HANA(撮影・田中聖太郎)

HANA、個性が咲き誇る7人 武道館で示したプロの証明

2026.11.01 08:00
提供:Music Voice

 7人組ガールズグループHANAが、2026年10月31日、日本武道館にて、自身初となる全国ホールツアー「HANA 1st TOUR 2026 “Born to Bloom”」のファイナル公演を行った。本ツアーは3月7日の愛知公演を皮切りに、全国17都市30公演(本公演17都市25公演、追加公演2都市5公演)で開催された、HANA自身はもちろん、ファンも待ち焦がれていた初ツアーである。本ツアーは券売開始と同時に即完売となり、各公演で熱狂の渦を作り続け、最終の総動員数は約13万人にのぼった。

 7人組ガールズグループHANAが、2026年10月31日、日本武道館にて、自身初となる全国ホールツアー「HANA 1st TOUR 2026 “Born to Bloom”」のファイナル公演を行った。本ツアーは3月7日の愛知公演を皮切りに、全国17都市30公演(本公演17都市25公演、追加公演2都市5公演)で開催された、HANA自身はもちろん、ファンも待ち焦がれていた初ツアーである。本ツアーは券売開始と同時に即完売となり、各公演で熱狂の渦を作り続け、最終の総動員数は約13万人にのぼった。

 さらに、最終日10月31日の日本武道館追加公演の模様はプライムビデオで独占ライブ配信され、全国203館規模の映画館でのライブビューイングでも全国に届けられ、まさに大盛況の公演となった。また、本日の日本武道館公演終演後に会場に映し出された映像にて、2027年ツアーの情報も解禁となった。

 【HANA “Born to Bloom” 日本武道館 追加公演 ライブレポート】

 なんというスピードだろう。初の全国ホールツアー「HANA 1st TOUR 2026 “Born to Bloom”」で、3月から7月にかけて全国25公演を駆け抜けたHANA。9月には大阪城ホール、そして10月29日から31日には日本武道館での追加公演が実現した。デビューからわずか1年7か月での武道館3DAYS。飛ぶ鳥を落とす勢いとは、まさにこのことだろう。そんな快進撃の集大成となる10月31日、ツアーファイナルが行われた。

 7人を迎える会場は、思い思いのファッションに身を包んだHONEYsで埋め尽くされていた。メンバーの衣装を思わせるコーディネートに挑戦する人、ヘアスタイルやメイクを真似る人、友人同士で気合いを入れておしゃれを楽しむ人。なかには親子連れの姿もあり、これが人生初のライブ体験になるのかもしれない小さな子どもたちもいる。年齢もスタイルもさまざまだが、どこか共通しているのは、みんな自分の姿をちょっと誇らしげにしていること。会場を包んでいたのは、「今日の自分、カッコいいじゃん!」とでも言いたげな、明るくポジティブな自信に満ちた高揚感だ。ステージに7人が登場する前から、HANAが歌ってきたメッセージは、すでに客席のあちこちで花開いていた。

 もっとも、HANAにとって大舞台は決して初めてではない。7人が誕生した「No No Girls」の最終審査は2万人を集めたKアリーナ横浜で開催され、2025年にはぴあアリーナMMでのファンミーティングも経験している。では、今回の武道館は何が特別なのか。それは、オーディションの候補者でも、デビューしたばかりの新人でもなく、全国を巡りながら自分たちのライブを磨き上げてきたプロフェッショナルなアーティストとしてこの場所に立ったことだろう。各地のHONEYsと出会い、歌い、踊り、笑い、そうして積み重ねてきた一日一日が武道館へとつながっている。7人の成長物語は、いつしか7人自身が切り拓く冒険へ。さて、彼女たちはここで、いったいどんな景色を見せてくれるのだろうか。

