

50年前の『きのこの山』、令和では考えられない原材料が話題 「知らなかった…」と驚きの声
明治のお菓子『きのこの山』は元々、同社の『アポロ』の底面にクッキーを突き刺して生まれたと判明。ネット上では「知らなかった…」と、驚きの声が相次いでいる。
「消しゴム付き鉛筆」に代表されるように、この世の発明の多くは、既存のアイデア同士の融合から生まれるもの。
現在X上では、明治の大人気商品『きのこの山』の意外な誕生エピソードを受け、「知らなかった...」と驚きの声が相次いでいるのをご存知だろうか。
『きのこの山』、元は別のお菓子だった...?
ことの発端は、Xアカウント「雑学を教えてくれるこいしちゃんbot」が投稿したポスト。同アカウントは1日1回、様々なジャンルの雑学を提供しており、その守備範囲の広さで人気を博している。

今回注目したいのは、16日に投稿された「当初売れ行きが不調だったアポロチョコの改良案として、アポロの底面にクッキーをぶっ刺して生まれたのが『きのこの山』」「『たけのこの里』は『きのこ』の4年後に姉妹品として発売された」という内容のポストだ。
「そんな過去が...」とネット民驚愕

『きのこの山』と言えば『たけのこの里』と双璧をなす、明治を...いや、日本を代表するチョコレートスナック菓子。
そんな『きのこの山』が、「別のお菓子をベースに生まれた」という事実は人々に衝撃を与え、Xユーザーからは「知らなかった...」「そんな過去があったのか」など、驚きの声が上がっている。
しかし、ここでも「『きのこ』は正統血統で、由緒正しく高貴なワケね」「『きのこ』を改良して生まれた『たけのこ』こそが最強」といった具合に、「きのこたけのこ論争」が勃発。人間の業の深さを見せられた気分である...。
やはりいつの世も、争いは無くならないのだろうか。なお、記者は穏健派の『たけのこ』党である。
そこで今回は当該ポストのエピソードの真偽をめぐり、明治に詳しい話を聞いてみることに。すると、『きのこ』党も『たけのこ』党も共に手を取り合いたくなる、驚きの事実が明らかになったのだ...。
時代がまだ追いついてない「奇妙なお菓子」
https://twitter.com/Zatugaku_Koishi/status/1945392970737574146
『きのこの山』誕生の経緯について、明治の担当者は「『きのこの山』のアイデアは発売の5年も前の1970年(昭和45年)、当社の研究所にて『アポロ』や『チョコベビー』などの小粒チョコレートの今後について、検討しているところからでてきた話でした」と認める。
前年の1969年(昭和44年)には明治の大阪工場にて『アポロ』の生産が始まったものの、売れ行きはまだイマイチ。
そこで工場設備を有効活用すべく、大阪工場の担当者が持ってきた試作品こそが『きのこの山』の原型とも呼ぶべきお菓子なのだが...このアイデアは社内でも「賛否両論」だったという。
その背景について、明治の担当者は「何しろ当時は、板チョコやチョコバーが全盛の時代で、チョコスナックとしては『ポッキー』が発売されてまださほど時間も経っていない頃でした。今でこそファンシーでかわいいチョコスナックも、当時では『奇妙なお菓子』として評価されても当然だったのです」と、説明している。
その後、発売まで約5年の歳月を要したことからも、当時の試行錯誤が伺えるというものだろう。
とは言え、令和の現代から見ると、今も人気な『アポロ』の売れ行きが伸びず、『きのこの山』が奇抜なお菓子だった...というエピソードには驚きである。
開発段階では「カシューナッツ」だった?
そして1975年(昭和50年)、満を持して『きのこの山』が発売。
明治の担当者は「横文字全盛の時代に、あえて郷愁や自然、人間の優しさを表現する親しみやすいネーミング、そしてパッケージは当時としては画期的であり、日本初のチョコスナックとして発売されました」と、当時の様子を振り返る。
開発時は懸念があったものの、『きのこの山』は見事に大ヒット。そして4年後の1979年(昭和54年)には、『きのこの山』に続いて自然、田舎をイメージする兄妹商品として『たけのこの里』が発売されたのだ。
ちなみに、誤解されがちなのだが、『きのこの山』のチョコではない部分はクッキーではなく、「クラッカー」である。
じつはこちらにも裏話が存在し、明治の担当者からは「試作アイデアの段階では、クラッカー部分はカシューナッツでした。しかし、発売時はクラッカーになっています」とのコメントが得られている。
今年2025年は『きのこの山』発売から堂々の50周年を迎える。『たけのこ』党の同志も一時休戦し、ぜひ『きのこの山』を手に取ってほしい。きっとその行為が、世界平和に繋がるはずである。
執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
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