

生理を隠す小5女児の“最大のピンチ”…幼馴染との絆描く第二次性徴期のリアルドラマに「教科書に」と大反響【漫画】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、小学校5年生の女子が経血を椅子につけてしまうという、小学中高学年の第二次徴期のクリティカルな問題を扱った作品が多くの共感を呼んでいる「小5女児に迫る人生最大のピンチ」をピックアップ。なお、本作はwebアクションで掲載している「ヒナのままじゃだめですか?」(双葉社)の第1話に該当する。
作者である倉地千尋さんが2025年4月13日にX(旧Twitter)に投稿したところ、6100件を超える「いいね」が寄せられてXやブックレビューでは、「とっても大切なことが詰まってる」「女性に対しての理解ができていなかったな、と思った」「神作品」「大地くん…!いい…!」「リアル過ぎる」「特に男性は読むべき。教科書に載せてもいいくらいの内容」という反響が寄せられた。本記事では、倉地千尋さんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。
経血が椅子についてしまい驚きと焦りを感じるひな
主人公のひなは小学5年生の女の子。父子家庭で暮らしている。幼馴染の男子・大地とは、成長とともにあまり口をきかなくなっていた。ある日、席を立って自分の椅子を見ると、経血がついていた。ひなは誰にも言えずにいたが、3か月前から生理が始まっていたのだ。
誰にも知られたくなかったひなだが、思わぬきっかけで大地に見られてしまう。大地は初めケガかと心配したが、ひなが生理であることを説明すると理解してくれた。二人だけの秘密を交わし、ひなは大地にナプキンを一緒に買いにいってほしいと頼めるようになったのだが…。
第二次性徴期特有の子供から大人へ身体も心も変化する本作では、経血がついてしまうというクリティカルなテーマとして描かれていると同時に、大地との友情が爽やかに描かれており、「漫画の性教育教科書かなとおもう」「娘をもつ父親や同世代の男子や女子への性教育として読むべき作品」「男女の関係はすれ違いが多いから難しい」など、X(旧Twitter)やブックレビューでも大きな共感や反響の声が寄せられている。
「なるべく自分が当時感じていた空気感や感情を思い出しながら描くよう心がけました」作者・倉地千尋さんが語る創作の裏側とこだわり
――「小5女児に迫る人生最大のピンチ」のモチーフはどのようにして生まれたのでしょうか。
もともと、私自身の実体験をもとにした「生理を隠し続ける女の子の漫画」をKindleインディーズで発表していました。そこでは、小学6年生の主人公が、生理のことを誰にも言えず、ひとりで抱え込む姿を描いていました。
その作品を描いたあと、「もしあのとき誰かにバレていたらどうなっていただろう?」「もし家族が男親だけだったら?」という“もしも”の視点から、創作を交えて、第二次性徴期に揺れる心の機微を改めて描いてみたいと思ったのが本作のきっかけです。
――第二次性徴期の女子小学生のリアルな描写が印象的です。表現上、工夫された点をお教えください。
なるべく自分が当時感じていた空気感や感情を思い出しながら描くよう心がけました。
当時の私の生活は常に「生理を隠さなくちゃ!」ということに支配されており、友達や親と話しているときも常に頭の片隅にそれがいて楽しみきれない日々を送っていました。
小学生というと「無邪気でストレスがない」と思われがちかもしれませんが、実際は大人と同じように悩みながら一生懸命に生きている。そのリアルさを忘れないよう、想像上の“無邪気な子ども”にならないように特に気をつけました。
――本作において、シーン全体を描く上で倉地さんがこだわった点がございましたら、教えてください。
インディーズで発表していた際は、生理の描写をわりと直接的に描いていたのですが、その表現が読者によっては不快に感じられる場合もあると学びました。
「ヒナのままじゃだめですか?」では、どんな方が読んでも傷つけないような表現になるよう特に配慮しました。
また、「教室の中で悩んでいたのは自分だけじゃなかった」と気づかせてくれる読者の声も多くありました。そういった声に背中を押されるように、今回は“友達と話せるようになるまで”や、“親の目線”にまで踏み込んで描けたことが、自分の中では大きな進化だったと思います。
――本エピソードで、倉地さんお気に入りのセリフやシーンなどがございましたら教えてください。
第1話でいうと「椅子に血がついてしまう」シーンは、かなり焦るけどあるあるな状況だと思うので、個人的にインパクトのあるシーンになったのではと思っております。
また、「男子に生理のことを頼むのは変では?」というご意見もいただいたのですが、私はこの広い世界のどこかには、そういう関係性を築いている2人がいても面白いかなと思っております。そんな2人が戸惑いながら前に進んでいく様子も楽しんで頂けたら幸いです。
――本作で読者に注目してほしい点などがありましたら、お聞かせください。
根幹は私が実際小6の頃生理を隠していた時の経験で、真剣にやっていた謎行動(パンツを庭に埋めたりタンスの奥に隠したり)が大人になって思い返してみると面白おかしく感じ、それを伝えたくて描き始めたのですが、読者の方から「生理のことを知らなかったけど知るきっかけになった」という声を多くいただき、自分でも驚いています。
最近では「男性が生理について知らなすぎる」という話題もよく耳にしますが、この作品がそういった理解のきっかけのひとつになれたら、こんなに嬉しいことはありません。
――倉地さんの今後の抱負や希望をお聞かせください。
また熱量を込められる漫画を描けたら嬉しいです!
――最後に、本作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。
「ヒナのままじゃだめですか?」は既に完結済みですが、内容は普遍的なもので誰もが体験する、またはしてきたテーマだと思いますので、是非ご興味ある方はこの機会に読んで頂けますと幸いです。
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