 オープニングを告げるメンバーのドラマティックな映像が流れ、観客が息をのむなか、ステージに咲き誇る花の中から7人が姿を現す。会場を揺るがす大歓声。まさに“Born to Bloom”を体現するような幕開けだ。一曲目を飾ったのは「ALL IN」。7人全員が作詞・作曲に参加した、現在のHANAを象徴する一曲である。ちゃんみなが提示した「すべてを賭ける」というテーマに、それぞれの思いを持ち寄って完成させた楽曲を冒頭に据えるところにも、彼女たちの並々ならぬ気合いがうかがえる。続く「NON STOP」「Burning Flower」では、序盤から早くもエネルギーが全開に。緻密に組み上げられたコレオグラフィのもと、7人のフォーメーションが目まぐるしく変化し、重なり合う身体と力強い歌声がステージを埋め尽くしていく。とりわけ、メンバー自身も振付に参加した「Burning Flower」は圧巻。ラップと歌が次々に交錯し、それぞれの個性が鮮やかに披露される。なかでも、後ろ向きのまま大きく身体を反らせるCHIKAの大胆なパフォーマンスには皆が思わず声をあげていた。歌声だけではない、全身を表現の武器にしてしまう7人の迫力に、武道館の熱気は爆発しそうだ。

 そんな中、7人はMCで近況を報告。CHIKAが進行役を務めながら、皆が会場に語りかける。MOMOKAはライブ前の緊張をほぐすため、楽屋の椅子を2つ並べて昼寝をしていたと明かし、JISOOは持参したコチュジャンやブルダックソースをはじめ、牛タン、フルーツ大福、クッキーなど、この日食べたものを次々に挙げて笑いを誘う。NAOKOは最終日への気合いが入りすぎてネックレスがちぎれてしまったと告白したかと思えば、今度は好きなひらがな一文字を客席に叫ばせるというユニークな発声練習を敢行。KOHARUは「今日の私も可愛いですか? 格好いいですか? セクシーですか?」と客席に問いかけ、MAHINAはハロウィン仕様のネイルを披露しながら、アリーナ、1階席、2階席それぞれと「やっほー!」の掛け合いを楽しんでいた。YURIは、仮装やおしゃれに気合いを入れたHONEYsをカメラで次々に映し出し、親子連れや個性的なファッションのファンを紹介。「自己肯定感高めでいきましょう!」と呼びかけた。7人の飾らないキャラクターが次々に飛び出し、武道館という大舞台が、親しい友人たちと過ごすような賑やかな空間に変わっていく。

 あたたかい空気の中、「Bloom」「My Body」と続き、ソロステージへ。見事なまでにバラバラ、とにかくそれぞれの魅力と強みが引き出されていて面白い。CHIKAは身体を大胆に使ったヒップホップで観客を圧倒し、MAHINAはチアダンスからクールなダンスへと鮮やかに転換。MOMOKAは椅子を使った艶やかなパフォーマンスで魅せ、KOHARUは一転、無音のなかでコンテンポラリーダンスを踊り始める。NAOKOはポッピングや精密な音ハメを駆使し、身体のあらゆる関節でリズムを刻むかのような超絶技巧。かと思えばYURIは、ハンバーガーを頬張りながらギャル全開のパフォーマンスを繰り広げる。そしてJISOOは、ギターを手にしてロックな一面を披露。ダンスのジャンルが違うのはもちろん、音楽の捉え方も、身体の使い方も、観客へのアプローチもまるで違う。ここまでバラバラなのに、7人が揃えば息の合ったグループパフォーマンスになる。その不思議さ。

 だからこそ、ソロステージを経て再び7人が揃うと、グループのパフォーマンスがまた違って見えてくる。「BAD LOVE」ではJISOOがギターを手にし、鋭いサウンドで楽曲の世界へと引き込む――この引き出しの多さがHANAの魅力。目まぐるしい展開に驚いていると、突如スクリーンには映像が流れ、メンバー一人ひとりからのメッセージが届けられた。恐れや葛藤を抱えながらも、自分だけの花を咲かせようとする7人の言葉だ。そこから一転、CHIKAの力強いドラムプレイが響き渡り、「Cold Night」へ。映像で語られた決意が、そのまま音と身体のエネルギーへと変わっていくような展開だ。歌って踊るだけではない。自ら楽器を鳴らし、映像や言葉も交えながら、ステージの空気を塗り替えていく彼女たち。

