中井貴一“和平”が「泣いてもいいんですよ」と小泉今日子“千明”を抱きしめる姿にキュン＜続・続・最後から二番目の恋＞

2025.06.17 11:19

小泉今日子と中井貴一がW主演を務める月9ドラマ「続・続・最後から二番目の恋」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系／FOD・TVerにて配信)の第10話が6月16日に放送された。恋人という結論を出さない距離感が心地いい千明(小泉)と和平(中井)。話したい、聞いてほしいと思い浮かべるのはお互いのことで、そんな2人の関係が愛しかった。(以下、ネタバレを含みます)

11年ぶりに復活「最後から二番目の恋」の第3期

本作は、古都・鎌倉を舞台に、テレビ局のドラマ制作部に所属する吉野千明(小泉)と、市役所の観光課で“指導監”として働く公務員・長倉和平(中井)の恋を描いたロマンチック＆ホームコメディー。

2012年1月期の連続ドラマ「最後から二番目の恋」、同年11月のスペシャルドラマ「最後から二番目の恋2012秋」、2014年4月期の連続ドラマ「続・最後から二番目の恋」に続く第3期目で、第2期から11年後を描く。

キャスト陣は、長倉家の次男・真平役の坂口憲二、次女・万理子役の内田有紀、長女・水谷典子役の飯島直子も続投。

脚本も、第1期、第2期と同じく、岡田惠和による完全オリジナルとなる。

千明の顔を見た成瀬は「あなたが今、会いたいのは僕じゃない」と察する

万里子らチームの面々と作り上げた月９ドラマ企画を無事に提出した千明。いつもの女子会で、祥子(渡辺真起子)と啓子(森口博子)に今の思いを打ち明けていると、祥子のスマホに彼女の部下からの誤爆メールが届いた。

かつて自分たちも先輩に思ったことがある。でも「確かに老害かもしれないし、早く退職してほしいって思ってるかもしんないけど。いや、あたしだって仕事して、生きてかなきゃならないんだよね」という祥子の言葉に、共感して切なくなる千明。

そのころ、和平は娘・えりな(白本彩奈)とその恋人・優斗(西垣匠)から、鎌倉を離れて2人で旅に出るという話を聞いた。

えりなと別れて最寄り駅に帰ってきた和平は、千明の姿を探すが見当たらず、しばらくして自宅へ戻った。

その後、最寄り駅に現れた千明も、和平の姿を探していたところ、偶然、かかりつけ医の成瀬(三浦友和)に声を掛けられた。千明の異変に気付く成瀬。しかし「あなたが今、会いたいのは僕じゃない」と和平を呼び出した。

和平のかっこよさに反響

上下グレーのジャージ姿で駆け付けた和平は、軽口をたたき合っていたが、千明の異変に気付く。

「年取るのって、そんなに悪いことなんですかね？あたしたち、なんか悪いことしたんですかね。一生懸命生きてるだけなのにな…」と、悲しげにつぶやいた千明。そんな千明を和平はおもむろに抱き寄せた。

「若い人じゃないんだから」と驚く千明に、「いい年したって、抱きしめてもいいじゃないですか」と和平。そして「泣いていいですよ。ぐしょぐしょになっても大丈夫。ジャージですから」と言い、千明はその腕の中で泣いた。

バーに移動した2人。千明が祥子のことを話すと「あなたが泣きたくなる気持ち分かりますよ。自分のことよりきつい。自分のことだったら我慢すればいいだけですもんね」と思いやる和平。また千明も、えりなが手元を離れる和平の寂しさを聞いて「父親って切ないな～」と感慨深げに言う。

自分より年上の人に思うこと。誰もが通る道だが、いざ自分が言われる世代になると切ない。また、大切に育ててきた子どもの成長と旅立ちも、喜ばしいことだけれど、一抹の寂しさもある。千明と和平が打ち明け合った、アラカン世代が感じる“孤独”が胸に沁みた。友達がいても、家族がいても、恋人のような人がいても、不意に感じてしまう“孤独”がきっとあるのだ。そんな中で、寄り添い合える千明と和平の関係にキュンとする。

SNSには、「決めるときは決める長倉和平かっこいい」「素直に和平さんの胸でなく千明さんかわいかった」「2人みたいな関係性いいな」「この2人の関係が私は大好き」「理想の関係」と反響があり、成瀬にも「素敵」「かっこいい大人」といった声が寄せられた。

◆文＝ザテレビジョンドラマ部