するべきことから取り組んでいきましょう。その上で今までできなかったことや、時間に余裕がなく諦めたことが“やらなくてもよいこと”だと分かった場合、案外あっさり手放すこともできるはずです。

持ち物を最小限に最軽量に

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家事や仕事はなるべくシンプルにスムーズに進めることを意識します。理想は、時間をかけずに行動すること。そのためには、持ち物を最小限に減らし、選択肢を減らすことがポイントになってきます。選択肢が減ると、悩む時間や迷う時間がなくなります。私たちは便利にしようという思いから、物を買い足し、空間を複雑化させ、家事や仕事を膨らませたりしてしまう傾向があるようです。
逆に、選択肢を減らし、迷いを減らすことは、本当に取り組みたい“有益”なことに集中できる時間と空間を生み出します。その上でおすすめなのが、持ち物一つ一つをよりミニマムに、軽量化すること。例えばバッグの中身、クローゼットの洋服、仕事道具…などです。荷物が軽量化されると、動きが身軽になり、都度柔軟に行動できる自分に変わるのを実感します。
「シンプルにミニマムにスマートに」。これを意識すると、目指したい方向に身軽に動ける気がするのです。
ワンアクション・ワンタッチの物を採用する
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ミニマムにするためには、身の回りの一つ一つの動きに注目してみてください。その動きをもっと最小限にすることはできないでしょうか。
例えば、ペンをキャップ式のものからノック式のものにする、容器のフタを回転式のものからワンプッシュ式のものにする…などです。
日常のちょっとした動きを何往復も何回も繰り返すことは、実はものすごく時間を使っています。地味な作業にこそ、ワンアクション・ワンタッチ式のものを採用することで、日常がもっとスムーズにすすみ、快適に過ごすことに繋がるのです。
片付けでいうと、引っ掛ける収納、マグネット式収納、畳まない収納…などが挙げられます。動作の見直し一つで、今まで時間がかかっていたことが嘘のようにスムーズに進みます。

寄り道は避ける

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何かに集中したい時や、成し遂げたい目標がある時、私は寄り道や目移りをしないための環境をあえて作ります。
もともと、寄り道は大好き。キラキラとするものにトキめき、心弾む時間はとても楽しいものです。
けれど、何か一つのことに向かってストイックに動く時は、体力も必要。そんな時は、自分を律するように誘惑を断ち切るようにします(移動の道中で魅力的なものに出会って思わず時間もお金も使ってしまった経験はないでしょうか?)。
何か集中したい時、目標がある時は、普段行かない場所にはあえて出向きません。「ここも行きたい」「こっちも寄っておきたい」と欲が出てきてしまい、用事が膨らんでしまうからです。
そんな中で、買い物の仕方で行っていることは、日用品の買い物はスマートフォンからオンラインで済ませたり、洋服のお買い物は信頼できるブランドから通販で購入したり、外食する代わりに自宅でこだわった調味料を使ったり、お弁当を作ったり…。新しい発見がほしい時と、目の前のことに集中したい時で、メリハリをつけて行動することを心掛けています。

余白の時間を大切にする

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何かに一生懸命になっている時、つい他のことが見えなくなってしまい、無我夢中に体力や時間やお金を使ってしまうことがありますよね。
そんな時は、一度冷静になることも必要です。何かに囚われてまで夢中になるのではなく、自分を俯瞰して見られるよう、少しの余裕を持っていられることが理想です。
むしろ、その余白の時間を取れるように心がけています。
例えば、自分の不調に気づいた時、無我夢中で自分を酷使して体力を消耗するのではなく、自分の体からの“休めのサイン”を素直に受け止めます。
周りに正直に伝え、ペースダウンや休息を取ります。それは周りに迷惑を掛けることではありません。足並みをそろえることは大切なことですが、自分のペースを守ることもまた同じくらい大切なことだからです。さらに休息の時間は、次の活動時間を“有益”なものにもしてくれます。

writer / 佐々木奈美 photo / 佐々木奈美

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