 「Tiger」「Blue Jeans」と続くなかで改めて実感したのは、HANAの魅力が、卓越した歌唱力やダンススキルだけでは語り尽くせないということだ。7人の個性が驚くほど異なり、その違いがグループの表現にスリリングな化学反応をもたらしている。ラップから歌への切り替え、力強い声と柔らかな声の対比、カラフルな声の重なり——何度も聴いてきた楽曲でさえ、目の前では初めて聴くような新鮮さで届けられる。7人の個性は単に並列しているのではない。ときにぶつかり合い、ときに引き立て合いながら、HANAならではの音楽を形づくっているのだということがよく分かる。

 続くMCでは、7人が互いのソロステージのパフォーマンスを振り返りながら盛り上がった。いつもと違うポーズで締めくくったことを「ちょっとセクシーが溢れすぎちゃって」と照れ笑いしたMOMOKAをはじめとして、それぞれが各々の表現にコメント。そんな賑やかな時間から一転、次の楽曲を前に、客席へ感謝の言葉が届けられる。NAOKOは、まっすぐにオーディエンスを見て語りはじめた。

 私、最初は言葉を話すのも本当にすごくしんどい性格だったので、メンバーと、周りのスタッフさん、ちゃんみなさん、そしてみんなのおかげで、本当に幸せです。本当に、本当に幸せです。心を込めて、もう一度伝えます。私たちと出会ってくださって、本当にありがとうございます。いろんなことを、この短い間に思い出にしてきましたよね、一緒に。たくさん、たくさんの思い出がありますよね。初めてHANAの曲を聴いてくれた日とか、初めてHANAに会ってくれた日とか。皆さんのいろんな「初めて」、私たちが初めて見るいろんな景色。それを日々、一緒につくれていることが、本当に尊いものだなと思って、毎日一生懸命噛み締めながら生きています。それも皆さんがいるからこそ成り立つんだなと、改めて思います。(立っている観客に対して)よかったら、一緒に座ってくれるかな。本当に皆さんの顔がよく見えます。素敵な顔ですね。素敵な笑顔です。あなたの毎日が、どうか優しくて、温かくありますように。照らしてくれるHANAが、そばに咲いてくれるHANAが、どうかいますように。あなたに向けてのプレゼントです。どうぞ、ごゆっくり聴いてください。

 会場が感動に包まれる中、ここでライブはぐっと趣を変える。この日すでに披露された楽曲をつなぐ、ピアノの弾き語りによるマッシュアップだ。メンバーが腰を下ろし、先ほどまでの激しいビートやダンスとは打って変わって、ピアノと歌声だけの親密な時間が流れ始める。こうして装飾を取り払ってみると、聴き慣れた曲のメロディや歌詞が思いのほか生々しく響いてくることが分かって興味深い。声の質感はもちろん、息遣いやフレーズの終わらせ方まで、7人の違いがくっきりと浮かび上がる。そもそもこれほど個性の異なる歌い手たちが、ひとつの楽曲を共有していること自体が贅沢なのだと思う。あれほどダイナミックに踊り、歌い上げていた7人が、今度は座ったまま、声ひとつで武道館を惹きつけてしまうということ。その落差が、なんとも素敵だ。

