イ・ジェフンの銀髪姿に視聴者くぎ付け「ビジュ良過ぎ！」スリリングな頭脳戦が幕開け＜交渉の技術＞

2025.06.10 17:00

日本でもリメークされた「シグナル」(2016年)や韓国で高視聴率を記録した「復讐(ふくしゅう)代行人～模範タクシー～」(2021年ほか)シリーズで知られるイ・ジェフンが主演を務める韓国ドラマ「交渉の技術」の第1、2話が、5月24日にLeminoで配信開始。ジェフン演じる“伝説の交渉人”ユン・ジュノのキャラクターがべールを脱ぎ、視聴者から「イ・ジェフン、銀髪がこんなに似合うとは…」「圧倒的なカリスマ性！」などと歓迎の声が上がった。(以下、2話までのネタバレがあります)

韓国で話題のオフィスドラマが日本でも配信開始

「交渉の技術」は、大手企業のM＆A専門家ユン・ジュノ(ジェフン)とそのチームによる究極の頭脳戦を描くオフィスドラマ。2025年3月、4月に韓国JTBCで放送された際には回を重ねるごとに視聴率をじわじわと上げ、話題を呼んだ人気作だ。

舞台は、経営危機に陥った大手企業サンイングループ。経営再建のため、11兆ウォンという莫大な資金の調達を託されたジュノが、弁護士オ・スニョン(キム・デミョン)らとチームを結成し、大胆な戦略を打ち出していく。第1、2話では、危機に揺れるサンイングループを救うため帰国したジュノが、1人ずつメンバーを集めてプロジェクトチームを結成していく様子が描かれた。

“銀髪の交渉人”ユン・ジュノ登場

まず目を引くのが、第1話「戦いの幕開け」で紛糾する会議の場にさっそうと現れた銀髪姿のジュノだ。重厚な音楽をバックに登場し「遅くなりました。ユン・ジュノです」と軽く会釈する姿、そして寡黙な佇まいは、経営危機にうろたえる役員たちと対照的で、ソン・ジェシク会長(ソン・ドンイル)との思惑を読み合うような緊張感もスリリング。威圧的なソン会長にも一歩も引かないジュノに、底知れないカリスマ性が感じられる。

まさに“戦いの幕開け”という言葉がぴったりの強烈な登場シーンが描かれると、視聴者も一気にジェフン演じるジュノの醸し出す世界観に引き込まれたよう。銀髪スタイルへの「ビジュ良過ぎ！」「銀髪似合う！」の声に加え、「緊張感がすごい」といった声でにぎわった。

さらに第2話「チームを編成せよ」では、ソン会長からチームを作るよう言われたジュノが、かつての仲間である財務担当のクァク・ミンジョン(アン・ヒョンホ)、弁護士のスニョンを誘いに向かう。そこに自ら志願したインターン、チェ・ジンス(チャ・ガンユン)も加わり、“チーム・ミッションM”が結成される。

“出演作にハズレなし”の実力派・ジェフン

ジェフンといえば、これまでも数々の作品で唯一無二のキャラクターを作り上げ、作品をヒットに導くことから“イ・ジェフン出演作に外れなし”と称えられてきた実力派。

ドラマ「シグナル」ではプロファイラーのパク・ヘヨン役で主演。素朴で誠実なヘヨンが不思議な無線機を使って過去と交信し事件を解決に導いていくストーリーが感動を呼び、同ドラマは2016年度「百想芸術大賞」作品賞をはじめ数々の有名アワードで9冠を受賞。ジェフンの名も世界に轟いた。

また、「復讐代行人～模範タクシー～」で演じたのは、表向きはタクシー運転手だが裏では“闇の仕置人”として復讐を請け負うキャラクター、キム・ドギ。田舎者のトラック運転手や女性を骨抜きにする謎の男など別人になりきってのコミカルな潜伏捜査シーンや初挑戦の本格アクションも話題を集め、2023年に放送された続編も高視聴率を記録。ジェフンは「SBS演技大賞2023」でキャリア初の大賞を受賞した。

正義感の強い刑事も熱演

直近では、1970年代に人気を博した伝説の刑事ドラマの“前日譚”「捜査班長 1958」(2024年)で、正義感が人一倍強い田舎者刑事・ヨンハンを熱演。一方で2021年にはオムニバス短編映画「UNFRAMED／アンフレームド」の中の一篇でチョン・ヘインを主演に脚本・監督を務めるなど、俳優の枠を超えて活躍の場を広げている。

そんなジェフンが今回、“伝説の交渉人”役で新たな一面を見せる。チームメンバーとの作戦会議ではメンバーの意見に耳を傾け、静かに「なぜ？」「その理由は」と問い掛ける姿が印象的だ。

コミカルな演技と派手なアクションで“動”のイメージが強かったジェフンが今回、緊張感に満ちた“静”のキャラクター・ジュノとしてどんな世界を見せてくれるのか興味は尽きない。

「交渉の技術」(全24話)は、毎週土日に2話ずつLeminoで独占配信中。

◆文=ザテレビジョンドラマ部