

優勝請負人ともよばれた伝説の左腕・工藤公康が語る現役時代の秘話と指導者としての哲学<ダグアウト!!!>

6月23日に放送された野球トークバラエティ「ダグアウト!!!」(毎週月曜夜10:00-11:00、BS10)。今回のゲストは西武ライオンズ、福岡ダイエーホークス、読売ジャイアンツ、横浜ベイスターズで通算224勝を挙げ、選手・監督として16度もの日本一を経験した工藤公康だ。日本球界の頂点を極めた工藤がMCのレッド吉田と上重聡を相手に、自身の現役時代の秘話から現在の指導法まで熱くユーモアにあふれたトークを展開した。
“気持ちよさ”から始まるピッチング 工藤流・子どもたちへの指導哲学
2021年に福岡ソフトバンクホークスの監督を退任して以降も、野球界の発展のために尽力し続けている工藤。現在は野球インフルエンサーチーム「パワフルスピリッツ」の監督として、野球の魅力を広めるべく野球少年たちの育成に携わっているという。
そんな工藤が大切にしているのが、「投げていて気持ちいいか気持ちよくないか」という感覚だ。少年野球では教科書通りの理想的な投球フォームを指導することが多いが、工藤は選手に押し付けることは一切しない。まずは自由に投げてもらい、そこからその子に合ったフォームを一緒に見つけていくという。
「上手くなっていくときの子どもたちの顔」を喜びの目で見ているという工藤。いまの時代にも合っているように思える“感覚重視”のアプローチと教え方には、レッド吉田と上重も大いに共感する。トップレベルの経験を持つからと“自分の成功体験”を人に押し付けない、柔軟で子ども好きな工藤だからこその指導哲学が垣間見えた。
“天敵”福本豊と落合博満 職人気質の名選手たちとの対戦秘話
番組内の人気コーナー「俺のベスト9」では、工藤が現役時代に活躍した選手の中から理想のナインをピックアップ。それぞれの選手のエピソードが語られた。1番に選んだのは元阪急の盗塁王・福本豊で、工藤は西武時代に対戦経験がある。幾度となく盗塁を許してしまった工藤は自らの投球フォームに癖があると考え、牽制と投球のフォームをスコアラーに確認してもらった。しかしそれでも違いはわからず、一切手がかりは掴めなかったという。
お手上げ状態の工藤は最終的に福本本人に直接尋ねた。そこで福本から返ってきたのが、「ユニフォームのシワの数を見ている」という驚きの言葉。たしかにセットポジションをとった際、足のわずかな位置の違いや動きでシワも変わってくる。だがマウンドにいる工藤の服装に起きるわずかな違いを、バッターボックスの距離から見極められるものだろうか。にわかには信じられない職人のような福本のエピソードに、MC陣も驚きを隠せない。
4番に選ばれたのは、中日・巨人などで活躍した落合博満。工藤は「もっとも苦手なバッターであり、通算で5割近く打たれている。年間で6本ものホームランを打たれたこともある」と落合への苦手意識を語った。あまりの相性の悪さに、本人へ直接「落合さんを抑えるにはどうしたらいいんですか?」と聞いたというエピソードも披露。返ってきたのは「真ん中に投げてこい」というシンプルすぎる答えだったが、その余裕とユーモアにはレジェンドとしての風格が感じられた。
“本当のファン”が教えてくれた日本一の意味と監督像
「ガチャガチャダグアウト」のコーナーでは、16度もの日本一を経験した工藤が特に印象に残っている日本一として、1999年のダイエー時代の優勝を挙げた。低迷していた1996年には、選手が乗るバスにファンから生卵が投げつけられるという事件が発生。だがそのとき、王貞治監督は一切動じなかった。そして宿舎に戻ってから、「あれが本当のファンなんだ」と語ったという。
当時の工藤はその言葉の意味を理解できなかったが、監督を経験するようになってから王の気持ちがわかるようになったそうだ。同事件をきっかけにチーム全体の意識は大きく変わったことで、「あの事件がなかったら勝てなかったかもしれない」とファンからの厳しいエールを振り返っていた。
現役時代の工藤には「優勝請負人」という異名もあったが、華やかなキャリアの裏にはさまざまな苦悩や試行錯誤があり、それを乗り越えてきたことがわかる。工藤の語る言葉にはすべての野球ファンの心に響く説得力があった。レジェンドたちからざっくばらんに話を聞ける「ダグアウト!!!」には、今後もプロ野球界の奥深いリアルを届けてくれることを期待したいものだ。
関連記事
-
新垣結衣が語りに!“伝説の家政婦”タサン志麻さん夫婦に密着「たくさんの人の心にスッとしみこむはず…」<ふたりのディスタンス>WEBザテレビジョン
-
東京03の超絶サクセスストーリー 全国ツアーだけで「1年食えるくらいはもらえる」WEBザテレビジョン
-
<BLACKPINK>「あつまれ どうぶつの森」内に“BLACKPINK島”がオープン!MVのセットやステージを再現WEBザテレビジョン
-
松井玲奈、大粒の涙…新型コロナ感染中の思い吐露「人生の中では一番苦しいぐらいの数日間」WEBザテレビジョン
-
ジャニーズWEST中間淳太 “探偵”イメージの細身スーツで「小説現代」表紙に!推しミステリから自身の創作活動まで明かすWEBザテレビジョン
-
瀬戸朝香、“なかなか良い感じ”7歳長女によるメイクSHOTに反響「優しくて自然な感じすごくいい」「娘さんお上手!」WEBザテレビジョン
「ニュース」カテゴリーの最新記事
-
萩原利久“功介”の恋と成長を描くサイドストーリーが配信決定 本編がより面白くなる相互関係も<初恋アンダーDOGs>WEBザテレビジョン
-
田辺桃子主演ドラマ「海老だって鯛が釣りたい」エンディングテーマをENHYPENが担当 タイトルは「Shine On Me」WEBザテレビジョン
-
LE SSERAFIM「星野源のオールナイトニッポン」5人揃って初登場 ゲスト出演決定モデルプレス
-
ちょっと大胆、でも愛らしい。STU48・内海里音1st写真集が2025年10月8日(水)に発売決定!WWS channel
-
りょじみく夫婦に新たな命が宿る!感動の妊娠報告とパパになる決意らいばーずワールド
-
前田敦子・高橋みなみ・指原莉乃、AKB48OGがダンスレッスン 豪華ショットにファン興奮「原点にして頂点」「エモすぎる」モデルプレス
-
小日向ななせ、穴開き競泳水着で豊満ボディ浮き出し!!WWS channel
-
空手U-21世界一の大内美里沙が俳優に転身し、スーパーエキセントリックシアターに所属「全身全霊で挑戦してまいります!」Deview
-
大学生お笑いNo.1決定戦『笑学祭2025』、2代目チャンピオンは早稲田大学お笑い工房LUDO所属【蝉ブルース】に決定Deview