元コスプレイヤーの母を持つ大学生レイヤー、目標は「自作衣装でコミケでバズること」
5月17日、大阪・日本橋でコスプレイベント「第19回 日本橋ストリートフェスタ2026」(通称:ストフェス)が開催された。同イベントは、日本橋の電気街「でんでんタウン」周辺を舞台に、地域活性化を目的として2005年にスタート。30℃を超える厳しい暑さの中、今年は昨年を上回る24万人が訪れ、街全体がコスプレイヤーと来場者の熱気で包まれた。『ENTAME next』では当日会場で注目を集めたコスプレイヤーの撮り下ろしスナップを直撃インタビューとともにお届けする!
今回話を伺ったのは、同人サークル・上海アリス幻樂団の著作物『東方Project』より博麗霊夢に扮した、田中かにさん。元コスプレイヤーの母を持ち、放送・メディア系を学ぶ大学2年生の彼女は、イタリアンレストランのキッチンでは5年近く働き、自らを「おつぼね」と称する一面も。キャラクターへの深い解釈、家庭環境、バイト先のリアルなエピソードついて聞いてみた。
――今日、博麗霊夢のコスプレを選んだ理由はなんでしょう。
田中さん 昔からずっと大好きなキャラクターなんです。今日、大学生の妹と一緒に来ているんですが、妹もこの子が大好きなので、「せっかくなら見てほしいな」と思って。
――霊夢を表現するにあたって、こだわったポイントを教えてください。
田中さん 霊夢ちゃんは、私の中では「芯があって気の強いけど、裏ではちょっと弱い部分もある女の子」だと思っているんです。なので、メイクでは目をつり上げて気の強さを出しつつ、眉毛は少しだけ垂れさせて、弱さも感じられるように頑張りました。
――衣装にも、何か工夫があるんでしょうか。
田中さん 衣装は売られているものを買うことが多いですね。でも、頑張って探せば自作したほうが安い時もありますし、Amazonでクオリティの高いものが見つかることもあるので時と場合によりますね。
――ご家族はコスプレ活動について、何か言われたりしますか?
田中さん 親が昔コスプレをやっていた人なので、すごく理解がありますね。「今日も霊夢でコスプレしてくるわ」って言ったら、「ほーん、楽しんどいで、いってらっしゃーい」みたいな感じで(笑)。
――素敵な親御さんですね。
田中さん ただ、「露出が激しいのはやるなよ」っていうルールはあります。それ以外は特に文句もなく、信頼してくれていますね。
――親子でコスプレは?
田中さん 親はもう引退しているので、やらないですね(笑)。でも「これやってほしい」とかは言われます!――では大学では、どんなことを学んでいるか教えてください。
田中さん 今、大学2年生で、放送・メディア系の勉強をしています。将来はテレビの裏方の仕事に就きたくて、そのために頑張っているところです。
――テレビ業界に興味を持ったきっかけがあれば教えてください。
田中さん それも親がそっち方面の仕事に関わっていたのが大きいですね。昔からテレビも好きでしたし、「せっかくならバラエティーとか、おもしろい番組の制作に自分も携わりたいな」と思って、日々勉強中です。
――学業と両立して、アルバイトもされているんですか?
田中さん 飲食でがっつりやっています。イタリアンレストランのキッチンなんですけど、高校1年生の終わりぐらいからずっと同じところで、もう5年近く働いていますね。
――5年! それはもうベテランですね。
田中さん もう「おつぼね」みたいになりつつあります。新人の子しかいない日なんかは、「もう私がやるしかないか」って。誰も何も動かないから、背中で見せるしかないんです(笑)。
――長く続けていて、うれしかった思い出はありますか?
田中さん 親が「持って帰ってきて」って言うことがあるんです。それで自分が作ったものを持って帰ると、「うわ、上手にできたね」って褒めてくれたり、友達からも「うまくなったね」って言ってくれたりした時が、めちゃくちゃうれしいです。
――そんな田中さんですが、ストフェスは今回が初参加だそうですね。
田中さん そうなんです。正直、最初は不安だらけだったんですが、実際に参加してみたらみんな優しい方ばかりで。「写真撮ってもいいですか」って丁寧に声をかけてくださったり、「熱中症は大丈夫ですか」「休憩していますか」って気遣ってくれる方も多くて、すごく助かりました。人の優しさで成り立っているイベントなんだなって感じます。
――2026年も半ばですが、今後の目標を教えてください。
田中さん 目標は、「自分の作った衣装を着てコミケでバズりたい」です! 「このコスプレはこんなに愛があるんだぞ」っていうのを、みんなに知ってほしいです。
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