40年前のアクエリアス、代々受け継ぐ部活の謎風習が話題 日本コカ・コーラは「思い出の一部になれて光栄」
中身が入った「40年前のアクエリアス」のボトルを保管し、代々受け継ぐ謎の風習がある部活動がネット上で話題に。日本コカ・コーラは「頑張る人達の思い出になれて光栄」と、笑顔を見せる。
スポーツを筆頭とするあらゆる分野にて注目を集めるのが、伏兵やダークホースと呼ばれる存在。「主役」と思われていた人物から話題をかっさらう姿は、人々に強烈な印象を与えるものだ。
さてX上では、ペットボトル飲料の話題をめぐり、あまりに予想外すぎる伏兵が話題となっていたのをご存知だろうか。
「未開封のペットボトル」から思わぬ方向に...
ことの発端は、会社員として働く傍ら、およそ15年で10,000枚以上の自販機の写真を撮り続けている自動販売機マニア・石田健三郎さんが投稿したポストである。
https://twitter.com/jido__hanbaiki/status/2014526091147579747
「【謎】実はペットボトルの水は腐らない。しかし賞味期限が存在する。なぜか?」と題した投稿にて、石田さんは「正解は【容量が減る】から。ペットボトルはわずかな通気性があり、少しずつ蒸発する。その結果、日数が経つと表示された容量を下回ってしまう。その日を逆算し、賞味期限として設定しているのだ」と、説明。
当該のポストには「知らなかった」「勉強になります」といった声が多数寄せられ、1.2万件もの「いいね」を獲得するほど話題に。しかし数時間後、我われはとんでもない光景を目の当たりにすることとなる。
同ポストが投稿された同日、Xユーザー・Senaさんが引用リポストの形でポストを投稿。
https://twitter.com/Sena80023590/status/2014639559993393392
その内容は「こちら20年前のアクエリアス。高校の部活にボトラーっていう役職があって代々受け継がれてる」というもので、ポストには中身が茶色く変色した未開封の『アクエリアス』ペットボトルが、木箱内で厳重に保管されている写真が添えられていたのだ。
「どういう発想なんだ...」とネット民ドン引き

「20年前のアクエリアス」「ボトラーという役職」「代々受け継がれている」といったパワーワード満載のイカれたポストは人類に衝撃を与え、瞬く間に話題に。引用元ポストの7倍にもなる8.4万件もの「いいね」を獲得する、異常事態が発生している。
Xユーザーからは「デザインがどう見ても、20年よりもっと昔」「なぜアクエリアスを何十年も保管しようという発想に至ったんだ」「アクエリアスって長期熟成させると、こんな色になるのか...」といった驚きの声が続出。
また、リプライの中には「まだ続いてたのかこれ...(20年前のボトラー)」「その部活がまだ部になる前の同好会の時代から受け継がれてきたって、当時聞いた気がします」「昭和62年(1987年)が初代だったはずなので、39年前のアクエリになりますね」など、関係者と思しき人物からの証言も確認でき、ポスト投稿主・Senaさんも「この方々は確実にOBです」と、断言していた。

あまりに奇怪な風習、そしてボトラーという役職について話を聞いたところ、Senaさんは「合宿で余ったアクエリアスを保管したことが始まりと聞いています。ボトラーという役職がいつから始まったのか分かりませんが、かなり昔からボトラーという役職があったと聞いています。夏の合宿の際に先代のボトラーから指名で次のボトラーが決まり、引き継ぎが行われます」と回答。
「私の代ではこのアクエリアスは神聖な物のように扱われていました。OBの方などに聞いたところ、今も現存しているそうです」とも語っており、単なる「ぶっ飛んだ風習」という説明では片付けられない、世代を超えて部員たちを結束させ、絆を深める「何か」が感じられた。
メーカーは流石に「取材拒否」と思いきや...
そこで今回は、当該のアクエリアスの詳細を探るべく、日本コカ・コーラに詳しい話を聞いてみることに。
まず、今回話題となったポストの詳細について説明するも、「20年前のアクエリアス」というワードや「ボトラー」なる謎の役職の波状攻撃に対し、電話口の担当者は困惑している様子。当然の反応である。
話題が話題ということもあり、取材拒否の可能性の方が高いと踏んでいた。なんなら、怒られることも覚悟していたのだが...なんと、事情を理解した先方からは「アクエリアスを代々、部の中で大事に引き継いで頂いていること、とても驚くとともに嬉しく思います」と、予想外な回答が。
かくして、アクエリアスの担当者への引き継ぎに成功。公式からの回答が得られることになったのだ。驚くべきは日本コカ・コーラの懐の深さ。それにしてもこの会社、完全にノリノリである。
ボトルの写真を確認した担当者は、「正確な製造期間は分かりませんが」と前置きしつつ、「こちらのペットボトルは1.5Lタイプの製品です。アクエリアスの同サイズボトルの製造期間は1986年~2006年頃です」と、説明。
前出の部活OBからの証言と併せて考えると、やはり1986年〜87年頃の製品である可能性が高そうだ。
日本コカ・コーラ「思い出の一部になれて嬉しい」
今回のエピソードからも分かるように(?)、アクエリアスと部活動は切っても切れない関係性にある。
アクエリアス担当者も「1990年代後半にはサッカー教室への協賛を行うなど、当時からスポーツの際のドリンクとして皆様に愛されていました」と語っており、学生時代に運動部に所属していた読者諸君の中には「アクエリアス=青春の味」という人も多いだろう。

今回話題となった部活動の風習に対し、担当者は「部活の中で仲間を思ってこうした役割が受け継がれてきたこと、とても素敵ですね!」と、笑顔を見せる。

続けて「頑張る人たちの側で、アクエリアスがそうした思い出の一部になれていたこと、光栄です。これからも、部活に打ち込む皆さんの毎日に寄り添っていけたら嬉しいです」と、心境を語ってくれた。
アクエリアスは様々な形で過去、現在、そして未来の人々を繋ぎ合わせているのだ。

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執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路・鉄道ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所、鉄道会社に太いパイプを持つ。
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
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