Da-iCE(左から、和田颯、花村想太、大野雄大、岩岡徹、工藤大輝)

Da-iCE、“推し活”する主人公に感動「ライブのお客さんは、一人ひとりドラマを持って来てくれている」

2022.03.11 09:00
Da-iCE(左から、和田颯、花村想太、大野雄大、岩岡徹、工藤大輝)

3月11日(金)より、ディズニー&ピクサーの最新作「私ときどきレッサーパンダ」がディズニープラスで独占配信スタート。母親の前では優等生の主人公が、とある出来事をきっかけに自分を見失い、レッサーパンダになってしまう…というユニークな作品だ。その日本版エンドソング「どんな君も」を担当するのは、2021年の日本レコード大賞も受賞し、波に乗る5人組男性アーティスト・Da-iCE。加えて劇中に登場する人気ボーイズ・グループ「4★TOWN」の日本版声優も務める彼らに、楽曲やアフレコのエピソード、さらには近年ボーイズ・グループが活況を呈する中でDa-iCEならではの強みなどを聞いた。

「フェイクにも楽譜がついていた」洋楽カバー曲ならではの難しさ

――「どんな君も」は、ビリー・アイリッシュとフィニアス・オコネルが手掛けた楽曲「Nobody Like U」のカバーです。大野さんは「ここ10年で一番難しかったというくらい、難しかった」とコメントされていましたが、具体的にどんなところが?

大野雄大:一番難しかったのはフェイク(譜面にない歌詞やリズムを即興で入れる歌唱)の部分です。フェイクって本来その人の個性が出るところなので、自由に好きな節回しで歌うことが多いんですけど、今回はデモの時点で完成されているものをなぞる難しさがありました。普段のように「そこは自由に、好きなラインで歌っていいよ」というバッファがなく、「こんなに難しいんだ!」と。よっぽど難しくなければ歌えるんですけど、そのラインも難しかったので。

――一方、花村さんの聞きどころというのは。

花村想太:息遣いや空気感を原曲に寄せて歌ったAメロですかね。スタッカート感とかも「自分は外国人だ!」と思いながら歌いました(笑)。僕は息の音を入れるのはあまり好きじゃないんですけど、今回はわざと大きめに息を吸ったり吐いたりする、をテーマにしました。息遣いがしっかり聞こえるミックスになっていて面白いと思います。

大野:カバー曲はやっぱり難しいですね。ディレクターさんも、普段よりアンテナ5本くらい多く立ってた気がします(笑)。

花村:楽譜があるっていうのが大きかったですね。フェイクに楽譜がついていることってないんですけど、今回は何連符とかも全部楽譜がついていたので。

大野:英語と日本語の違いもありました。スタッカートや息遣いも英語と日本語では違いますし、そこも難しかった要因の一つです。めちゃくちゃ勉強させていただきました。

「表情に合わせた声を出す表現は難しい」アフレコにも挑戦

――今回は合わせて、劇中に登場するボーイズ・グループ「4★TOWN」の日本版声優も担当されました。

岩岡徹:僕は自分とは全然違うキャラクターだったので、「かわいらしい感じ」というディレクションに応えるのが難しかったですね。セリフというより笑い声などが多かったので、そういう意味では楽しく、今までにない経験ができた喜びがありました。

工藤大輝:アフレコに関しては楽しくできました。それよりも曲のレコーディングの方が圧倒的に難しかったですね。アフレコの自己採点は…100点です!

花村:たくさんの方に見ていただくので、100点のものを届けられていると思いますよ!

和田颯:僕もアフレコは楽しかったです。ただ、改めて「声優さんってすごいんだな」って感じました。笑ったり叫んだりだけだったんですけど、それだけでもやっぱり表情に合わせた声を出す表現って難しくて。プロの方はやっぱりすごいなと思いました。

Da-iCEの“武器”は歌詞の伝わりやすさ「その良さが出たのが『CITRUS』」

――本作では、「4★TOWN」という“推し”のために奮闘する主人公たちの姿が描かれています。皆さんも“推される”立場として、彼女たちの奮闘をどうご覧になりましたか?

花村:ライブに来てくださるお客さんは、一人ひとりドラマを持って来てくれているんだなということを再確認できました。バイトや仕事でお金を作ってくれたり、親御さんにお願いをしてくれたり…。この先僕らもツアーが待っていますが、一人ひとりに感謝の気持ちを音楽で返していかなきゃいけないなと、強く思いました。

岩岡:ただ、僕らのチケットは200ドルもしません(笑)。

花村:僕らも200ドルに上げていきたいよね!

工藤:お客さん来なくなっちゃうよ!(笑)

――ボーイズ・グループが活況の今、「これはDa-iCEにしかない!」と言える“推し”ポイントは何でしょう?

