撮影/大野代樹

年商5億円ビジネスを生んだ架空キャラ「丸の内OLレイナ」誕生秘話

2026.01.18 08:03
提供:ENTAME next

架空のキャラクター「丸の内OLレイナ」としてブログに現れ、下着の写真と緻密なストーリー設計でファンを掴み、やがて年商5億円を稼ぎ出すまでになったセルフプロデュースの鬼才。その原点には、幼い頃に両親と離れ、おばあちゃんに育てられた記憶のほとんどない幼少期や、中学生でパパ活、高校生でゴルフ場のキャディとして経営者と渡り合った日々があった。特待生としてつかんだ大学進学の切符をわずか1週間で手放し、片道切符で上京して「丸の内OLレイナ」というキャラクターを編み出すまでを、本人の言葉からひも解いていく。(前後編の前編)

――まずはレイナさんのルーツを探るべく、学生時代のお話から伺えればと思います。

レイナ 正直、小学校の時の記憶はほとんどないんですよ。演出とかじゃなくて、マジで覚えてなくて。両親が小学校1年生の時にいなくなって、それぞれ新しい家庭を作っちゃったんです。だから、おばあちゃんと住んでいたはずなんですけど、どんな生活をしていたか……。唯一覚えているのは、お母さんと深夜にハンバーグを作った、みたいな断片的な記憶だけ。中学校ぐらいから意識が戻ってきたので、多分生まれ変わったんじゃないですかね(笑)。

――どんな中学生でしたか?

レイナ そのときから、いわゆる「パパ活」をしていました。誰かに頼って生きるよりは、自分で強く生きたいっていう気持ちが強かったんだと思います。親がいない分、自分で生計を立てるっていう感覚でしたね。

――中学生でパパ活というと、トラブルなどもあったのではないでしょうか?

レイナ それが、特になかったんです。パパ活といっても中学生ですし、会う場所もファミレスとか。服を買ってもらったり、ご飯を食べさせてもらったり、本来なら親がやってくれそうなことをパパたちがやってくれていた感じ。本当に疑似家族みたいなもので、体の関係も一切なかったです。むしろ、いろんな人たちが優しくしてくれて。多分、両親というものへの憧れがすごくあったんだと思います。

――高校時代も同じような生活を?

レイナ 高校からはゴルフ場のキャディを始めました。中学生の時の経験から、もっと地位のある経営者のような人たちと関わった方がいいなと思って。キャディって、お客さんとの信頼関係がすごく大事じゃないですか。日の当たるところで信頼を勝ち取って、また新たなパパを探す、みたいな(笑)。お金をもらうというよりは、ご飯に連れて行ってもらったり、経営者の人たちと繋がったりすることが目的でした。この頃から漠然と「何者かになりたい」っていう欲はありましたね。経営者になりたいとかじゃなく、誰も体験したことがないようなところに行きたい。普通の人生は嫌だったんだと思います。

――ところで、高校にはどのように進学されたんですか?

レイナ バスケを小中学校でやっていたので、高校はスポーツ推薦で入学しました。大学にも行きましたが、お金がないから各校に1人くらいある学校推薦の特待生で入学したので、学費は全額免除です。

――まさに才色兼備。どのような大学生活でしたか?

レイナ 大学は1週間で辞めました(笑)。

――1週間! 

レイナ たぶん、特待生で大学に入ることがゴールだったんですよね。夢が叶っちゃったから、もういいかなって。学校で勉強するのは高校までで十分やったし、これからは実技でいこう、と。それで、辞めたその日に片道切符で東京に出てきました。

――とんでもない決断力です。上京後、仕事や住まいなど、何かあてはあったのでしょうか。

レイナ 家も仕事も何もないです。大学に辞めるって言ったら当然怒られるんですけど、もう「東京に行きたいから辞めます」って伝えて。一人暮らしの部屋も、後で片付けに来るからって言って、そのまま飛び出してきました。決めたらすぐやらないと気が済まないんですよね。

――上京してからは、どのようにしてお金を稼ごうと考えていたんですか?

レイナ 上京したのが18歳の時で、ちょうどアフィリエイトが流行り始めた頃でした。みんながパソコンで稼いでいるのを見て「かっこいいな」と思って、自分もパソコンを買ってブログを始めたんです。でも、睡眠や食欲などの一般的なテーマでホームページを作っても全然伸びなくて。月5万円くらいを稼ぐのがやっとでした。

――そこから、どうやってブレイクスルーを?

レイナ やっぱり、今まで自分がやってきたことを活かすしかないなと。睡眠欲、食欲ときたら、残るは「性欲」じゃないですか(笑)。女性だし、これまで男性に好かれる能力を人よりは備えて生きてきたかな、と思ったので、それを活かそうと。そこで考えたのが「丸の内OLレイナ」っていう架空のキャラクターだったんです。

――ご自身がOLとして働いていたわけではないんですね。

レイナ 全く働いてないです(笑)。自分に自信がなかったから、顔も出さずに架空のキャラクターを作って、みんなの憧れを具現化しようと思ったんです。「丸の内」っていう響きには、やっぱり憧れがありますよね。その架空の丸の内OLが、毎朝8時に自分の下着の写真をブログに投稿したら、出勤前のサラリーマンや学生が電車の中で見てくれるんじゃないかなって。ただ写真を載せるだけじゃなくて、一週間のストーリーを作ったんです。例えば、月曜日は週末明けでだるいから、どうでもいい3軍の下着。でも、金曜日に合コンとかデートの予定があれば、気合の入った1軍のものを着ける。そういうOLのリアルな日常をブログで綴りながら、それに合わせた写真を投稿していくんです。

――読者は物語の登場人物としてレイナさんを追いかけることになるわけですね。

レイナ そうです。この一連の流れで、ファンをずっと繋ぎとめていたんです。中学時代のパパ活でも、何かを買ってもらう時に、月曜から金曜までメッセージでコミュニケーションを取って距離を縮めて、土曜日に買ってもらう、みたいなことをやっていたので、その経験が生きていたのかもしれません。これがあたって、収益は月100万くらいまで一気に伸びましたね。

――月収が20倍になったと。その後、YouTubeに?

レイナ そうですね。ブログがバズり始めた頃に、ぷろたんさんと出会ったんです。当時、彼のYouTubeチャンネルはまだ登録者が5万人くらいで「俺はYouTubeで成功するんだ」って熱く語っていて。私は「ブロガーとして有名になる」って話をしてたら、「一緒に動画を撮ってみよう」って誘ってくれて。それがきっかけでYouTubeを始めました。

――YouTubeを始めたことで、ビジネスの規模感も一気に変わっていったのでしょうか。

レイナ はい、YouTubeを始めてから収益はすぐに月1000万円を超えました。21歳くらいで年商1億を超えて、22歳くらいからずっと年商5億円くらいをキープしていましたね。

――20代前半でそれだけの大金を手にして、金銭感覚が狂ったりはしませんでしたか?

レイナ それが全然なくて。欲しいものもなかったし、上京したてで友達もいなかったから、ずっと家でブログを書いたり、下着を買いに行ったりするだけ。お金はほとんど下着代に消えてましたね(笑)。

▽丸の内OLレイナ1995年3月22日生まれ、岡山県出身。「丸の内で働くOL」を名乗るキャラクターとしてYouTubeを開設し、男性向けコンテンツで人気を集める。かつてはチャンネル登録者数83万人超えの大人向け配信者として知られ、現在はライブ配信サイトの経営など活動の幅を広げている。2024年2月にデジタル写真集『Unveil』、2025年7月に第2弾『Reveal』(いずれも週プレ PHOTO BOOK)を刊行。

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