撮影/大野代樹

人気コスプレイヤー・天音あずは「チアダンスで体幹が鍛えられました」撮影ポーズの美学

2026.04.05 18:03
提供:ENTAME next

フリーランスで衣装製作をする傍ら、コスプレイヤーとしても活動する天音あずはさん。中学3年生のときに服飾の道を志し、専門学校卒業後は個人で活動する道を選んだ。現在も続けているコスプレは、フリーの衣装製作者として生きていく上での課題を解決する手段だったという。フリーの衣装製作者がコスプレイヤーになるまでを振り返ってもらった(前後編の前編)。

――まず、衣装製作の道に進まれたきっかけから教えてください。

天音 中学3年生のとき、地元のセーラー服を作っている会社が「着てみたいセーラー服」というデザインコンテストを開催していたんです。母がその広告記事を持ってきてくれて、応募したら入賞することができて。それをきっかけに服飾の道に進むことを決意しました。

――中学生でデザインコンテスト入賞はすばらしいですね。

天音 ありがとうございます! そのとき、私のデザインを実際に衣装として形にしてくれたのが、とある服飾の専門学校だったんです。その仕上がりが本当に細かくて素敵で「この学校に入りたい!」と強く思いました。なので、高校でも服飾を学び、その専門学校に進学しました。

――専門学校を卒業された後は、すぐにフリーランスとして活動を?

天音 はい。周りの友人にはアイドルをやっている子が多かったので、その子たちから衣装の依頼をもらったりしていました。でも、いきなり一人で始める子は周りにはあまりいなかったので、もちろん不安はありましたね。

――ところで、衣装製作者として活動する中でなぜコスプレを?

天音 学生のときに、自分に何が足りないかを考えたんです。それは「自分を知ってもらう力」だと思いました。どんなにいい衣装が作れても、知ってもらえなければ仕事には繋がりません。何か表に出る仕事はないかと考えたときに、もともとアニメが好きだったこともあって「コスプレイヤーをやってみよう」と思い立ったんです。

――コスプレを始めたのはいつ頃ですか?

天音 専門学校3年生の夏です。周りのみんなが就職活動をしている真っ只中でしたね(笑)。フリーの衣装製作者として生きていくことを決めていたので、就職活動はしていなくて。初めて参加したイベントは「コスホリック」というイベントだったんですが、そこで作った写真集が思っていた以上に手に取っていただけて「これならいけるかも」と感じたのが本格的なスタートです。

――当初からご自身で製作した衣装で活動されていたのですか?

天音 いえ、最初の1年くらいは既製品の衣装でのコスプレが多かったです。作るとしても小物を少しという感じでした。でも「衣装製作者としての宣伝にならない」と思い、それ以降は自分の色を出すために、オリジナルの衣装をメインにするようになりました。それがすごく反響がよくて、今のスタイルに繋がっていったという感じです。

――コスプレでのポージングが非常にきれいで、体幹がしっかりしている印象があります。何かスポーツをされていたのでしょうか。

天音 高校時代の3年間はチアダンスをやっていました。もともとすごく体が硬かったので、毎日友達に全体重をかけてもらってストレッチをしたり、かなり体育会系で大変でした(笑)。でも、その経験が今になってすごく活きています。

――具体的に、どのような点で活きていると感じますか?

天音 まず、体幹です。撮影で片足で立つようなポージングをしても「よくブレないね」と褒めていただくことが多いです。辛いと感じるポージングもあまりないかもしれません。あと、人前で緊張しなくなったこと、そして何より「常に笑顔でいられること」です。チアダンスは常に前を向いて笑顔でいることが基本なので、その経験がコスプレの撮影にも活きていると思います。

――コスプレと衣装製作の両立は大変ではないですか?

天音 すごく大変です。特に、大きなコスプレイベントがある時期と、クライアントさんからいただく衣装の納期が被るときは大変です……。夏と冬のコミケの時期はもちろん、春は新しいアイドルグループやコンセプトカフェが始まる時期なので依頼が多くて。でも、その時期は「ニコニコ超会議」があったりもするので、春から夏にかけて、そして冬も特に厳しいスケジュールで動いています。

――製作にはかなりの時間がかかりますよね。

天音 はい。家にこもりっぱなしのときも全然あります。一番忙しかったのは3月頃で「アニメジャパン」や「ニコニコ超会議」に向けて自分の衣装もたくさん作っていた時期です。あのときは、3日でトップスとスカートを仕上げるくらいの速度で製作していたので、本当に泣きそうでした(笑)。

――時期によってはかなりの受注があると。

天音 そうですね。最近はコスプレイヤーさんが店長を務めるコンセプトカフェの衣装を作ったり、企業さんからアニメやゲームの公式コスプレ衣装の依頼を受けたりもしています。ただ、一人では限界があるので、今は3、4人ほど手伝ってくれる方がいて、チームで取り組んでいます。

▽天音あずは(あまね あずは)埼玉県出身。セーラー服のデザインコンテストで入賞したことを機に服飾の道へ。専門学校卒業後はフリーランスの衣装制作者、コスプレイヤーとして活動。コスプレイヤーデビューは、同人即売会「コスホリック」。現在はオリジナル衣装を軸に、コンセプトカフェ衣装や企業からのコスプレ衣装などをチーム体制で製作中。高校時代はチアダンスを3年間経験。現在は台湾のチアガールチーム所属のためのオーディションに参加中。

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