

全米が笑った“最旬”コメディアン…アツコ・オカツカとは? 衝撃の移住話など自分のルーツも笑いに昇華<アツコ・オカツカ:ファーザー>

アメリカで活躍するスタンダップコメディアン、アツコ・オカツカのオリジナル・コメディースペシャル「アツコ・オカツカ:ファーザー」が、6月13日に配信された。彼女はアメリカ・ロサンゼルスを拠点に活動しており、自身の体験談やアジア人としてのルーツなどをトークに盛り込み、巧みなトーク術で爆笑をさらうコメディアン。その人気は留まることを知らず、2022年にはアメリカの老舗放送局・HBOで冠番組「Atsuko Okatsuka:The Intruder」が放送され、ニューヨーク・タイムズ紙の「2022年最高のデビュー・スペシャル」に選出されるなど、全米で注目を集めた。今回は「アツコ・オカツカ:ファーザー」の見どころを交えながら、オカツカの魅力について掘り下げる。
10歳で祖母&母と渡米…旅行のはずが定住
漫才、コント、物まねなど多様な「お笑い文化」が発展している日本だが、「スタンダップコメディー」と聞いてもピンとこない人も多いかもしれない。コメディアンが観客の前に立って、生でネタを披露するもので、日本で言えば漫談だと思えばイメージが沸くだろうか。日本人にもなじみ深いジム・キャリーあたりはスタンダップコメディー出身だったりする。
ただ、どうしてもアメリカのコメディーショーで観客が爆笑している映像などを見ても「これが“欧米の笑い”か」という印象を受けるのもまた事実。そんな中、アジア人コメディアンとして、アメリカで圧倒的な人気を博している存在がオカツカだ。
日本人の父親、台湾人の母親から生まれた彼女は、1988年に台湾で生まれ、千葉で育った。10歳のとき、「2カ月バケーションに行こう」とだけ言われてアメリカ・ロサンゼルスに行き、そのまま日本に帰ることなく、祖母と母の3人で移り住むことに。最初の7年間は“不法滞在”状態だったそう。当時のアメリカ移住の経緯を“誘拐”と表現し、しっかり笑いに変えて後にラジオ番組やステージ上のトークでも彼女のバックグラウンドが語られている。
幼くして両親が離婚、異国での生活を余儀なくされたオカツカは、さまざまなカルチャーショックや悔しい思いを経験しながらアメリカで生きていくことを覚悟し、新たな人生を歩み始めた。
そんな彼女がコメディーの世界に興味を持ったのは15歳の頃、同じアジア人女性でスタンダップコメディアンとして活躍していたマーガレット・チョーの存在を知ったことがきっかけだったという。彼女のステージを見て感銘を受け、自身もコメディアンとしての職業を目指した。
今でこそ自分のスタイルを確立し、独特な話術や印象的な“ボウルカットヘア”など唯一無二の存在として異彩を放っているが、決して簡単な道のりではなかった。文化の違いなどもあり、アジア人がアメリカのスタンダップコメディー界で輝き続けられるというのは並大抵のことではない。
それでも彼女の魅力はじわじわと広がり、時代が進むにつれてSNSや動画サイトなどを通じて世界中どこでも情報が得られるようになると世界中の多くの人が彼女の“笑い”に魅了され、ついにブレイクした。
アジア人女性として2人目の快挙
そしてコロナ禍でSNSや動画プラットフォームを通じて知名度を上げ、2022年にはアメリカ・HBOで「Atsuko Okatsuka:The Intruder」に出演。同局で冠番組を持った2人目のアジア人女性として大きな話題となった。同番組はニューヨーク・タイムズ紙で「2022年最高のデビュー・スペシャル」に選出されたほか、米・Variety誌の「注目すべきコメディアン10人」の1人に選ばれるなど、彼女の“笑い”は全米中に広がっていく。
最旬の笑いを世界に届けるオカツカの最新コメディーショー「ファーザー」では、自身の渡米エピソードをはじめ、大人になってからの友達の作り方、夫で「ファーザー」のプロデュースも務めるライアン・ハーパー・グレイとの話、デートの方法、男女の役割逆転などをコミカルな自虐ネタを挟みながら語られていく。もちろん彼女が話す言語は英語ではあるものの、英語やアメリカの文化が分からなくても入り込みやすい話題で笑いを取っている。
例えば、母国語でもある日本語を語学アプリ「Duolingo」で学び、来日の際に訪れたバーで300ドルもするシャンパンを自信満々にオーダーしてしまったネタなど、彼女が決して遠い存在ではないような気がして、自然とその場面を想像してクスッと笑える。
また、オカツカの表情や話の間で観客席から拍手や歓声が上がるシーンも。ショーは約1時間の内容なのだが、見事に彼女の生み出す“笑い”に引き寄せられていった、というのが見終わった後の率直な印象だ。それと同時にとてもポジティブな力も湧いてくるような気持ちにもなった。
2024年には東京と大阪で公演も行っており、チケットがソールドアウトするほどの反響を呼んだ。一度見たらハマってしまう中毒性の高い“最旬”ショーで世界中を爆笑させるアツコ・オカツカの魅力にどっぷり浸ってみては。
「アツコ・オカツカ:ファーザー」は、ディズニープラスのスターで独占配信中。
◆文=suzuki
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