上白石萌音、當真あみ主演『ちはやふる』キャストの芝居に「悔しいなって思うこともたくさんありました」

2025.06.13 12:00

7月9日(水)スタートのドラマ「ちはやふる－めぐり－」(毎週水曜夜10:00-11:00、日本テレビ系) の制作発表会見が6月13日に都内スタジオで行われ、當真あみ、原菜乃華、齋藤潤、藤原大祐、山時聡真、大西利空、嵐莉菜、坂元愛登、高村佳偉人、上白石萌音の10名が登壇した。

當真あみ主演で、映画「ちはやふる」から10年後の世界を描く

原作は、競技かるたに青春をかける高校生たちの姿を熱く描いた累計発行部数2900万部越えの大ヒット漫画「ちはやふる」。2016年、2018年には3部作として広瀬すず主演で実写映画化。今作では、映画「ちはやふる」から10年後の世界を原作者・末次由紀と共に紡ぐオリジナルストーリー。

廃部の危機にある梅園高校・競技かるた部の藍沢めぐる(當真)が、顧問として赴任してきた大江奏(上白石)と出会い、成長していく姿が描かれる。そして、都大会出場を目指し、高校最強の瑞沢高校に挑んでいく物語。

めぐるが所属する梅園高校競技かるた部の部員・白野風希を齋藤、与野草太を山時、村田千江莉を嵐、八雲力を坂元、奥山春馬を高村が演じる。また、梅園高校のライバル校である瑞沢高校競技かるた部の部員・月浦凪を原、折江懸心を藤原、北央学園競技かるた部の部員・奥山翔を大西が演じる。

當真あみ、憧れの「ちはやふる」の世界へ「憧れからリアルに変わりました」

映画シリーズからの続投となる上白石は「もう10年が経ったのかという感慨深さがありました。うれしさはもちろん大きかったですが、バトンをしっかり繋がなくてはいけないというプレッシャーと責任も大きく感じました。何より生徒の皆さんとお会いすることをとても楽しみにしながらクランクインを持っていました。先生になるという想像は全くしていなかったことですがこれもめぐりあわせだなと思います」と大江奏を演じるにあたっての思いを語った。

そんな上白石が出演していた映画シリーズを當真も見ていたと言い、「最初に萌音さんに会った時に私は心の中で『かなちゃんだ！』と思いました。『ちはやふる』という作品の中で会うって考えたので。撮影が始まった時に『大江先生』と呼ぶことにすごく違和感を感じながら撮影していました」と感想を述べる。

當真は「私がこの作品を見て抱いた憧れだったり、『まぶしいな』と感じるところや、青春に憧れた気持ちを、今度は自分が演じる側として届けられたら」と意気込む。実際に憧れの『ちはやふる』の撮影現場に入ってみた感想については「見えていた景色が、憧れからリアルに変わりました。萌音さんたちが映画で演じられていた姿がすごく美しくて。でも自分が実際練習でやってみるとすごく難しかったです。たくさん努力を積み重ねての完成なんだなと実感しました」と語った。

前作のオーディションを受けていたキャストも

また、映画「ちはやふる－結び－」のオーディションを受けていたと話すのは原と大西。原は「数年越しに大好きな作品に携わることが出来るなんて感慨深かったです」、大西は「その時に合格していなかったからこそ、こうやってお芝居が出来てすごく幸せな気持ちです」と思いを吐露。

藤原は「中学生の時、『ちはやふる』を見ていた自分に『お前ちはやふる出るぞ』と言いたいです。もし聞いていたら固まっちゃうと思います」と実際に固まる一幕も。坂本は自身の役について「今までやったことのない役です。新入部員で皆さんの2個下の後輩役なので、前半で皆さんが作った空気を良い方に壊せたらなと思いました」と話すと、上白石は「最高の壊し方でした」と撮影を振り返り絶賛。嵐は「これをきっかけにかるたを知り、皆さんに伝えることが出来るのがすごく楽しみでした。かるたはすごく難しかったです。全身を使う競技なんだなと思いました」と語る。

本作への出演が俳優としての自信になったと語るキャストも。山時は「オーディションはいつもと違う感じですごく緊張しました。自分の俳優人生にとってすごく大きな転機になると思いました」と語り、高村は「自分のお仕事が好調じゃなかった時期に合格の通知来たので、また頑張ろうと思えました」と仕事のモチベーションが上がったことを明かした。

上白石萌音、高校生役キャストの芝居に「悔しい」

そんな高校生役キャストのことを上白石は「本当にすてきな役者さんばっかり」と話す。「心の底から尊敬していますし、現場でみんなのお芝居を見ていて本当に悔しいなって思うこともたくさんありました。あまりにもいいお芝居をするので。もう本当に早く(作品を)見ていただきたいですし、みんなのこと見ているだけで、自然とみんなを愛して応援する先生の気持ちになれたので本当に感謝しております」と熱を込める。

また、映画シリーズと比較して今回のメンバーをどう感じるかを聞かれた上白石は、「私たちは当時、それぞれが持ち寄って寄せ鍋のようにお芝居を作っていましたが、(今作の)みんなは畑から一緒に耕しているみたいなアプローチの違いがあって。見ていてとても面白かったです」と本作ならではの魅力を語った。

◆撮影・取材・文＝水沢あすみ