

1億回再生突破!“話題のTikTokドラマ”主演・遠藤憲一と米永圭佑監督が語る「縦型コンテンツ」の新境地
俳優の遠藤憲一が主演を務める縦型ショートドラマ『いつだって究極の選択』の関連動画が1億回再生を突破した。
同作は「こんなときどうする?」という日常生活に潜む「究極の選択」を軸に繰り広げられる1話が1分~数分のショートドラマコンテンツ。「シーズン1」は今年1月6日から、「シーズン2」は6月2日から公式チャンネル(TikTok)にて配信中。「シーズン1」はJR東日本の首都圏主要10路線とゆりかもめの車両サイネージで展開する「TRAIN TV」でも放映された。
遠藤は「シーズン1」では運送会社の部長で3人の娘を育てるシングルパパを演じ、女装やダンスにも挑戦し話題になった。「シーズン2」では設定に捉われず、TikTokで流行っている「回します界隈」企画で若手俳優たちと共演するなど新境地を開拓している。
時代に即した新コンテンツを生み出した遠藤と監督の米永圭佑氏に、制作サイドが考える縦型ならではの自由で柔軟なコンテンツづくりや「シーズン2」撮影での手応えなどを対談形式で語ってもらった。
* * *
遠藤 「シーズン1」は電車でひっきりなしに流れてたね。見た人の中には「何なんだあれは?」と驚いた人もいたと思うけど、TikTokに関しては、俺はこういう世代なんで「そういうこともやるんだね」と言われたりもしました。普通は年とともに落ち着いていくと思いますが、そんな中で、“世代を飛び越えたこと”を若者たちと一緒にやれることは幸せなことじゃないかなと思っています。
米永 反響はめちゃめちゃありました。僕は親からも「見たよ」と言われました。電車とスマホを連動したからこそ、ここまで反響が大きくなったのかなと思いました。「シーズン1」では、遠藤さんにマシュマロパンチダンスなどTikTokらしい企画もやっていただいたのですが、皆さんのフルスイングな姿に感動しました。「シーズン1」の企画を考えていたときは「本番はどんな温度感になるのだろう」と暗中模索なところもあったのですが、撮影ではほんとうに全力でやっていただけて。そんなところがあの熱量にも繋がったのではないかなと思います。
遠藤 ついていくことだけで精一杯だったのですが楽しかったです(笑)。TikTokとかじゃないと、若い子たちと一緒にそういうことをやる機会はなかなかないし、若い子たちはそういうことに長けているので、そこに交じってやらせてもらえることは新鮮でした。
遠藤 「シーズン2」の撮影にあたり、米永監督やプロデューサーらと「今回はTikTokらしい遊びを多く取り入れていきませんか?」と話しました。まだ手探りなのですが、ワイワイ、ガヤガヤと楽しく撮影できていると思います。
米永 「シーズン2」はオムニバス形式になっています。配役も色々で、遠藤さんが萩原さんの部下になっていたり、水戸さんが社長になっていたりもします。15歳の梶原叶渚さんが女子高生社長になっていたりもします。「シーズン1」よりも、ここでしか見られないみなさんの魅力が詰まっている「シーズン2」になると思います。
遠藤 設定が本当に自由なので、見ている人は「(遠藤憲一という登場人物には)いったい子供が何人いるんだ?」と思っていると思います。やっている俺もわからなくなっちゃって、見ている方に数えてほしいです。
米永 7人娘くらいいるのでは(笑)
遠藤 7人もいるんだ(笑)。でも、若い子たちがほんとうにのびのびやっているんで、俺はそこにくっついていく感じでいいのかなと思っています。ガッツリお芝居というのもたまにはあるのですが、TikTokではあまり難しく考えず、その場の雰囲気に乗って楽しむことが一番いい気がします。
米永 「シーズン2」では雰囲気やアドリブを大事にしているのですが、自由さがあるからこその空気感がとにかくすごいです。
遠藤 確かに。出来上がる動画にも現場の空気感がそのまま出るんじゃないかな。なので、その場の勢いとかきらめきとか。やりすぎちゃってもダメなのだろうけど、生き生きしたものが出てくるといいのではないかなと思います。新しい参加者のみんなも臆することなく、迷うことなく、楽しそうにやってくれています。たぶん、楽しいんじゃないかな。半分芝居で半分コントみたいなものはあまりないからね。
米永 そうですね。このメンバーでこういったコンテンツを撮ることはなかなかできないのではと思います。米永: TikTokなどの縦型ショート動画では、スマホをどんどんスワイプして見ていくことが多いんですよね。だからこそ、後半がどれだけ面白くても最初が面白くないと見てもらえないところがあります。なので、いかに冒頭のところで視聴者に興味を持ってもらえるかが大事。このメンバーと一緒に作ると絶対に面白いものが作れると思っていますが、それでも最初に興味を持ってもらえないとそれだけで見てもらえなくなってしまいます。そうしたプラットフォームの特性や視聴形態は考えながら、素敵なコンテンツを届けていきたいと思っています。
遠藤 今言われたみたいに、テンポが速い感性を持った子たちが見ていると思うんですよ。そんな子たちに目にとめて見てもらうことって、たいへんなことだと思います。一番見てくれているのは、おそらく中高生くらい?
