斎藤工、“画期的な撮影”を楽しげに伝えるもツッコまれる「工さん、何の話をずっとしてるんですか？(笑)」＜誘拐の日＞

2025.07.08 05:00

7月8日(火)より放送スタートする、斎藤工が主演を務め、永尾柚乃、Snow Man・深澤辰哉らが共演するドラマ「誘拐の日」(毎週火曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系※初回は夜9:00-10:00)。同作の試写会・キャスト登壇イベントが6月30日に行われ、斎藤、永尾、深澤のほか、内田有紀、江口洋介が出席した。

丑尾健太郎×深川栄洋が手掛ける“巻き込まれ型ヒューマンミステリー”

本作は、「シグナル」「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」などを生みだした韓国有数のスタジオ・ASTORYが、2023年に製作した連続ドラマ「誘拐の日」を原作に、「下町ロケット」(2018年、TBS系)、「半沢直樹」(2020年、TBS系)、「愛しい嘘～優しい闇～」(2022年、テレビ朝日系)などを手がけた丑尾健太郎氏が、日本オリジナルのノンストップエンターテインメントへと昇華。

映画「神様のカルテ」(2011年、2014年)やドラマ「星降る夜に」(2023年、テレビ朝日系)などで知られる深川栄洋氏が演出を担当する。

斎藤演じるマヌケなお人よし誘拐犯・新庄政宗と、永尾演じる記憶喪失の天才少女・七瀬凛という疑似親子の2人が、次々と襲いかかる危機を乗り越えながら犯人捜しと逃亡劇を繰り広げる“巻き込まれ型ヒューマンミステリー”となっている。

「ハイウエストおじさんアクションエンターテインメントです」

登壇した斎藤は、第1話のコインランドリーのシーンでタンクトップの裾を“イン”した短パン姿を披露したことに引っかけ、「新庄政宗というハイウエストなおじさんを演じております。僕もやっぱりコインランドリーで、極限までハイウエストにするところのみに自分の全演技を懸けて。ハイウエストおじさんアクションエンターテインメントです。ぜひよろしくお願いします」と初っ端からジョークを挟みながらあいさつ。

その雰囲気に乗っかるように、栄進記念病院の顧問弁護士でかつて凛の家に出入りしていた元家庭教師・山崎忠役の深澤も、マイクではなくペットボトルを口元へ持っていき「すみません、間違えました。いやー、今見ずに取ったらお水でした」とボケると、斎藤は「さすがでございますね。勉強になります」と感心する。

斎藤のリアクションに「やめてください(笑)。勉強にもならないです。大丈夫です」と戸惑いながらも「山崎忠役を演じました深澤辰哉です。弁護士さん、そして元家庭教師ということで、自分にとっては初めてのことばかりで、本当に緊張していたんですが、皆さんのおかげでリラックスしてお芝居に集中できています。1話以降、めっちゃ出ます(笑)。自分で言うのはおかしいですけど、いっぱい出るので。1話を逃さず、2話、3話と見てほしいなというふうに思います」とアピールしていた。

“おなら”を語る斎藤に深澤「何の話をずっとしてるんですか？(笑)」

また斎藤は、「2話ぐらいから新庄さんは、放屁、おならをいたします。ただ、これ下品な話じゃなくて、僕はおならという生活の象徴というかね、生き様というかね、そういったものを演じるのに憧れていたんですよ。僕の日本で1番好きな映画も小津安二郎の『お早よう』(1959年)という、おならを題材にした映画だったりして。おならっていうのはその人の生活というか自然現象ですから」と“おなら”についての語りが止まらない様子。

さらに「おならをスローモーションで撮影したシーンもあって、これは画期的！」と楽しげに話し、深澤から「工さん、何の話をずっとしてるんですか？(笑)」とツッコまれていた。

冒頭からボケとツッコミの連続で、雰囲気の良さを見せる一同。撮影現場について問われた永尾は「めっちゃ楽しいし、大変だったことは全然なくて。皆さんゲラゲラ笑って、すごく楽しいんですよ。こういう感じ」とコメント。

凛の行方を追う医学博士・水原由紀子役を演じる内田も、「現場でも本当にこんな感じ」と同意し「柚乃ちゃんを中心にみんな和気あいあいとやってますね。だから逆にミステリアスを演じるのが非常に大変です。ここの温度差を作らないといけないので…」と、役柄とのギャップについて語る。

そして、新庄を追う所轄のベテラン刑事・須之内司役の江口は、「本当にすごいエンディングが待ってますから。それに向けて、普段はふざけてますけど、頑張って積み重ねていってますのでね。ぜひとも楽しみにしてください」と観客の期待感を高めていた。

「工さんがいれば、僕の健康は維持できる！」

同作で初の弁護士役を演じる深澤は「もう全部違うんですけど、自分と山崎は」と共通点がなかなか見つからないと明かす。

そして「深澤は普段猫背だったりするので、弁護士さんということで、ちょっと姿勢を良くしてせりふを言ってみたりとか。あと、山崎っていう役がちょっと愛に飢えてる役なんですよ。いろいろな形の愛があると思うんですけど、本当に飢えてる役で。普段の僕はやっぱり愛に飢えてないというか、応援してくださっているファンの皆さんを含め、メンバーからの愛を感じているからこそ、逆に飢えてるというのは逆に難しかったなっていうふうに思います」と語ると、江口から「でも、食事は結構Uber Eatsで」と普段の生活についてツッコミが入る。

そんな深澤が、日々の食事をデリバリーに頼ってしまいがちだと現場でこぼしていたところ、ある日、斎藤が酵素玄米のおにぎりを作って持ってきてくれたのだそう。「それがめちゃくちゃおいしかったんですよ！工さんがいれば、僕の健康は維持できる！」と感謝を語っていた。

ラストまで深澤にツッコまれる斎藤

最後に、斎藤が「1話を見ていただいた皆さんと、こうしてこの時間を過ごせて幸せに思います。やっぱり新庄という人は、自分より優先するものが当たり前にあって、その純然なエネルギーに、演じながら感動することが多々あります。登場人物みんなにいろいろな理由があるんですけど、時として自分を超える優先すべきものに向かう姿にすごくハッとします。この時代に必要なドラマが生まれたんじゃないかなと思っています」と真面目に語り締めくくるかと思いきや、「このハイウエストおならアクションエンターテインメント『おかっぱの日』、ぜひ！」と終始ボケ続け、深澤から「おかっぱの日じゃない！(笑)。よかったのに最初！(笑)」とツッコまれる始末。

気を取り直し「おかっ…。すいません。『誘拐の日』ぜひ見てください！」と力強く呼び掛け、イベントの幕を下ろした。