実は危険なお好み焼きの食べ方、手を火傷するリスクも… 鉄板のプロが「ヘラ置いてはダメな場所」を警告
お好み焼きを食べる際、ヘラの危険な置き方に注目が集まった。お好み焼きのプロは「火傷の恐れがある」と指摘する。
本格的に冬の気温となってきた今日この頃。寒い日には、鉄板料理がピッタリである。
現在X上では、そんな鉄板料理の代表格・お好み焼きの「危険な食べ方」に警鐘が鳴らされ、大きな話題となっているのをご存知だろうか。
お好み焼き店が「絶対やめて」と注意
ことの発端は、広島に6店舗 東京1店舗、アメリカに4店舗を展開する「広島お好み焼 ちんちくりん」公式アカウントが投稿したポスト。

「ヘラのこの置き方危ないので絶対やめてください」と綴られた投稿には、先端が鉄板部分に、持ち手部分がテーブルにくるように置かれたヘラの写真が添えられている。
https://twitter.com/chinchikurink2s/status/1987078314608239036
これだけ見ると、お好み焼きを食べる際のヘラのスタンダードな位置にも感じられるため、Xユーザーからは「これ危険なの?」「一体どこに置けば良いんだ...」など、驚きと戸惑いの声が少なからず上がっていた。
そこで今回は、 当該のポストを投稿した「ちんちくりん」担当者に、詳しい話を聞いてみることに...。
広島の「鉄板」文化とは?

ポストの内容を説明する前に、まずは広島特有の「鉄板文化」について理解する必要がある。
よく誤解されるそうなのだが、じつは広島のお好み焼き店では「客が調理することはまずあり得ない」ことが判明。「ちんちくりん」の担当者は「店舗スタッフが調理したものを客席に運ぶスタイルが基本となります。画像のヘラも、調理用より小さいサイズのものとなります」と、説明していた。

ではなぜ、客が調理するワケでもないのに、鉄板テーブルが必要なのだろうか。
こちらの疑問について、担当者は「広島のお好み焼き文化の特徴として、焼きたてのお好み焼きをヘラで直接鉄板から食べます。調理人の目の前のカウンター席に座り、ヘラだけ渡されそのまま同じ鉄板で食べる、というのが広島お好み焼きの原風景なんです」と、説明する。
曰く、「広島ではファミリーレストランでハンバーグやステーキに用いるような鉄板皿よりも、熱々の状態が続く鉄板テーブルの方が好まれます。人気の度合いで言えば、お皿より鉄板皿の方が、そして鉄板皿より鉄板テーブルや鉄板カウンターの方が人気、というイメージです」とのことで、お好み焼きもヘラで切り、そのままヘラですくって食べる文化が根付いているのだ。

担当者は「シェアすることもありますが、基本的に1人1枚、各々好きなお好み焼きを注文して同じ鉄板で食べるという文化です」と、補足していた。
この置き方では、火傷する恐れも...
それでは本題に移ろう。写真の光景は、一体何が問題なのだろうか。
使用用途の都合上、ヘラの金属部分が鉄板に置かれるのは、ごく自然なこと。しかし写真のように、ヘラが「鉄板テーブル排気口(隙間が複数空いた部分)の上部」に置かれているとなると、話は別である。

こちらの危険性について、「ちんちくりん」の担当者は「排熱により、ヘラ全体が熱くなります。とりわけ金属部分、木製持ち手にある鋲は非常に熱くなり、火傷の恐れもあります」と説明。
幸い、「ちんちくりん」店舗ではこうした置き方による重度な火傷などの事故は起きていないが、ヘラ以外の「メニュー等が溶ける」といった事例は過去に起こっているそうで、担当者は「Xでも同業経験者などから、『あるある』の声を聞いております」と、眉をひそめていた。
なお、「ちんちくりん」では排熱口が必要なガスタイプの鉄板テーブルは現在1店舗のみで、他店舗では最新型の電気タイプの鉄板テーブルを導入していることも明らかになった。
では、お好み焼きのヘラは、どこに置くのが正しく、安全なのだろうか...?
ヘラの「正しい置き方」を聞いた
こちらの答えは単純明快。「鉄板テーブル排気口の上部が危険」ということは、「鉄板テーブル排気口の上部以外は安全」ということである。
実際、「ちんちくりん」の担当者も「排気口の上以外でしたら、どこに置いていただいても構いません。ただ、鉄板にヘラが触れてしまうと熱が伝わりますので、注意して頂きたいです。特に、鉄板に長時間触れている場合に気をつけて頂きたいです」と、語っていた。
他にも、猫舌な人の場合は鉄板に触れないよう注意した方が、安全に食べられるという。また、箸で食べる場合もあらかじめヘラでひと口サイズに切っておいた方が食べやすく、細かい部分でもヘラは大活躍するのだ。
本場・広島スタイルでお好み焼きを堪能する際、決して無視できない存在のヘラ。その使い方だけでなく、「注意点」もしっかり覚えておこう。
執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。もんじゃ焼きよりもお好み焼き派。
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
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