『ドラクエ1』リメイク、伝説の盾の貧弱さに落胆するプレイヤー続出 「最強でいてほしかった…」

10月30日、HD-2D版『ドラゴンクエストI＆II』（以下、『ドラクエ1＆2』リメイク）がリリース。一部プレイヤーからは、同作に登場する伝説装備に対する落胆の声が上がっている。

『ドラクエ』の「最強装備」って何だ？

RPGゲームにおける醍醐味の一つが、最強装備の入手。『ドラクエ』シリーズには勇者、または主人公しか装備できない特殊な武具が存在し、これらを「伝説装備」と呼ぶ人も多い。

『ドラクエ1』は、勇者ロトの子孫が主人公の物語。そのため、最強装備はロトのつるぎ、ロトのよろい、ロトの盾、ロトのかぶとが最強装備...というのが、多くのユーザーの認識であった。

なお、かぶとに関してはリメイク版から登場した「はんにゃのめん」が守備力255で最高数値を誇る（ロトのかぶとは76）ものの、常に混乱状態に陥るうえ、外せなくなる呪い付きであることから、最強装備論争では除外されるだろう。

「最強の盾であってほしかった」と失望

物語終盤、多くの勇者たちが「最強の盾」に、疑問を抱くことになる。

前出の通り、同作の最強盾装備は「ロトの盾」（守備力85）が挙げられるが...なんと、同時期にモンスターからドロップ入手できる「オーガシールド」の守備力は97と、ロトの盾を大きく上回っているのだ。

こちらの事実は多くのプレイヤーを失望させ、X上には「ロトの盾が、前に装備してたオーガシールドより余裕で弱くてちょっとガッカリ」「ロトの盾は最強の盾であってほしかった」「オーガシールドが強すぎるのか、ロトの盾が控えめすぎるのか」など、疑問の声が続出している。

なお、それぞれの盾を装備した上で終盤の強敵・スターキメラの攻撃を受けてみたところ、ロトの盾装備時のダメージは24。

オーガシールド装備時のダメージは17と、そこそこの差が生まれてしまった。

「総合的な防御力」ならば...

多くのプレイヤーが失望するのも頷けるが、ここで各装備の「性能差」に注目したい。

じつは、ロトの盾には「あらゆる呪文攻撃とブレスダメージを軽減する」という装備効果が存在するのだ。そのため、呪文攻撃やブレス攻撃のように、単純な守備力を高めるだけでは軽減できない攻撃を防げるのが最大の利点。

一方、オーガシールドは守備力こそ高いものの、こうした特殊効果は一切備わっていない。序盤ならばまだしも、モンスターの攻撃手段が多い終盤ならば、ロトの盾を装備した方が、戦闘で受けるトータルのダメージ量を減らせるはずだ。

なお、過去作においても伝説の剣である「天空の剣」の攻撃力が「はぐれメタルの剣」より低い...と言った具合に、決して「最強装備＝作中で最も攻撃力・守備力が高い」というワケではないのは、『ドラクエ』シリーズのお約束とも言える。

しかし、記念碑とも言える「初代ドラクエ」だからこそ、ロト装備には「他装備と比べてぶっちぎりの数値を誇ってほしかった」と、期待するプレイヤーが多かったことが、今回の失望に繋がったのだろう。

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この記事は2025年11月12日に公開された記事を編集して再掲載しています。

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執筆者プロフィール

秋山はじめ：1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X（旧・ツイッター）を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。一番初めにプレイしたドラクエは5で、スライムナイトのピエールが大好き。

（文／Sirabee 編集部・秋山 はじめ）