可愛いだけじゃない!ちゃんと使える生き物モチーフの器
2021.02.20 09:15
架空のイキモノたちがモチーフとなった廣田哲哉さんの器。手びねりの手法で一つひとつ形づくられるイキモノたちは、思わずクスッとしてしまうユニークで愛らしい佇まいと、手仕事による温かみが魅力です。そんな「イキモノシリーズ」は、どのようにして生まれるのでしょうか?作家の廣田さんに、お話を伺いました。
いたずらっぽい表情と愛らしい佇まいにほっこり
昔話の「ぶんぶくちゃがま」を彷彿とさせる、イキモノがモチーフとなったユニークな器たち。陶器のオブジェのようにも見えますが、写真は醤油さしです。笑っているような、何かいたずらを企んでいるような、何とも言えない表情。ちょこんと佇むさま。思わず手に乗せて愛でたくなる愛くるしさです。
遊び心から生まれたユニークな器
制作しているのは、器作家・廣田哲哉さん。美術大学で陶磁器の制作を学んだ廣田さんは、卒業後、笠間焼の製陶所に勤務。その後、2015年に独立し、現在は笠間や益子を拠点に活動しています。 ご紹介する「イキモノシリーズ」が生まれたきっかけは、廣田さんのちょっとした遊び心だったそう。
「陶芸の修行していた頃、想像したイキモノを遊びで作っていました。イベントに出してみたところ、思っていたより反応があったので続けていこうと。」(廣田さん、以下同様)
最初はオブジェとして発表していましたが、お客様から「用途があったら」という声があり、徐々に器としての要素を足し、今のスタイルになっていったそう。
可愛いだけじゃない。ちゃんと使えるイキモノたち
イキモノシリーズは、主に「手びねり」という、直接手で成形していく技法によって作られています。一つひとつ手で形づくられているので、形や表情はそれぞれに個性があり、それもまた魅力の一つ。モチーフとなるのは、廣田さんの頭の中から生まれた架空のイキモノたちです。
「何種類かのイキモノのイメージをミックスしたりしているうちに、架空のイキモノが出来上がります。そこに器の要素を足してみたりとか。そんなことずっと考えていまして。ずっと考えていると、すっと絵が見える時があるので急いで形にします。」 制作する上でこだわっているのは、どのようなことなのでしょう。
「取って付けた感じでなくて、器と顔のバランスがいい具合に一体になっているものを目指してます。あとは、実際に出来上がったものを使って試すのはよくやります。生活にハマる感覚が楽しいです。」
形としての面白さだけではなく、器として使いやすいこと。イキモノシリーズは、あくまでも暮らしの中での道具として生み出されているのです。
そんな廣田さんの器は、釉薬による深みのある色合いや、温かみのある白が印象的。和やオリエンタルな雰囲気とも、またアンティーク風の洋食器とも相性がよさそう。食卓に並んだ様子を想像するだけでも楽しい気分になれますね。
不思議なこの子たちに出会えるチャンス
器は、イベントや展示会での販売がメイン。直近では2021年3月に、東急目黒線・不動前駅徒歩5分のインテリアショップ「オルネ ド フォイユ」にて、個展を開催予定です。
展示では250~300点もの器が並ぶ予定とのこと。新しいアプローチの作品も制作中とのことですので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
「生活に使うものが見たことのない感じだったりするだけでも、会話が生まれたり楽しくなるのかなと思っています。使えるけど見たことのないものを、これからも生み出していきたいです。」
と語る廣田さん。今後の活動も楽しみにしています!
writer / カナ
※記事の内容(本文・画像など)に関しては、許諾を得て掲載しております。
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