春日俊彰「これでお酒いけるからね」タレをアテにした酒にスタッフ泣き言「もうやめてくださいよそういうの…」＜じばせん＞

2025.06.21 12:00

毎週土曜夜10時から放送の「オードリー春日の知らない街で自腹せんべろ」(ＢＳテレ東)通称じばせん。倹約家で知られるオードリー・春日俊彰が知らない街を散策し、最高の一杯を楽しむためお店を吟味するリアルドキュメンタリー番組だ。6月14日放送の舞台となったのは、府中市・京王線「分倍河原駅」周辺。BS愛から町のあちこちへ寄り道する春日だが、今回は飲み屋街の反対にまで進んだことでスタッフからツッコミが相次いだ。

前回の狛江に続き分倍河原でも古墳にとらわれる春日

分倍河原駅より、ぬるっと登場した春日の「いやぁ〜知らない街だね」から今回のじばせんが開始した。「もう駅が渋いもんね…」の言葉とともに、恒例のあてのない散策が始まる。

すぐに発見した店は「うなぎマフィア。」というなんとも秀逸な名前で、一旦顔出し確認してメニューを見せてもらうことに。串の「お任せ5本コース」が1890円とうなぎにしては安い価格だが、お通しがあるためじばせん的には厳しい価格帯。しかし大将がとても優しく、春日いわく店名の“マフィア”とは真逆の印象だったとか。なんと安く飲める寿司店があると教えてくれたばかりか、そこの地図まで書いてくれたというのだ。夢のせんべろ寿司が分倍河原で叶うかもしれないと、他の店も探しながら寿司屋を目指す。

続いて、「ラビススパイスキッチン」というインド・ネパール・タイ料理店を発見する。幸福時間外だが生ビール299円らしく、チーズナンと合わせてもせんべろできることが判明。さらに隣には大衆酒場「まるいち」があり、こちらも顔出し確認へ。焼き鳥と煮込み串がメインの店で、串は1本から注文可能かどうかを店員に確認しつつ保留にする。

地図を頼りに肝心の寿司屋を探し始めた春日は、飲み屋街とは逆方向に進んでいく。しかし道中で「高倉塚古墳」の案内を発見すると、思わず「古墳繋がりで選んだ？」とスタッフに聞いてしまう。前回の舞台である狛江でも古墳が登場したことで、ロケ地に奇妙な縁ができている。…が、もちろんこれは偶然だったようだ。

寿司屋捜索のはずが、後回しにして古墳を探すことにした春日。小雨がパラついてきたが、普段から傘を使わない主義の春日からは「濡れないからね」と謎の持論が飛び出す。雨が避けているというが…まあそんなわけはない。それでもしばらく歩いていくと、ついに分倍河原にある高倉塚古墳を発見。とりあえず登って浸っていたところで、スタッフから「いや歴史感じなくていいんスよ！」とツッコミが入る。「悠久のさ…ときを感じてんじゃないの」「安く飲めるみたいなことを、追い求めた人生の男がいたのかなとかさ」とそんなわけはない歴史ロマンを味わいつつ、分倍河原駅へ戻ることに。

ようやくお寿司屋さん探しを再開するもまさかの不発

30分番組とは思えないほど時間と体力を費やしながら、お寿司屋さん探しを再開した春日。道ゆく人に場所を教えてもらったものの、なんと当日は臨時休業だった。残念ではあるものの、次回チャレンジということで気を取り直し別の店へ。しかしこれはと思った店が閉店時間だったことで、2連発の不発となってしまった。

それでもめげずに店探しを継続すると、「たくちゃん」というホルモン酒場を見つける。追加料金なしでお酒がメガサイズにできる太っ腹システムで、これには春日のテンションも急上昇。さらには50年以上続くシブパク(渋くてインパクトがある)お好み焼き屋さんや、おしゃれなビストロも発見する。ジャンルも雰囲気もさまざまな店が並んでいるようだ。

ひと通り分倍河原の店を散策した春日は、今日のじばせん店選びに頭を悩ませる。迷いつつも選んだのは、「黒毛和牛と農家たくちゃん」。店内に入りながら「ただいま」と声をかける春日がさっそく選んだのは、ジンソーダとチョリソー、そして生卵というメニューだった。

ジンソーダも追加料金なしでメガサイズにできるらしく、春日はそれをチョイス。理由は春日の流儀である「飲みたいものよりお得なもの」だからだ。早速ジンソーダが届いてひと口飲んだところで、「くぅ〜爽やかだね、ジンだねぇ〜」と満足げな表情の春日。続いてチョリソーと生卵も手元に届き、すべて出揃った。良いセットだと感嘆しながら、テーブルに置かれた七輪でチョリソーを一気に焼き始める。テーブルにある専用のタレを皿に取り、タレを舐めて「程よい辛み…これでお酒いけるからね」とコップをあおる春日。すかさずスタッフから「もうやめてくださいよそういうの…」と辛らつなツッコミが。無料のタレをアテにして酒を飲むドケチ酒は、さすがに番組的にも遠慮してほしいということだろう。

そうしている間にいい具合に焼けたチョリソーをガブリ…といきたかったようだが、熱々すぎてたっぷり10秒ほどもかけて噛みちぎった春日。「ザ・ソーセージ、ザ・チョリソーだね。肉汁もパンパン！」と笑顔になり、あとからくる辛味がジンソーダの爽やかさを引き立たせると絶賛する。

さらに先ほど皿に取った自家製のタレをつけてみると、チョリソーが甘辛な味わいに。注文してあった生卵に絡めて食べることも忘れずに、しっかりと堪能して完飲完食する。

気になる会計は990円とギリギリだったが、大満足＆満腹の春日。暖簾から顔を覗かせて店外へ出ると、「サイコーだったね」と今回のじばせんを振り返る。そして「もう1回今日の道のり、分倍河原の良さを自分のなかで噛みしめたいと思いますんで…ちょっといまから高倉塚古墳行ってきますわ」とまさかのオチで番組をシメるのだった。