

阿部寛“進藤”が追い続けた43年前の真相判明も、含みある終幕<キャスター 最終回>

阿部寛が主演を務める日曜劇場「キャスター」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)の第10話が6月15日に放送された。何度も予想を覆される緊迫感あふれる最終回となった。(以下、ネタバレを含みます)
型破りなキャスターが闇に葬られた真実を追求する社会派ドラマ
同ドラマは、テレビ局の報道番組を舞台に、型破りなキャスターと番組に携わるスタッフたちが闇に葬られた真実を追求し悪を裁いていく、完全オリジナルストーリーの社会派エンターテインメントドラマ。
阿部寛が扮(ふん)する主人公の進藤壮一は、公共放送で社会部の記者として15年間キャリアを積んだあと報道番組のキャスターになり、民放テレビ局・JBNに引き抜かれて「ニュースゲート」のメインキャスターに就任したキャラクター。
「ニュースゲート」のスタッフ陣として、総合演出の崎久保華役を永野芽郁、番組ADの本橋悠介役を道枝駿佑、サブキャスターの小池奈美役を月城かなと、プロデューサーの山井和之役を音尾琢真、編集長の市之瀬咲子役を宮澤エマら。また、報道番組のスタッフらを束ねる報道局長・海馬浩司役を岡部たかし、JBNの会長・国定義雄役を高橋英樹が務める。
進藤がJBN会長の国定を追及する
最終回は、まさに怒濤(どとう)の展開だった。進藤が新聞記者だった亡き父・哲(山口馬木也)に関する43年前の真実に迫ろうとする中、市之瀬の家族が反社会勢力だったというスキャンダルが報じられて「ニュースゲート」ひいては株価が急落してJBNそのものが揺らぎ、進藤自身は命の危機にさらされた。
さらに、元内閣官房長官・羽生剛(北大路欣也)の死が暗殺だったのではないかという週刊誌ネタから国定が怪しまれることに。進藤は「ニュースゲート」で国定の会見を生放送すると発表し、他のマスコミだけでなく株主も招いた。
しかし、その真意は、羽生の死に関して犯人をあぶりだすことにあった。用意周到に進藤がおびき寄せたのは、国定や羽生と懇意にしていた景山重工の会長・景山英嗣(石橋蓮司)だ。
実は国定自身も羽生の死に疑念を抱いており、警察の再捜査を促すべく、“火のないところに煙”を立たせようと週刊誌に記事を書かせたのだった。
景山は警察に連行される直前、進藤に向かって「私ほど国に忠実だった人間はいない。なのに、こんな扱いをして。ただで済むと思うなよ」と叫んだ。「国に忠実だった」という唐突にも思えた言葉。それが、進藤が探していた真実に結びついていった。
改めて国定と対峙する進藤
JBN社屋の清掃員・鍋田(ヒコロヒー)の協力で、国定が金庫にしまっていたものを手に入れた進藤。それを持って国定の元に向かう。
国定は、羽生と景山の関係について明かした。原子力燃料再処理センターの親会社である景山重工。センターがある芦根村は、原子力関連施設が集まっているが、それは羽生が国家事業として国の発展のために作り上げたものだった。景山は羽生の裏方として、放射性物質の処理や反対運動の抑え込みなどを請け負っていたが、放射性レアアースの発掘をきっかけに強大な力を持つようになり、私腹をこやしていった。
それを見かねた羽生が景山の力を奪おうとしたのだが、逆上した景山が人を使って羽生に毒を盛った。さらに、JBNのスキャンダルを週刊誌に流すことで、株を手に入れて、国定からJBNを奪おうと企んだのだった。
ただ、進藤が本当に追求したいのは、なぜ43年前の自衛隊輸送機墜落事故を隠そうとしたのか。国定が金庫に隠していたもの=父・哲が43年前の自衛隊輸送機墜落事故について書いた記事の下書きを出し、問い詰めていった。
43年前に墜落事故を起こした自衛隊輸送機が積んでいたのは、放射性物質のプルトニウム。進藤は、当時、国定が一緒に取材していた上司だった哲を権力のために裏切って記事を出さないようにしたと推測。だが、違った。
報道マンだった進藤の父、43年前に隠された真実
“真実”は、事故で放射能が漏れだしたことはなく、亡くなった自衛隊員や村への風評被害を防ぐために、羽生らの願いを聞いて哲は「その代わり、なんとしてでもこの日本を守ってください」と記事を出さないことを了承。だが、国定のミスで当時の編集長に記事が見つかってしまい、景山が知るところとなり、懸念から哲を亡き者にしたのだった。
国定いわく、自分がどんなにバッシングを浴びようとも、次なるバッシングを生まないために真実を語らなかった哲。哲の報道マンとしての信念を伝えるべく、国定は進藤をJBNに引き抜いたのだという。
進藤の父が葬ろうとした真実は、在日米軍も絡んでいた。国家の密約とあっては、国定も、型破りな進藤でさえままならない。闇に葬られた真実を追求しようとしてきた進藤。対して父は、あえて真実を闇に葬ろうとした。 “真実”とは何か、どうあるべきかを考えさせられる。
予想外のタブーに斬りこんだ展開。第1話から進藤が追っていた事件がつながっていたことも判明したが、ラストでほんの10秒足らずの登場で進藤の娘を狙うような発言をした男(寺西拓人/timelesz)の存在など、謎も残った。視聴者からは「市之瀬が本橋のPCを破棄しようとしたのはなぜ?」「ヒコロヒーの正体って?」「謎の男が謎のままなんて」とざわつきながら、「続編ありそう」という声が上がった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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