

すぐに会社を早退すべき「3つの状況」
「帰りたい、ああ帰りたい。家にいるのに帰りたい。」
毎日、こんな感じの歌を口ずさみながら仕事をしています。
私自身は長くフレックスタイム勤務、かつここ半年超はコロナによる在宅勤務でほぼ出社をしておらず、オフィスにいる時の記憶が曖昧になりだしています。
とはいえ、さまざまな業種・職種があるこの世の中。オフィス出社が義務付けられており、勤務時間が厳密に管理されている場合も多々あります。
時間管理が厳密な場合、「今日は調子が悪いので帰ります」などのフレキシブルな動きが難しく、上長の許可や引継ぎなどを考えねばなりません。
今回は、「サボりでなく、早退する場合」の捉え方やコミュニケーション方法について考えます。
■有給休暇と早退の違いは「給与の発生有無」
そもそも「有給休暇」と「早退」の違いはあるのでしょうか。
有給休暇は労働者全員に支給される労働者の権利であり、休暇中も給与が発生します。厳密さは企業および所属組織によりますが、一般的に事前申請を前提としています。
一方、早退は「自己都合」となるため、有給とは別の取り扱いになります。
しかし、突発的な体調不良や忌引きなどで早退した日に有給消化を充てることは、会社側で承認が降りれば可能です。
ただし、早退を事後に有給に振り返られるかどうかは、所属の企業に半休制度や時間単位有給制度がある場合です。
例えば午前中は通常勤務をしたが、何かしらの理由で午後は早退したい場合、半休制度があれば「午後休(有給)」を取得する形で対応できるでしょう。
また、平成22年4月施行の労働基準法により導入された、年間5日分を限度として付与が可能な「時間単位年休」が導入されていれば、より柔軟に早退の有給振替は可能になります。
1日単位の有給申請しか会社の制度としてない場合は、出社後の早退を1日分の有給として消化すると時間数が合わなくなるため、認められません。なかなか込み入った制度になっています。
■早退するのは悪いことではない
前提として、「早退すること」はまったく悪いことではありません!
私は「あまりにもモチベーションが保てない場合は、突発的な有給を取ってでも自分のケアをすべき」ということをずっと言い続けている身なので、早退に関しても同じです。
人間は突発的な体調不良や、忌引きなどの事情、または育児における子どもの体調不良を含む家族の事情で「帰らなきゃ」ということは普通に発生します。
これを許さない、許せない職場は回り回って自分に返ってくるので、持続可能な働き方を構築していくのは企業側にも求められる事柄だと思います。
例えば、独身者が子どものいる人に対して「早退が多く、業務を押し付けられている」と感じるようなシチュエーションはよく聞く問題ですが、もしも業務量が偏るのであれば組織構造的な問題です。
私はIT企業勤務なこともあり、リモート可能な男性社員が早退、欠勤で子どもの世話にあたるシーンを何度も見ていますが、得られたのは「安心感」で「不公平感」ではありませんでした。
なぜなら、彼らは遠隔でも(一応)最低限の仕事はできるので、その早退によって業務に著しい影響が出ることもなかったからです。
早退の良し悪しは職場環境によっても異なる
とはいえ、冒頭にも記載したように「理想は理想として、組織が追い付いていない場合」のスムーズな早退対応はあります。
私も、お客さま先に常駐する形で業務を行っていた時は、現在より厳密に勤怠を管理されていました。
前提として、人間は「どうしようもない理由」があると納得しやすいです。
あくまで職場の空気にもよりますが、普段きちんと働いている人の「どうしても体調が悪く、早退させてほしい」という申し出と、そうでない人の「今日は限定品のフィギュアがでるから早退させてほしい」ならどっちを抵抗感なく受け止めるか? というコミュニケーションの問題です。
が、私は先輩の「今日はプレステ3とFF13を予約してるから帰るね」という一言でとても心が強くなりましたので、そういった一定の「ゆるさ」は働く上で意外と重要だよな……とは思います。
■「早退すべき」なのはどんな時?
問答無用で「早退」の選択肢が浮かぶパターンは以下の場合です。
◇(1)体調が悪い場合、感染する可能性がある場合
体調不良で業務遂行が難しい場合、特に発熱などを伴い「風邪」「インフルエンザ」「コロナ」などの可能性があり、職場の他の職員にも感染の可能性がある場合は早急に帰る方が、むしろ会社にとっても自分にとってもプラスになるでしょう。
私は仕事上休むのが難しいなと思い、上記症状がなかったものの会社行ったところ、上司に「顔色悪いね。調子悪い? え、帰って?」と言われて秒で帰宅させられたことがあります。
◇(2)親族の急な病気・事故の場合
「親族が倒れてこれから手術のため、病院に来てください」などの電話が入った場合は早退をするのが一般的な行動です。
上司に状況を申し出、明日以降の出社については追って連絡するなどの大まかな行動を確認して、即時早退……となるでしょう。
また、子どもやペットの急な体調不良の対応などの場合も早退の選択肢が上がります。
実際に私も「祖父が脳梗塞で倒れ、救急搬送、これから手術」という電話を受けて早退をしたことがあります。
自分も心理的に動揺しますし、その後に通常業務を行うのも難しい状況なのでさっさと早退するに限ります。
◇(3)事故・事件などの緊急事態の場合
例えば、「自宅の排水管が壊れて水浸し、管理会社から電話があり帰宅するよう求められた」や「自宅が全焼」などの緊急性が高く、自分がその場にいる必要がある事故・事件が起こった場合は、早退する必要があるでしょう。
過去、職場で見かけたのは「自宅付近で不発弾が見つかり、対応のため早退」でしょうか。
このように、緊急かつ当人が対応する必然性が高い(体調不良を含む)事柄が発生した場合に早退を選択するのは一般的な流れです。
早退を申し出る際のフロー
早退を申し出るフローは以下になります。
(1)直属の上司に早退したい旨を申告
(2)理由や状況を報告
(3)当日中に行わなくてはならない業務がある場合は、その旨と引継ぎ先を協議
(4)当日の緊急連絡先が必要であれば上司に伝えて早退
例えば当日中に当人しか行えない業務がある場合なども、上司と相談の上で早退するか、しないかを含めて協議することになるため、とにもかくにも「早退の申し入れ」をしないと無断帰宅になるので常識的に行動しましょう。
リモートワークで場所に捕らわれない働き方を
IT企業社員のたわ言になってしまうかもしれませんが、「その場にその人がいないと成り立たない仕事」はできるだけ減らしていくのが持続可能な働き方に直結するように思います。
早退に対する捉え方も環境に依存するため、「無理ならすぐ帰る」が是とされている職場と、「とにかく職場にいることが評価される」職場では取り扱いが違っています。
私の先輩のように「プレステとゲーム」のために帰っても別にいいのでは!? というのが私個人の思いです。その方が働きやすく、結果としていい循環を生むと思うからです。
サービス業など「人」にひも付いている業務だと難しい場合もありますが、「職場にいるべき」という思い込みから、休暇や早退理由を過剰に意識して用意しなくてはならない社会からは脱するべきでしょう。
(ぱぴこ)
※画像はイメージです
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