米永 中高生くらいの方々です。
遠藤 どうやればそのくらいの子たちの目に留まるのかはまったくわからないのですが、若い俳優や若い制作陣の中に混ざって、多少でも楽しんで見てもらえるものを作れれば嬉しいなと思っています。
米永 短尺という点でいうと、現場でひらめいたことをどんどん柔軟に試すことができるのは面白い部分ですね。後半のパートや結末が変わってしまっても、それに合わせて撮影していくことも可能です。撮っている中で“この空気感の中で生まれた一番いいものを作っていく”ことができているのが多くの人に見てもらえる秘訣なのかなと思います。
米永 「バズらせるための“究極の選択”」ということでいうと、TikTokではいろいろなアカウントからたくさんのコンテンツが配信され始めていますが、「出演者の皆さんのこのアカウントでしか見られないギャップや意外な一面」が明確にあるといいなと思っています。そんな中で、「遠藤さんと7姉妹」みたいな感じで撮影が進んでいくことはなかなかないと思いますし、若い俳優さんたちには本気の芝居に取り組んでもらったりもしています。
遠藤 バズるということに関しては、俺にはもうまったくわかんないね。みんなが何に食いついてくるのか。TikTokのコメント欄でみなさんの感想を見て、こういうことを楽しんでくれているんだと思ったりしています。なので俺自身、バズるということに関してよくわかっていないままやっているのですが…バズるために必要なことって何なんだろうね。みんな考えているんだろうけど、「こうやればバズるだろう」と狙ってもまた違った結果になる気がするし。ほんとうに何なんだろうね、バンと目にしたときのエネルギーみたいなものなのかな。
米永 熱量やエネルギーみたいなものはとても大事だと思います。「シーズン1」でよく見てもらえている動画は、「みんなの自由な熱量や若いエネルギー」と「遠藤さんの活気」が織り交じったものでした。
遠藤 「シーズン2」の撮影でいうと、若い俳優たちが偶然作ったり、自由に思いついて作ったりした映像が面白かったりします。それを米永監督に話したら、米永監督も意識してそういった映像を使おうとしていました。展開を180度変えちゃうとか、普通のドラマの撮影ではありえないことです。なのですごく新鮮だし、誰のアイデアだろうが思いついたことを実際の撮影の中でどんどんチャレンジできるところが面白いなと思います。
米永 それはショートコンテンツだからこそできることだと思います。今回は、自由に演技してもらう余白を取り入れることを意識して作品を作っています。例えば、“回します界隈”というのがTikTokで流行っているのですが、「“回します界隈”とダンスをくっつけたらもっと面白いのでは」という声が撮影中にあがって、カメラを回された人がどんどん新しいダンスを作っていって、トータルでひとつのコンテンツになったりもしました、元の企画からは完全に離れてしまったのですが、とても面白いものが作れました。
遠藤 ああいうふうにゲーム感覚で色んなことがひらめいていくと面白いものができるね。
米永 やってみて強く感じました。このチームだからこそ実現可能な撮り方でもあるのではないかなと思います。
遠藤 もともとできているものを少し変えていくことも面白いけど、まだどこも使っていない新しい曲を使ってゲームにしていくとか。そういうこともどんどんやっていきたいね。
米永 良いですね!「シーズン1」では決められた芝居の中でしっかり見せていくことも多かったのですが、現在撮影中の「シーズン2」では全部を決めずに余白を作って、そこにアイデアを持ち寄って、みなさんと一緒に考えながら作り上げていきたいなと思っています。遠藤 女房と一緒に独立したことかな。もう17、8年経つと思いますが、今でこそみんな独立するようになったけど、当時は独立する人はそんなにいなかったので。女房からは「嫌だ」と言われ続けて、説得するのに3年くらいかかりました。女房としては、独立して事務所を立ち上げてマネージャーをするというのはやりたい仕事ではなかったので。ただ、俺が組織みたいなものが得意な方ではなくて、小さくやっていけたらいいなと思って頼み込みました。それが一番の究極の選択です。
米永 僕は今、株式会社QREATIONという会社の代表をしているのですが、QREATIONを起業したことかなと思います。起業して縦型コンテンツを中心としたエンタメ企業を作っているのですが、若い子たちどんどん会社に入ってきてくれています。
遠藤 何人くらいいるの?
米永 今は、30人くらいです。20代の活気のあるエンタメ志望の子たちが集まってくれています。
遠藤 すごいね。
米永 今も毎月、2、3人入ってきてくれて年内には50人くらいになるんじゃないかなと思います。エンタメ好きの若い世代や、テレビ局や制作会社からもたくさん入ってきてくれていて。今だとやはり、縦型を中心とするスマホで見られるコンテンツの方が、友人や同世代にも届くし、見てもらえるので、そこに自分のエンタメへの熱量を注ぎたいと言っていました。それを聞いたときに、この会社を作ってよかったなと思いました。
遠藤 その子たちも、さっき言ったゲームみたいなものをどんどん思いつくんじゃない。
米永 実はもうアイデアをもらっていて、「シーズン2」で使っているアイデアの中のいくつかは、会社のメンバーや「いつだって究極の選択」の若いスタッフが出してくれたものだったりします。
遠藤 へええ、すごいな。みんな若いの?
米永 いろんな世代がいますが、平均年齢は26歳くらいなので若いメンバーが多いですね!
遠藤 若いね。SNSにはピッタリでいいね。
* * *
遠藤と米永監督は終始笑顔で言葉を交わし、話題は尽きることがなさそうだったが、2人のこの信頼関係も『いつだって究極の選択』というコンテンツの面白さの源泉なのかもしれない。
米永監督は「『いつだって究極の選択』の公式アカウントをフォローしていたら『こんなことがTikTokでできるんだ』とか、『こんな豪華メンバーがこんなことに挑戦してるんだ』というのが見えてくるようになればいいなと思って作っていますので、そこの部分を楽しみにして頂けるといいなと思っています」とメッセージを送っている。
遠藤は「スマホで見る縦型ショートコンテンツということで、俺自身も毎回手探りでやっています。完成したものを自分で見て刺激になったり、新しいことを思いついたりして勉強していますので、俺も完成したものを見るのがすごく楽しみです」と声を弾ませた。
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