元NMB48・上西怜が大阪・関西万博をリポート、“キモチのトレード”でリアルカップルも誕生した「キモチキオスク」を体験

2025.06.21 12:00

大阪・関西万博では、連日テレビでもさまざまな大型パビリオンが紹介されているが、実は期間限定でさまざまな展示・催事が開催されている。会場も広すぎて、実際に体験してみないとわからない、という声も。そこで、WEBザテレビジョンでは元NMB48で現在はモデルとして活動している上西怜に体験してもらった。本記事では、オフィス家具だけでなく店舗の企画から空間デザインまで店づくりをトータルにサポートしている企業、オカムラが会場内「フューチャーライフヴィレッジ」に7日間出展したパビリオン「キモチキオスク」(現在は終了)の体験をレポートする。

なかなか言えないキモチを商品を通じて伝える「キモチキオスク」

「キモチキオスク」は、コンビニのような空間にペア(または一人、複数人なども可能)で入店し、「ずっといっショコラ」「オツカレライス」「やめなサイダー」など、全部で46種類の商品から数点を買い物カゴに入れるという体験型の展示。商品には“キモチ”を表現した言葉が書かれており、選んだ商品を組み合わせることで「伝えたいキモチ」を相手に届けられるというもの。上西怜はどんな“キモチ”を誰に伝えたいのか、ドキドキしながら入店！

タイミングを逃してしまった感謝や、ちょっとした称賛、お節介なアドバイス、直してほしい癖、いまさら伝えづらい謝罪…などなど、さまざまな“キモチ”を背負ったユニークな商品が立ち並ぶ。例えば、いつも頑張りすぎてしまう同僚には、「いつも遅くまでご苦労さ麻婆豆腐」「粥いところに手が届く」「(いつでもたよってね。私はあなたの)微助っ人」といったものを選ぶことで、キモチを伝える。

上西は「可愛い」「面白い！」と楽しみながら店内を物色。商品を手に取りながらしばらく悩んでいたが、伝えたいキモチが3つ決まった。上西が選んだ3つの商品（キモチ）は…、「ありがとさんキューブ」「ハッピーラッキークッキー」「信じて突き進めんたいこ」。

「アイドル時代ずっとそばで支えてくれた家族のみんなに感謝を伝えたいなと思って、『ありがとさんキューブ』を選びました。『突き進めんたいこ』は自分を信じて頑張れよっていう、アイドルを卒業した自分へのメッセージです。ずっと応援してくださるファンの方みんなにずっと幸せで笑顔でいてほしい気持ちで『ハッピーラッキークッキー』を選びました」（上西怜）

レジでは、選んだ商品がスキャンされ、相手にどんなキモチを伝えたかったのかが可視化される。その後は写真撮影の時間となり、商品に込められたキモチのやり取りがレシートのようにプリントアウトされ、記念として持ち帰ることができる。

“人が活きる”お店とは…出展企業担当者に聞いてみた

今回は、このユニークな取り組みをなぜ大阪・関西万博で行ったのか、そしてイベントを終えての感想などを、オカムラの担当者に聞いた。

ーー今回、「キモチキオスク」を実施した経緯を改めて教えてください。

【担当者】オカムラは、商環境事業においてスーパーマーケットやドラッグストア・コンビニエンスストアといった多くの商空間をプロデュースしています。今回の出展では、大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」に対して、オカムラのパーパスである「人が活きる社会の実現」の人が活きる社会とは何か、という問いを立てて向き合い、人が活きるにつながる未来のお店の在り方を考えました。

【担当者】買い物でモノを手に取る背景には「誰かを想う気持ち」があります。売り場には目に見えない個人の素直な気持ちが飛び交っているのです。私たちはこの誰かを想いモノを選ぶという買い物の本質を「気持ちの交換」と称し、万博に一緒に来た家族や友人同士で気持ちを交換し合う体験型店舗「キモチキオスク」を企画しました。

ーー体験後のお客さんからはどんな反響がありましたか？また、「キモチキオスク」企画時の目標などは達成できましたか？

【担当者】想定の倍くらい良いリアクションをいただきました。中には「一週間ではもったいないくらいおもしろい」「商品化してほしい」と声をかけてくださった方も。店員スタッフはオカムラ社員で対応していましたが、にぎやかに、時に照れながら気持ちをトレードしている姿、心が動いた瞬間を目の当たりにできたことは貴重な体験でした。

ーーオカムラの社員が店頭に立ったということで、いつもの自分とは違う「キオスク店員」になっていたと思いますが、社員からはどんな感想がありましたか？

【担当者】「キオスク店員」はみんな来場者のみなさまとのコミュニケーションを大切に接客していました。お一人で来られた方にもどなた宛のキモチ商品を選んだのかを伺い、相手を想像しながらスキャンしていたり、ご年配のご夫婦がこれからもよろしくと気持ちを交換し合ったりするのを見て、キオスク店員が泣きそうになるなど、お金の代わりに心温まる気持ちをたっぷりいただける機会になったと思います。

ーーさまざまな商品がありましたが、特に人気だった商品を教えてください。

【担当者】「ありがとさんキューブ：感謝の気持ちでいっぱいです」「ずっといっショコラ：末永く一緒にいよう」「ラッキーハッピークッキー：あなたに幸運がありますように」がTOP3でした。怒りのキモチ商品なども陳列していましたが、みなさま相手を想うハートフルな気持ちをトレードしていらっしゃいました！

ーーイベント期間中、思い出に残るキモチの交換はありましたか？

【担当者】素直な気持ちを表してトレードする企画にしたので、「ずっと前から好きでした」「一生幸せにします」といった告白や愛情を表すキモチ商品を用意していました。企画時にキモチキオスクでカップルが誕生したら素敵だねと話していましたが、実際に3組のカップルが誕生したのはうれしかったですね。他にも、ご夫婦で相手の愛ある商品選びを見て涙ぐむ方もいらっしゃいました。

最後に、上西怜に大阪・関西万博を体験した感想を聞いた。

「会場に入るだけでもすごく万博を感じれられました。大屋根リングの迫力もすごいですし、自然を感じられる建物や可愛い展示もありました。いろいろなところにミャクミャクもいて、お子さんも大人も楽しめるテーマパークみたいだなって思いました。まだ一部分しか見られていないので、プライベートで来て楽しみたいなって思いました！」（上西怜）