恋愛経験ほぼゼロの女性教師…生徒に信頼されさまざまな恋の相談を受ける話に「どの恋愛も丁寧に描かれてて最高」の声【漫画】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、「U-NEXT」にて連載中の『校内恋愛』(U-NEXT刊)を紹介する。作者の花野ちあきさんが、3月14日に「女同士も、男女も、学校はいろんな恋愛が渦巻いてる」と添えてX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、7000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、花野ちあきさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

• 【漫画】“百人斬り”と呼ばれる先生に寄せられる恋愛相談…生徒に真摯に向き合う姿が「良い意味で予想を裏切られた」と話題に
• 漫画家志望の青年が縁談で出会ったのは同人作家の女性…利害の一致で結婚した2人に「理想の相手でお似合い」の声【漫画】
• 仕事のストレスに苦しむOL…女子高校生から“一緒にサボって楽しもうよ”と提案される話が「歳の差が最高」と話題に【漫画】

学校に渦巻くさまざまな恋とその悩みに答える先生

教師の清水楓は、1年前のある失言から“百人斬り”と称されるほど恋愛経験豊富だと思われている。生徒たちからは恋の相談がひっきりなしに来ていたが、実際は恋愛経験ほぼゼロの楓。同じ教師の宮本に茶化されながら、彼女は今日も生徒の相談を受けることに。

年頃の生徒たちからは“恋人の誘い方”や“積極的な恋人に対しての悩み”など、教師という立場からは答えづらいものが多い。それでも相談を持ちかけてきた生徒たちのことを考え、彼らと向き合って答えを出していく楓。その後“先生に相談してよかった”と生徒に感謝され、疲れを覚えながら彼女は帰路に着くのだった。

家の前までやってきたところで、携帯に届いたのは「今日は来る？」というメッセージ。「行く！」と返信した楓がメッセージの主の部屋を訪れると、「おかえり百人斬りさん」と玄関が開けられた。優しい笑みを浮かべながら出迎えたのは、学校で楓を茶化していた宮本で…。

この校内で起きるさまざまな恋愛を描いた漫画を読んだ人たちからは、「どの恋愛も丁寧に描かれてて最高」「そう来たかって2回は思った」「良い意味で予想を裏切られた」「登場人物みんなかわいい」など、多くのコメントが寄せられている。

等身大の感情を丹念に描き切る名作

――本作のお話の発想の源はどこだったのでしょうか？

私自身が教師を目指すか悩んだ経験から、教師同士の恋愛はどうかなとアイデアが浮かびました。もともと女性同士の恋愛を商業で描いてみたいという願望が強かったので、自然と、付き合う教師2人は女性という設定にしていました。

――本作では、生徒の悩みに真摯に向き合う先生の姿が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあればお教えください。

恋愛に不慣れな教師が生徒からの(割と過激な)恋愛相談に乗るというギャップが面白いと思います。生徒の予測できない言動に振り回される楓に注目してほしいです！(私も振り回されてます)

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

4話の楓とナミがソファで抱きしめ合うシーンです。ナミの言葉に、楓が拗ねて素を出す貴重なシーンだな～と。そのあとの、楓を見つめるナミの視線を、とにかく優しくなるように意識しました。抱きしめ合っている2人が今そこにいるんだと思えるくらい肉感を持たせたくて、とにかく時間をかけて描きました。

もうひとつは5話の告白シーンです。同性の生徒からの告白にどう返事をしたらいいのか、編集さんとウンウン悩んで、決定までにすごく時間がかかったのも印象に残ってます。真面目な主人公がどうやって生徒に寄り添った返事をするのか…。納得できるものが描けたので是非読んで欲しいです！

――ストーリーを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。

初めての連載で担当さんに助けてもらってばかりです。担当さんが以前言っていた「『読んでよかったな』と思ってもらえるようなストーリーを作る」ということを目標に奮闘しています。もっとうまくなりたいです。あとは読んだ人が共感できるような、キャラの等身大の気持ちを描くように意識してます。

――今後の展望や目標をお教えください。

楓とナミの2人の過去なども、もっと掘り下げたものを描きたいです。他の生徒たちの恋愛や思春期特有の悩みなどももっと描きたいなと思ってます！

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします！

校内恋愛を読んでいただきありがとうございます！面白いものを描けるように頑張りますので、今後も楓やナミ、生徒たちをよろしくお願いします！