通信制高校×週5バイト×創作活動、17歳コスプレイヤーのリアルな日常「若いうちに全部やりたい」

今回話を伺ったのは、小説『響け!ユーフォニアム』の併せ（複数人で条件を縛ってコスプレをすること）で参加していた天瀬ひなさん。同作の主人公・黄前久美子のコスプレしながら、友人やフォロワーと交流を楽しんでいた彼女は通信制の高校に通いながら週5アルバイトに励み、イラストレーターとしても活動している17歳。そんな彼女にイベントの感想や、今後の目標などを訊いてみた。

――今日は併せで来られたんですよね。

天瀬さん　今日は友達と『響け!ユーフォニアム』の併せで参加していて、私が黄前久美子、友達が高坂麗奈をやっています。この作品が大好きで、Monちゃん（友達）と「併せしたいね」って話していたら、「一緒にやろう」って誘ってくれて。せっかくならATCに両日行こうよという流れで実現しました。

――久美子の出来栄えはいかがですか？

天瀬さん　今日が初めてなんです。顔の雰囲気的には（友人と比較すると）自分が久美子かなと思っているんですけど、好きなキャラクターってとことん追求したくなるので、鏡を見るたびに「こんなん久美子じゃない！」って思っちゃう部分もあって……。でも、自分なりにできるところまではやったかなと思っています。

――ご友人に麗奈を進めたのは天瀬さんだそうでうね。

天瀬さん　そうなんです。私が「「絶対に似合うから麗奈をやってほしい」ってお願いしたんですよ」実際に並んでみたら、もうその通りだなって。自分の目に狂いはなかった。プロデューサー気分で鼻が高いです（笑）。

――普段は何をしているのでしょう。

天瀬さん　通信制の高校に通いながらアルバイトして生活しています。家が裕福ではないので、全日制の高校に通いながらだとバイトで稼げる金額も限られてしまうなと思ったんですよね。私自身、体がそんなに強くないので、昼間に学校に行って、休みの日も働くっていうのが厳しかったんです。なので、通信制にたまに学校に行きつつバイトをして、少しでも家にお金を入れられたらなと。

――アルバイトはかなりシフトに入っているんですか？

天瀬さん　レジャー施設で働いているんですけど、繁忙期と閑散期で差が激しくて。忙しいときは週5日、そうでない時でも週3日くらいは入っています。勤務時間も4時間の時もあれば、8時間の時もあってバラバラですね。

――体が強くないとのことですが、かなりハードそうですね。

天瀬さん　でも、丸1日休みの日が何日かあるだけで回復できるタイプなんですよね。働く日と休む日のオンオフをはっきりさせているので、今のところは続けられています。私の中では、学校に行く比率とバイトに行く比率を合わせると、全日制の学生と一緒くらいかなって。うまくバランスは取れていると思います。――ちなみに、何か特技はありますか？

天瀬さん　絵を描くのが得意で、実はイラストレーターとしても活動しているんです。個人の方や歌い手さんなど様々な方から制作依頼をいただいてイラストを描いています。

――すごいですね！そんな天瀬さんですが、今年を振り返って一番印象的だったことは何ですか？

天瀬さん　実は今年、就活生だったんですけど、第一志望の企業に合格したことが一番嬉しかったです。中小企業の事務員なんですが、福利厚生がすごく良いんですよ。倍率も高かったみたいなんですけど、学校の成績と面接でごり押して、なんとか合格できました。

――就職活動中は大変だったでしょうね。

天瀬さん　就活中はイラストもコスプレも全部お休みして、自己分析とか企業研究とか、就活一本に集中していました。だから、それが全部終わった今は、もう思いっきりはっちゃけてます（笑）。今日のイベントも本当に久しぶりなんです。

――来年はどんな一年にしたいですか？

天瀬さん　若いうちにやりたいことを全部やっておきたいです。コスプレもいつかは辞める時が来ると思うので、できるうちにいっぱいやりたい。絵も描きつつ、遊びつつ、働きつつ……。とにかく若いうちにしかできないことを、思いっきりエンジョイしたいなと思います！