

“神様”の言葉を信じた高校生…徐々に不調が現れる話が「想像してた拒食と全然違った」と話題に【漫画】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、サイト「レタスクラブ」にて連載中の『高校生のわたしが精神科病院に入り自分のなかの神様とさよならするまで』(KADOKAWA刊)より、『第8話 摂食障害と心療内科』、『第9話 ボロボロになっていく体』、『第10話 親は泣いて土下座をした』を紹介する。作者のもつおさんが、5月13日に「体重が35kgになんてなるわけないよ」と添えてX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、1.6万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、もつおさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
聞こえてくる“神様”の声を信じた結果
高校生のもつおさんは“神様”の声が聞こえ、その声を信じて従うようになりまともに食事をとらないようになった結果、目に見えて体力がなくなっていた。心療内科に通い摂食障害と診断されるも、“神様”の命令を聞いているだけで食べられないわけではなくストレスとも無縁。
その後、本当に心の病気を抱えている他の来院者の姿を見てショックを受けたもつおさんは、病院の待合室にいることが恥ずかしくなっていく。さまざまな不安を抱えながら通院していたもつおさんは、新しいカウンセラーを紹介されて治療を続けていくが、“神様”の命令を聞いていると日を追うごとに体がだるくなっていき…。
この“神様”の声を聞いた過去を描いた漫画を読んだ人たちからは、「1番近い人に理解されないのが1番つらい」「想像してた拒食と全然違った」「“神様”の声は頭の中にいる」「理解してくれる人の有無って大切なんだ」など、多くのコメントが寄せられている。
当事者でなければ伝えられないものを伝える
――本作のお話の発想の源はどこだったのでしょうか?
この投稿は、拙著『高校生のわたしが精神科病院に入り自分のなかの神様とさよならするまで』の8話〜10話を抜粋したものです。タイトルの「体重が35kgになんてなるわけないよ」は、当時カウンセラーに「体重が35kgを下回ったら命の危険があるから、カウンセリングはできない」と言われた時のことが、強く印象に残っていたことからつけました。そのときは正直「そんなに落ちるわけない」と思っていたけど、結果的にそれよりさらに体重が落ちてしまって…。あの“まさか”が“本当になる”感じ、自分でも現実感がなかったし、そういう感覚って当事者じゃないとなかなか伝わらないものだと思うんです。だから、その一瞬の感情を共有したくて、この場面を切り出しました。
――本作では、神様の声に左右されてしまう姿が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
最初の頃は神様の声って、どこか安心できる「おまじない」みたいな存在だったんです。でもだんだんその声が増えてきて、従わないと不安になって、日常生活がどんどんできなくなっていく…。このポストで抜粋したのは摂食障害の話が中心ですが、強迫性障害の「声に縛られて身動きがとれなくなる苦しさ」も一緒に感じてもらえたら、という思いで描きました。神様がどんどん大きくなるような感覚、そういった部分にも注目してもらえたら嬉しいです。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
やっぱり強迫性障害の専門病院に紹介されるシーンですね。神様のことを人に話すのが怖かったので、病院に行くことが“神様を怒らせるんじゃ…”ってすごく不安だったんです。でも「もしかしたら察してくれて、苦しみをなくしてくれるかも」って淡い希望もあって。そんな中で「簡単だよ、触らなきゃいいんだよ!」って言われた瞬間、ほんとに絶望的な気持ちになったのを今でも覚えています。言ってることは間違ってないし、今ならわかるけど…あの時のわたしには、すごく重くて、遠い言葉に感じてしまって。治療の難しさを象徴する場面として、印象に残っています。
――ストーリーを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。
なるべく自分の気持ちを入れすぎないようにして、客観的に描くようにしていました。当時は普通に生活していたのに、半年くらいで心も体もボロボロになって入院することになって…。その流れを伝えるには、時系列をきちんと整理する必要があると思ったので、「2012年の何月」とか「2013年の何月」という感じで、1話ずつしっかり描きました。ただ、描きたいことが多すぎて、正直描ききれなかった部分もたくさんあります。
――今後の展望や目標をお教えください。
この投稿はもう4年前の作品を取り上げたものですが、いまだに読んでくださる方がいることが本当にありがたくて…。自分の経験を描いていくことの意味や、発信することの大切さを改めて感じています。これからも心の病気や自分の過去のことを描きながら、ジャンルにとらわれず、色んなテイストの作品にも挑戦していきたいです!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも漫画のポストを読んでくださってありがとうございます!4年前の作品をいまでもこうして読んでいただけて、感想や意見をもらえるたびに、『高校生のわたしが精神科病棟に入り自分のなかの神様とさよならするまで』がわたしにとってどんどん大事な作品になっていきます。これからも自分なりに発信し続けていけたらと思っているので、引き続き見守っていただけたら嬉しいです!
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