

アンケートで酷評された新人漫画家… 寮での新たな生活に「成長物語がたまらない」の声【漫画】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、アニメ化したことでも知られる漫画『こみっくがーるず』(芳文社刊)の1話を紹介する。雑誌「まんがタイムきららMAX」にて連載されており「次にくるマンガ大賞2025」にもノミネートされている漫画『アイドルビーバック!』(芳文社刊)の作者としても知られるはんざわかおりさんが、6月17日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、4000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、はんざわかおりさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
あまりにも苦しい読者アンケートを受けた漫画家が選ぶ道
かおすというペンネームの新人漫画家・萌田薫子は、アンケートで絵もキャラクターもストーリーも酷評されてしまう。薫子は落ち込んでしまい、担当編集者・編沢まゆも“メンタルの弱い彼女は1人で続けられないだろう”と、彼女に芳文社の“女子まんが家寮”を案内した。
入寮することを選んだ薫子は、早速寮母の花園莉々香に連れられ自分の部屋を訪れる。その後同じ部屋の恋塚小夢と出会い、漫画家としての悩みを打ち解けて親交を深める2人。すると声を聞きつけた先輩漫画家たちも部屋を訪れ…。
この漫画家の少女たちが描く物語を読んだ人たちからは、「伝説の漫画家が生きる伝説になる話」「人生で最も好きな漫画」「成長物語がたまらない」「登場人物全員かわいすぎる」など、多くのコメントが寄せられている。
自分自身の経験を活かした、漫画家たちの物語
――本作のお話の発想の源はどこだったのでしょうか?
自分自身が中学3年生の時に4コマ漫画家になり、漫画を描くことが青春の中心だったので、漫画家のひよこ達のお話はいつか描けるんじゃないかとはずっと思っていました。『バクマン。』が連載していた時に刺激を受け、構想が少しずつ固まり始めた記憶があります。ただ、きららは〝女の子がかわいいこと〟の優先度がとても高い雑誌です。女子高生プロ漫画家(しかもメインキャラのほとんどが連載してる)の集まりって設定…かわいくはないかも?!(笑)。というか身近じゃないかもと思いました。これから漫画家を目指す学生か、もしくはもう少しだけ年齢を上げた方が読者さんにすんなり受け入れてもらえるんじゃないかと。でも、それだと自分が描く意味が薄れそうだったので、そこはあくまで「へっぽこだけど一応プロ!」の主人公で、他の子も等身大な女の子なところを意識して描きました。ここのバランス感覚は当初ずっと不安になりながら描いてた記憶あります。設定の入り口をスッと通ってもらって、キャラクターに愛着を持ってもらえるか。結果としては、全然大丈夫だったと思います!みんなかわいがってもらえました!
――本作では、個性豊かな漫画家たちが集う展開が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
ありがとうございます。メインキャラの4人は、個性を際立たせることもそうですが、誰と誰がツーショットになってもそれぞれ違った味わいのナイスコンビになるようにしました。全部がベストコンビ。こだわりです。他キャラ含め、キャラクターの人間関係のバラエティは自分でも気に入っているところです。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
これを聞かれると漫画ではなくアニメが出てきてしまいます!!『こみっくがーるず』は2018年にアニメ化していただいたのですが、その4話(琉姫のサイン会)、8話(大人組の飲み会)、12話(最終回)、は特にアニメスタッフ様たちの力で素晴らしいエピソードになっておりますので、興味を持ったけど漫画に手を出しづらいという方は、まずはぜひ配信でアニメをご覧になって欲しいです!こみがアニメは良いですよ!アニメというものは、漫画以上に色々な難しい問題を乗り越えて奇跡的に作られるものなので、あまり軽い気持ちで言えないのですが、ここでは勢いでいちファンの気持ちで言いますね。いつまでも2期に期待!!
――ストーリーを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。
自分の涙腺にくるかどうかですかね。別に泣ける話を描こうとしてるわけじゃなくて、楽しい!かわいい!恥ずかしい!などどんな感情でも、キャラと感情がシンクロして描けている時はネームを描きながら何かうるっとくるものがあるので、涙腺をセンサーにしています。
――はんざわかおりさんの作品は、テンポの良さから非常に読み進めやすく感じます。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
そう言ってもらえて嬉しいです!印象的なアップを1ページに1コマは入れる、ただしアップばかりを描きすぎない、って感じでしょうか。4コマ漫画は絵が小さくなるのでたくさんアップにしたくなるのですが、気持ちを抑えて!
――今後の展望や目標をお教えください。
現在、『アイドルビーバック!』というアイドルをテーマにした作品を連載しています。こちらを、少しでも多くの方に届けたいのと、前作の『こみっくがーるず』も同じく大切な作品でまだまだ可能性を広げていけたらと切に思っていて、そのために最近はXの発信を頑張りたいなと思っていました。そう思っていた矢先、『アイドルビーバック!』が次にくるマンガ大賞でノミネートしていただいたり、今回『こみっくがーるず』に関するインタビューのお声がけ頂いたので嬉しかったです!アイビバもこみがも、作者の私が元気に漫画描いてる限りは色々な可能性を少しずつでも広げていけるはずと信じているので、健康に気をつけながら頑張ります!!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
軽い気持ちで読んでくださってる方から重い愛で応援してくださってる方まで全ての読者さんに本当に感謝しています!!読者さんの人生の中の楽しい時間になれますように、これからも頑張りますのでよろしくお願いします!
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