配達先の“人間以外”とは…ホラーかと思いきや可愛すぎるお客さんに「この仕事に転職します」の声【漫画】

コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、パルコミで連載されていた、いうのすさんが描く『人間以外に配達することになった子』をピックアップ。

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いうのすさんが5月31日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、1万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、いうのすさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。

“人間意外”に配達する仕事とは

主人公の相良めぐるは、丸々便の配達員の仕事をしている。しかし度々お客さんからクレームを受けることから「もうやめたい」と思っていた。

そんな時配達条件の配達先に“人間以外”という欄を見つける。そこにチェックをし、配達先へ急ぐとドアを開けて待っていたのは一匹の猫だった。遅いと怒る姿すら可愛い“人間以外”のお客さんに心癒されるめぐる。

翌日以降も犬やハムスター、レッサーパンダなど“人間以外”の可愛すぎるお客さん達にさまざまな配達をしていくのだった…。

作品を読んだ読者からは、「このバイトなら出来る、絶対にがんばる自信ある」「私もここで働きたい」「キュンキュンしたー!!」など、反響の声が多く寄せられている。

作者・いうのすさん「自分の「描きたい！」という気持ちを大切にして描いた漫画」

――『人間以外に配達することになった子』は、どのようにして生まれた作品ですか？きっかけや理由などをお教えください。

やる気の出る仕事は何だろうと考えたときに、動物がお客さんだったら癒されて最高に楽しいだろうなと思ったのがきっかけでした。

自分自身の願望を漫画にしようと思いました。

――今作を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。

動物にはそれぞれの特徴があるので、物語の流れに合った反応を描くことを大切にしています。

実際に「かわいいな」と思った仕草や、特性など、自分が惹かれた部分を描くよう心がけています。

――今回のX(旧Twitter)に投稿された作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

ハムスター回で最後にチップを渡すシーンがありますが、あの場面は最初の段階から思い描いていたもので個人的に気に入っているシーンです。

昔飼っていたハムスターが、頬袋に入っていたヒマワリの種を私の手のひらにぽとんと出してくれたことがありました。勝手に「これは贈り物だ！」と思い込んでしまって、でもその瞬間が本当にうれしくて、心にずっと残っていたんです。

そんな思い出から、「どうぞ」という気持ちで種を渡してくれていたらいいな、という願いを込めてこのシーンを描きました。

――X(旧Twitter)の投稿には多くの読者から反響があったと思いますが、特に印象に残っているコメントなどはありますか？

どのご感想も本当にありがたく読ませていただいておりますが、その中でも「この仕事がしたい」といったコメントは、特に心に残りました。

今回の作品は、自分自身の願望をそのまま描いたものだったので、読んでくださった方が同じような気持ちになってくださったこと、共感していただけたことが、本当に嬉しかったです。

――いうのすさんが今後挑戦してみたい漫画作品があればお教えください。

今描いている漫画はこれからもマイペースに続けていくつもりですが、動物をテーマにした新しい漫画も考えていて、そちらも少しずつ形にしていきたいと思っています。

あとはラブコメも描いていきたいです。

――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。

このたびは作品を読んでいただき、本当にありがとうございます。

自分の「描きたい！」という気持ちを大切にして描いた漫画を、こうして読んでいただけるだけでもうれしいのに、ご感想までいただけるなんて本当に描いてよかったとしみじみ感じています。

のんびりペースではありますが、これからも自分なりに楽しく描いていきたいと思っていますので、あたたかく見守っていただけたらうれしいです。

今後ともどうぞよろしくお願いします。