花村:他のボーイズ・グループと違うところがあるとすれば、「ボーカリストがダンスを始めた」というところかなと思っています。今はダンスを始めて、それから歌を始める子が圧倒的に多くて。でも僕たちは、踊りながら歌うことを想定していない2人が踊って歌う。そして僕らはJ-POPや歌謡曲にも精通しています。その良さが出たのが「CITRUS」という曲だったのかなと、今振り返って思いますね。より歌詞の言葉が伝わりやすいというか…それは今のダンス&ボーカルグループでは珍しいのかなと。

大野:あと、他のグループは結構身長差があると思うんですけど…Da-iCEはならしてますね。

花村:わざとなの!?(笑)

大野:結成当初に一度、メンバーが5人から増える話があったんですよ。その子の唯一の弱点が、背が高かったんですよね。

岩岡:弱点じゃないよ(笑)。

大野:統一性というかね。悪目立ちしちゃいますからね!

Da-iCE、5人でワイヤーフライングに挑戦?

――今回の抜擢もそうですが、最近は特に皆さんそれぞれが多彩なフィールドで活躍されています。グループとして、または個人として、さらに挑戦してみたいことはありますか?

大野:僕はグループとして、ワイヤーで吊られてみたいんですよね。ワイヤーしながら踊るのは難しいと思うんで、パフォーマンス中じゃなくてMC中に吊られたいなと。2、30cmでもいいので、ちょっと浮いてみたいです。

――高所恐怖症の方はいらっしゃらないですかね?

和田:(小さく手を挙げる)

――和田さん的には5人でワイヤーフライング、いかがですか?

和田:そこは雄大くんが飛んでいれば大丈夫かなって(笑)。

大野:1人だけ?恥ずかしいよ(笑)。

和田:全員付けてるのに、雄大くんだけ上げられちゃうとかでも。

大野:めちゃくちゃ恥ずかしいじゃん。自分一人じゃ降りられないもんね。

和田:それはぜひ映像に残しておきたいですね(笑)。僕が挑戦してみたいことは、殺陣。何も知らないので、まずお稽古してもらいたいです!最初は想太くんが出ていた舞台を見に行って「めちゃくちゃかっこいいな」と思ったんです。俳優の友達にも「この人の殺陣がヤバいんだよ!」とか見せてもらって、教わりたいなと思いました。

――花村さんはいかがですか。

花村:ミュージカル映画の吹き替えを、歌込みでやりたいですね。歌もお芝居も全部やらせていただけたらうれしいなぁと。ミュージカル舞台にも出させていただいていますが、それこそディズニーさんのミュージカル作品で声をあてられたら、また一つ夢がかないます。

岩岡:僕は山登りしたいです。標高が高いところに行って、おいしい空気を吸って、そこから景色を見渡したいんです。

――どのくらいの大きさの山に行きましょうか。

岩岡:標高1000mくらいがいいかなと。

工藤:低っ…(笑)。

岩岡:いや、高いよ!お前ら、山ナメんなよ!

大野:富士山だったら五合目まで車で行けますからね。

岩岡:そうそう、僕も車では何回も富士山に行ってるんで。ゼロから登りたいんですよね。

工藤:樹海で迷わない?大丈夫?

岩岡:山ナメんなよ!

4人:(爆笑)

――とすると、高尾山くらいからですかね。

岩岡:そうですね。高尾山も行ったことがあって、それでも十分いい運動になるので。標高1000m未満で行きたいです。

花村:探すのも大変じゃない?

岩岡:山ナメんなよ!ネットで探せる!

――工藤さんはいかがでしょう?

工藤:僕は…どうにかレッサーパンダになれないかなと。Da-iCEとしてはかなりプラスになると思いますね。年末のテレビ番組も全部出られる自信があります(笑)。

花村:間違いなくセンターだろうね。

工藤:大きさにもよるんですけどね。2mくらいで収まればギリ行けるでしょ!運動能力は絶対上がると思うんですよね。そういう意味では、(レッサーパンダに)なった方が絶対いい。

――確かに、今のDa-iCE以上のパフォーマンスができる可能性も…。

工藤:そうですね。「CITRUS」を超える可能性があります。

花村:この話、そんなに広げます?(笑)

――それでは最後に、リーダーの工藤さんから本作の見どころをお願いします!

工藤:僕らと同世代の、30代くらいのお子さんがいる方に特に見てほしいと思いました。時代背景が2000年代初頭ということもあって、音楽のジャンルやファッションは僕らが中学高校のときを思い出すもので、懐かしさもありますし。大人が見るとより発見があって楽しいと思うので、いろんな人に見てほしいです!

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