風吹ジュン＆夏木マリ初共演でお互いを絶賛「もう大好きです。(マリさんの)顔を見ているだけでしあわせ」＜照子と瑠衣＞

2025.06.11 14:46

風吹ジュンと夏木マリがダブル主演を務める、6月22日(日)スタートのプレミアムドラマ「照子と瑠衣」(毎週日曜夜10:00-10:45、NHK BS/NHK BSP4K)の試写会見が、6月11日に東京・NHK放送センター内で行われ、風吹、夏木、脚本＆ディレクターの大久明子氏、制作統括の阿利極氏が登壇した。

新しい人生に踏み出した二人が、若い世代に希望をつなぐ物語

本作は、井上荒野の同名小説をドラマ化。70代の主婦・照子(風吹)とシャンソン歌手・瑠衣(夏木)が自由を手に入れ、新しい人生に踏み出し、若い世代に希望をつないでいく姿を描く。爽快に、時にコミカルに、歌と笑いと涙であふれたストーリーが紡がれる。

夏木マリ「老体にむちを打って頑張りました」

会見に鮮やかなブルーのパンツドレス姿で登場した風吹は、「テレビドラマ初の主演となります。ドキドキしながら(現場に)入りました」と語り、今回初共演となった夏木について「デビューがほぼ一緒で。偶然会うことがこれまで2度ほどありましたが、ここまで共演はなくて。ここへきて、運のよいとてもラッキーな作品になったと思いますので、皆さんに楽しんでいただけたらと思います」と笑顔であいさつ。

一方、黒を基調としたスタイリッシュな装いで登場した夏木は「風吹さんがお相手ということで、お仕事をするのは初めてで。(撮影が)終わってみての感想は、お相手が風吹ジュンさんで本当にありがたかったなと思っております」と笑顔でコメント。さらに今回の撮影について夏木が「“朝ドラ”のような大変なスケジュールで。私たち、70代でございまして。長野に30泊という、老体にむち打って頑張った作品ですので、ぜひよろしくお願いいたします」と話すと、風吹も「厳しかったですね。でも今思えばとても楽しかったですしいい経験だったなと思います」と笑い、過酷だったという撮影を明かした。

風吹ジュン「どれだけマリさんの存在に支えられたか分かりません」

20代で出会いつつも、これまで共演はなかったという風吹と夏木。お互いに抱いていた印象と、共演してみての感想を聞かれると、風吹は「とてもかっこよく、アーティストとしてうらやましいなと思っていました。存在感の大きさを感じ、今回友達役として共演するにあたり、力が及ばないんじゃないかという迷いも少しありました。ですがお会いすると、マリさんのお人柄に同世代ということで同じものを見てきたシンパシーのようなものをすごく感じて。それがどんどん積み重なって、もう大好きです。顔を見ているだけでしあわせ。お芝居している時も、どれだけマリさんの存在に支えられたか分かりません」と愛にあふれた思いを語った。

続いて夏木は「初めて長い時間ご一緒させていただいて、風吹さんは人間的に品格のある方だなと思いました。すごく居心地が良かったです。風吹さんは“風吹ジュン”という像を作り上げている、なかなかのプロデューサーだなとも思いました(笑)。私も自分をプロデュースするのが好きなんですが、私以上に聡明でクリアで。お仕事の選び方に関しても自分でプロデュースするエネルギーがすてきだなと思いました」と絶賛。すると風吹は「プロデューサーではマリさんに敵わないですよね」と話し、夏木と二人で笑い合う姿が見られた。

最後に作品について、風吹は「解放、自由になることで何が生まれるのか。このドラマを見ていただき、元気やエネルギーを感じていただけたらいいなと思います」と語り、夏木は「70代を越えた瑠衣と照子が、もう一度自分らしく生きる、自分スタンダードみたいな生き方を模索しているのではないかと思います。二人は同志みたいな関係で、二人の友情が、お互いが前を向く後押しをしていて。一人では決してできなかったんだと撮影を通して感じました。お互いの力によって前を向けたというところを見ていただき、元気になっていただけるのではないかと思います」と思いを語り締めくくった。