9頭身レースクイーン央川かこ「レースも格闘技も好きじゃなかった」サーキットに立ち続ける理由
宝塚音楽学校に入学するも、1年余りで退学したレースクイーンでモデルの央川かこ。幼少期から父親の意向でレッスン漬けの日々を送り、退学をめぐって半年間口をきかなかった過去を持つ。22歳では父親に黙って家出し、東京へ。芸能活動に当初は興味がなかったという彼女が、気づけば約10年にわたり活動を続け、2024年度には「レースアンバサダーアワード2024」を受賞。波瀾の半生と、ファンへの感謝を胸に走り続ける現在に迫った。(前後編の後編)
――「かこ様」というニックネームもあるように、ご実家は裕福な「お嬢様」だったのでしょうか?
央川 全然(笑)。それに、なんで「かこ様」って呼ばれているのかも分からないんです。これまで「様呼びされているから、もしかしたら性格が悪いのかと思っていました……」って100回くらい言われています。
――ご自身では「お嬢様」という自覚はなかった?
央川 兵庫にいるときはなかったです。周りもお金がある子が多い学校でしたから。でも、東京に来てから友達に家の話をしたら、「うち、もしかしてお金持ちだったんじゃない?」って気づきました。家には父と私のトレーニング器具をたくさん置けるスペースもありましたし。
――お父様は会社を経営されていたとか。
央川 何社か経営しています。祖父の代から、みんな経営者という家系でした。
――宝塚音楽学校を退学した後は、お父様の会社で4年間、秘書として働かれていますね。
央川 あまりにも世の中のことを知らなすぎたので、勉強しなきゃと思って秘書の免許を取ったんです。18歳から22歳まで、沖縄で父の会社の秘書をしていました。
――秘書の仕事はいかがでしたか?
央川 スケジュール管理や挨拶など、すごく勉強になりました。今につながっていると思います。ただ、宝塚を辞めてからも父の厳しさは変わらなくて……。
――どんな風に厳しかったのですか?
央川 結局、仕事で成人式にも出られなかったんです。「出たい」って言ったら、「え、出るメリットある?」って。何かとそう言われていたんですけど、「また出た……」と思いましたね(笑)。そういうことがずっと続いていたので、「これはもう家を出るしかないな」と。
――それで、22歳で家出を決行された。
央川 はい。ネットで「家出の仕方」って検索して、印鑑証明や通帳など、必要なものをこそこそ集めました。家出する前日にスーツケースを駐車場に置いておいて、「仕事に行ってきます」って言って、そのまま家を出ました。
――お父様は、家出に気づかれたのでは?
央川 家出して数日後くらいに、父の本名のアカウントからインスタをフォローされたんですよ。即ブロックしました(笑)。今はたぶん、別のアカウントから見ているんだと思います。
――家出の行き先は、なぜ東京だったんですか?
央川 関西だと知り合いが多いので、父に「かこちゃん、ここにいたよ」って告げ口されるのが怖かったんです。真反対の北海道も考えたんですけど、家出したのが2月だったので、寒すぎるなと思って(笑)。それで東京にしました。
――東京に来て、すぐに芸能活動を始められたんですか?
央川 そもそも、最初は始めるつもりもなかったんです。何個かの事務所からスカウトしていただいたんですけど、全部断っていました。でも、とある事務所から「ウェディングモデルをやりませんか?」って言われて。「ドレスは1回くらい着たいな」と思って会いに行ったら、そこでスカウトしてもらいました。
――そこからレースアンバサダーの道へ。人前に出るのは苦手だったのでは?
央川 そうなんです。すごくインドアだし、外も嫌いだし、最初は「やりたくないな」と思っていました。レースも好きじゃなかったので、本当にいつ辞めようかと……。
――そこから10年も活動が続いています。何が央川さんを変えたのでしょうか。
央川 今のチームに入ってからですね。auがメインスポンサーのチームなんですけど、そこに入ってからレースがすごく好きになりました。
――好きになったきっかけは?
央川 まずチームが強いこと。それと、同じレースクイーンの子たちがみんなレース好きで、レースを見ながら「ここのチームがこうで、ライバルはここで……」みたいに実況してくれたんです。それを聞いているうちに、めちゃくちゃ好きになりました。
――レースクイーンの活動を続ける一番の原動力は何ですか?
央川 やっぱり、ファンの方が応援してくださることです。こんなにたくさんレースクイーンがいる中で、私を好きでいてくれて、私にお金を使ってくれる。それが本当にありがたいなと思って。その気持ちがあったから続けられましたし、今もそうです。
――2024年度には「レースアンバサダーアワード2024」を受賞されました。
央川 それも、ファンのために何か形に残したいと思ったのがきっかけです。賞をもらったら、「あの賞をもらった子だね」って、私を推してくれていることをファンの方が自慢できるかなと思って。グランプリを取れなくて悔しかったですけど、小さい頃からずっと「自分なんていなくてもいいかも」と思って育ってきたのに、こんなに支えてくれる人がいるんだって感動しました。「もうちょっと頑張ろう。恩返ししなきゃ」って思いましたね。
――央川さんは身長172センチで股下84センチの9頭身。スタイル維持も大変だと思いますが、どんな努力をされていますか?
央川 晩ご飯は基本食べないです。朝マックが好きなので、たまに食べたりするんですけど、その日はそれしか食べないようにする。夜に会食があったら、それまではお水だけにするなど工夫しています。トレーニングも毎日していて、2年前からはパーソナルトレーナーとして、教える側もやっています。
――かなりストイックですね。
央川 ラウンドガールのお仕事をする前日は、塩抜きや水抜きもしますよ。格闘技の選手みたいですよね(笑)。でも、レースアンバサダーもラウンドガールも、いつどこから撮られているか分からないし、容赦なくSNSに投稿されるので、ちゃんとしていないといけないと思って。
――そのプロ意識は、やはりお父様の厳しい教育の影響が?
央川 そうですね。父が厳しすぎたので、「完璧じゃないとダメ」っていうのが染みついているんだと思います。自分に厳しくなりました。そうじゃなかったら、本当に何にもしたくないタイプなので(笑)。
――グラビア活動もされていて、ファースト写真集の発売も決まっています。この活動について、ご自身としてはどう捉えていますか?
央川 正直、やりたくてやっているわけではないんです。レースクイーンはスタイリッシュな方がいいけど、グラビアは少し肉付きがいい方が好まれる。両立はできないと思っていて。でも、ファンの方から「写真集を出してほしい」とすごく言われるので、活動10周年の節目に、その想いを叶えてあげたいなと。
――ありがとうございました。最後に、これから挑戦してみたいことを教えてください。
央川 自分のことよりも、後輩の子たちをサポートしてあげたいですね。ボディメイクもメンタル面も、その子たちがもっと上手くいくように見てあげたいなっていう気持ちが強いです。
▼央川かこ(おうかわ・かこ)兵庫県出身。宝塚音楽学校を1年余りで退学。父親の会社で秘書として勤務した後、22歳で上京。レースアンバサダー、ラウンドガールとして活動し、2024年度の「レースアンバサダーアワード2024」を受賞。パーソナルトレーナーとしても活動している。
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