伊集院光、“ミュージカル嫌い”を克服したきっかけは? 心を入れ替え「今までの無礼は詫びます」

2025.11.28 17:15
提供:Sirabee

伊集院光が劇団四季の『恋におちたシェイクスピア』を観劇。その素晴らしさに「恥ずかしいくらい号泣」「よくぞこのクオリティでやったな」と絶賛した。

伊集院光
Photo:sirabee編集部

24日深夜放送のラジオ『伊集院光 深夜の馬鹿力』(TBSラジオ)に、タレントの伊集院光がメインパーソナリティとして出演。劇団四季の舞台『恋におちたシェイクスピア』について語った。



かつては苦手意識が


伊集院は「この番組30年やってるけど、前半どころか、10年前くらいまでかな、観劇をするみたいなことにあんま興味なくて。ミュージカルみたいなものに関しては、根本的なところは『悲しいときに悲しい歌を歌うってなんだよ』みたいな。ちょっと恥ずかしくなったりとかしてて」と、過去には舞台やミュージカルを鑑賞することに抵抗があったことを告白。


「何からだったかな、劇団四季は『アラジン』だった気がするんだよ。見たときに『やっぱ面白い』ってすごい思って。それからことあるごとに見に行って。『僕、心を入れ替えました』『今までの無礼は詫びます』って話を昼間の番組のときに言ってたら、割と向こうの方にも顔覚えてもらったりとか、ファンクラブの会報みたいなのに文章寄せてもらったり」と、有名作品をきっかけに苦手意識が無くなったという。


続けて「今回、『恋におちたシェイクスピア』を見て。これが7年ぶりだかの再演らしいんで、俺はその知識がなく『こういうのもあるんだ』で、ましてカミさんの接待みたいな感じで行ったんだけど、なんつったらいいのかな、すごかったね」と、劇団四季の公演を観に行った際の出来事を語った。



曖昧になる境界線


伊集院が観劇した『恋におちたシェイクスピア』は、文豪シェイクスピアが商人の娘ヴァイオラと禁断の恋に落ちながら、名作『ロミオとジュリエット』のストーリーを創り上げていくという悲恋物語。


「これがすごいなと思うところは、『ロミオとジュリエット』っていう舞台が完成していくっていう劇と、その楽屋裏でシェイクスピアと彼女が運命に翻弄されるってことが当然リンクしますわな。リンクするんだけど、それが劇だということ。なんかその多重構造というか、塩梅がめちゃくちゃいいんだよ」と、“劇中劇”の構造の巧みさを称賛。


「『映画だってそうじゃん』って言われるかもしれないけど...最初に思ったのは、これ俺『途中で(気持ちが)入れなかった場合どうしよう』と思った。入れなかった場合は『ま、言っても劇の話だからね、全部』になっちゃう可能性もあるんだけど。なんかね、変な感じの錯覚っていうか、本当のことと劇との、曖昧な境界線がめちゃくちゃ面白くなってく」と、今見ているものがメインの劇か、劇中劇なのかが次第にわからなくなっていく体験を語った。



よくぞここまで...


さらに伊集院は「あとはその舞台装置の面白さで、街のシーンで使っている街も、芝居のなかの街のシーンで使っている街も、両方“(舞台)セット”じゃん。その感じが面白くて。劇団四季の真骨頂なんだけど、バルコニーでロミオとジュリエットが会うところとか、『舞台をやってる裏ではこういうことをしている』っていうのを上手に、芝居をしていないメンバーが、人力で舞台装置を動かしてたりする」と、舞台のなかでの舞台装置の描き方に感銘を受けたと話す。


「ああ、今こういうことになってんだ。ここがシンクロしてんだみたいなやつが、もうなんか延々と繰り返されて、本当に恥ずかしいぐらい号泣するし。多分、稽古量とか演出とかがちょっと上手くいかないだけで冷める気がするんだ。『言ってもどっちも劇じゃん』っていう話になって、『その境目がついちゃうじゃん』みたいな冷め方をしてくるはずなんだけど。それがよくぞ“劇中劇の劇中劇の劇中劇”みたいなやつを、このクオリティでやったなっていう」と、公演への惜しみない賛辞を送った。



執筆者プロフィール


びやじま。フリーライター/エディター。月100時間、30番組を聴く深夜ラジオのヘビーリスナーで、2016年からSirabeeに参画。現在はラジオを中心にした芸能エンタメを中心に月40本程度を執筆中。


(文/Sirabee 編集部・びやじま)

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