

<薬屋のひとりごと>羅漢との関係が明らかに…憎悪に満ちた猫猫の表情には「背筋が凍った」と視聴者も身震い

日向夏のライトノベルをアニメ化した「薬屋のひとりごと」(毎週土曜深夜0:55-1:25、日本テレビ系/ABEMA・ディズニープラス・Huluほかにて配信)の第18話が2月10日に放送された。やたらと猫猫に執着を見せる羅漢の正体がようやく明らかに。壬氏から彼が会いたがっていると聞かされた猫猫の表情が視聴者にインパクトを残した。(以下、ネタバレを含みます)
「薬屋のひとりごと」とは
同作は、日向夏の小説を原作とする後宮謎解きエンターテインメント。小説は「ヒーロー文庫」(イマジカインフォス)より刊行中で、「ビッグガンガン」(スクウェア・エニックス)および「サンデーGX」(小学館)でのコミカライズも展開されており、シリーズ累計2400万部を突破。中世の東洋を舞台に、「毒見役」の少女・猫猫が宮中で起こるさまざまな難事件を次々に解決する姿を描く。
TVアニメは長沼範裕監督(「魔法使いの嫁」や「劇場版 弱虫ペダル(2015)」など)のもと、TOHO animation STUDIOとOLM(「オッドタクシー」や「古見さんは、コミュ症です。」など)がタッグを組みアニメーション制作を担当。CVは猫猫役を悠木碧、壬氏役を大塚剛央が務める。
梅毒にかかった妓女を看病する猫猫
「妓女の価値を下げるにはどうすればいい」という壬氏の一言で猫猫の表情が一瞬にして険しい表情となった前回。猫猫は一呼吸おき、「子を孕ませれば価値などないに等しくなります」と冷静に言い放つが、壬氏を見る目は冷めきっている。その後、別々の目的地へと分かれた2人。壬氏がお目当ての飯盛女に会いにいくとでも思っているのだろうか、猫猫は「今宵はお楽しみくださいませ」と呟き、その背中を見送った。
久しぶりに里帰りをした猫猫は羅門(CV:家中宏)に頼まれ、緑青館の離れを訪ねる。そこでは、梅毒にかかった妓女・鳳仙(CV:桑島法子)が病床に臥せっていた。今でこそ格式ある妓楼だが、数年前まではお世辞にも良い環境とは言えなかった緑青館。
その間に妓女は客から梅毒を移され、潜伏期間に妓楼を訪れた羅門に症状を伝えなかったため、そのまま発症した。梅毒は末期になると病原菌が全身の臓器や神経にまで影響を及ぼすとされている。鳳仙も、もはや猫猫のことを認識すらできていないようだ。
猫猫が彼女を看病していると、禿が「あの変な眼鏡の人がいるから こっちには戻らないほうがいい」と伝えにくる。猫猫が頭に浮かべたその男は、壬氏に粘着している軍部の羅漢(CV:桐本拓哉)にシルエットがよく似ていた。
その夜、三姫の一人・梅梅(CV:潘めぐみ)が猫猫を風呂屋に誘う。引退の年齢になっても妓女を続けている梅梅。猫猫が嫌っている男の相手をしているのは恋心からなのか。だとしたら、男がどんな人間なのかさらに興味が湧く。
羅漢の正体がついに明らかに
しばしの休暇を終え、仕事場である壬氏の自宅に戻ってきた猫猫。壬氏は誤解を解こうとするが、猫猫は緑青館での一件もあってか上の空で態度も素っ気ない。そんな彼女を見かね、水蓮(CV:土井美加)がかける言葉が印象的だ。自分の身の上をわきまえ、壬氏と一定の距離を保つ猫猫に水蓮は「身分だけで何でも分けるのはもったいないわ」と忠言する。幼い頃から壬氏の世話をしてきて、その孤独を知るであろう彼女だからこそ言えることだった。
そんな水蓮におつかいを頼まれ、猫猫は外廷にある医局を訪れる。整った設備に興奮しつつ、おそらく壬氏のものであろう薬を持ち帰る猫猫。飲んでいる薬はもちろんのこと、壬氏のことを何も知らないことに改めて気づく。半年に一度、精進料理を摂り、前日から湯浴みをし、香を焚いて出かける壬氏。高貴な人物であれば、祭祀を任されることもあるが、それほどの人間がなぜ宦官に?と猫猫は疑問を持つ。
壬氏が何者なのか、それに羅漢は気づいているようだ。いつもの様に壬氏の元を訪ねてきた羅漢。猫猫から妓女の価値を下げる方法を聞いた壬氏は「ずいぶんあくどいことをされたようですね」と羅漢に言葉を投げかける。すると、羅漢は「とんびには言われたくないですな 10年以上かけてようやくやり手婆を説得したのに 横からかっさらわれた身にもなるといい」と返す。
さらに、壬氏の「油揚げを返せと?」という問いに「いいや いくらでも出しましょう 昔と同じ轍(てつ)は踏みたくないのでね」と羅漢は返答。「とんびに油揚げをさらわれる」ということわざがあり、おそらく“油揚げ”は比喩で猫猫のことなのだろう。壬氏よりも前に、彼は猫猫を身請けしようとしていたのだ。
壬氏が嫌だと言ったら逆らえないとした上で、「ただ“娘”がどう思うか」と不敵な笑みを浮かべる羅漢。そう、彼は猫猫の実の父親だった。
憎悪に満ちた猫猫の表情に視聴者も身震い
羅漢が猫猫の父親ということがわかり、これまで謎だったあれこれが全て繋がってくる。おそらく、猫猫は羅漢が惚れ込んでいた妓女に産ませた子供なのだろう。きっとその妓女は鳳仙で、何らかの理由で羅漢に身請けされずに終わった彼女はその後も客を取り、梅毒を移された。猫猫が夢で見た記憶で、まだ赤子だった彼女にナイフを振りかざしていた鳳仙。母親を捨てた父親と、自分を殺そうとした母親。猫猫の過酷な幼少期が浮かび上がってくる。
もしそうだとしたら、猫猫が羅漢を恨むのも無理はない。壬氏が「今度お前に会いたいという官がいる」と羅漢の名前を出した瞬間、猫猫は冷ややかで憎悪に満ちた目つきになる。言葉はなくとも羅漢に会うことを全力で拒否していることが壬氏には十分に伝わった。
そんな中、猫猫は官女の翠苓(CV:名塚佳織)と交流を持つ。猫猫は羅漢を恨む一方、母親とみられる鳳仙のことは助けたいと願っているのか、翠苓が「よみがえりの薬」と口にした瞬間、鬼気迫った様子で彼女に摑みかかる。少しずつ猫猫の過去が明らかになっている今、翠苓がどのように物語に関わってくるのかが気になる第18話に、視聴者から「やはり、でしたが羅漢が猫猫に今更会ってどうしようというのかね」「静止画から一瞬描かれる猫猫の怒りの表情が目に焼きついて離れない」「猫猫が羅漢と察した時のあの表情には背筋が凍った」「猫猫の母親は、梅毒に侵された女性なのかな?」「壬氏との距離感、蘇りの薬を植えているという翠苓。気になる要素大盛です」という感想が挙がった。
◆文=苫とり子
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