 ライブは、クライマックスへ。「Drop」でアップテンポに転じたのち、「どんなに醜い世界でも、強く、美しく咲き続けます。あなたの笑顔がずっと咲き続けるように、願いを込めて歌います」というMCとともに「ROSE」へと進む。7人がHANAとして本格的に世の中へ飛び出した、記念すべきメジャーデビュー曲。ファンにとって特別な思い出が詰まったナンバーだ。けれど、いまの7人が歌うこれらの曲は、デビュー当時とはまた違った響きを持っている。数々のステージを経験し、アルバムを制作し、自ら作詞や作曲、アートワークに携わる機会も増えた。表現の幅を広げてきた7人が、改めて自分たちの原点に立ち返る「ROSE」。楽曲そのものは変わらなくても、メンバーは変わっていく。これから先も、この曲を歌うたび、彼女たちはまた違った表情を見せてくれるのだろう。その変化を一緒に楽しめることこそ、アーティストを長く追いかける醍醐味だ。

 本編が幕を閉じても、武道館の熱気は収まらない。割れんばかりの歓声に迎えられ、アンコールへ。ハロウィン当日らしく、7人が思い思いの仮装で登場した。「Bad Girl」を披露したのち、メンバーはスタイリングについて語り合う。YURIが自分の衣装に「美容室で髪を切るときのやつじゃん!」とツッコんだり、KOHARUの頭についた謎の飾りが話題になったりと、武道館はたちまち笑いに包まれた。そんな掛け合いのあと、アコースティックのスペシャルアレンジ版「Blue Jeans」を披露しライブはフィニッシュ。別れを惜しむように、客席へ語りかけ、ステージの端から端まで駆け回っては、HONEYsに手を振るメンバーたち。少しでも近くへ、少しでも多くの人へ。残された時間を惜しむように、客席とのやり取りを楽しむ7人の姿がなんとも愛おしい。MAHINAがカメラに向かって「明日も生きよう!」と叫び、HANAはステージを去っていった。

 ライブはこれにて終了——と思いきや、これで終わりではなかった。エンドロールが流れ、武道館がライブの余韻に包まれたそのとき。なんと7人が再びステージに出現。まさかのダブルアンコール! 先日リリースされたばかりの新曲「Slidin」だ。これまでのHANAとはまた違った魅力を感じさせる、遊び心たっぷりのR&Bナンバーで、仲間と夜の街へ繰り出し、思いきりおしゃれをして、誰にも邪魔されず自分たちの時間を楽しむ女の子たちの姿が歌われる。成功を手にした自分たちをちょっと得意げに笑い飛ばすようなユーモアも痛快だ。

 7人全員が制作に参加した「ALL IN」で始まり、誰にも縛られない自由を歌う「Slidin」で終わる今回のライブ。すべてを賭けて夢を追いかけてきた彼女たちは、いまやその夢の続きを、自分たちの手で思いきり楽しんでいる。しかも、これはまだデビュー2年目の話なのだ。あれほど遠くに思えた夢が現実になり、かつて憧れていた景色が日常になっていく。それでも、7人の目にはきっと、まだ見たことのない景色がいくつも映っているのだろう。Born to Bloom——7人の花は確かに咲いた。けれど、これはまだ満開ではないのだろう。これからどんな音楽に出会い、どんな自分を発見し、どんなふうに咲いていくのか。そんなことを想像するだけで、わくわくする。この日、2027年のアリーナツアーも発表されたHANA。武道館の夜が終わっても、彼女たちの物語は続いていく。いや、きっと、ここからがもっと面白いはずだ。(文:つやちゃん)

 

セットリスト

 『HANA 1st TOUR 2026 “Born to Bloom”』2026.10.31@日本武道館 

 1.ALL IN
 2.NON STOP
 3.Burning Flower
 4.Bloom
 5.My Body
 6.BAD LOVE
 7.Cold Night
 8.Tiger
 9.Blue Jeans
 10.Drop
 11.ROSE
 <Encore>
 En1.Bad Girl
 En2.Blue Jeans(スペシャルアレンジVer.)
 En3.Slidin

 セトリプレイリスト公開中:https://bio.to/encore_HANAEG

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