【漫画】幼なじみで親友で…不器用な二人の日常と愛情を描く漫画が「尊い二人に出会ってしまった」と話題に

2025.06.10 08:40

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、WEB漫画サイト「栞」(大洋図書)で連載中のBL漫画「ロックンロール」を紹介する。

本作は、幼なじみで親友の男子高校生・佐山(さやま)と真山(まやま)の日常漫画。互いを大切に思うも、素直になれない二人・”さま山”の揺れ動く感情が繊細に描かれている。

作者であるmememeさんが4月4日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、1,700件を超える「いいね」が寄せられた。本記事ではmememeさんに、作品のこだわりなどについてインタビューをおこなった。

親友ゆえに不器用になってしまう…男子高校生の愛情表現が切ない

高校生の真山香太と佐山進ノ助は、幼なじみで親友同士。二人が高校生になると、佐山が女子からモテるようになった。

佐山が女子に告白されるところを目撃した真山は、すぐさま本人を問い詰める。告白は断ったという返事に驚きと安堵の表情を浮かべた真山。そんな真山を見て佐山は、「俺ら誰とも付き合わんとこうや」と提案した。

互いの気持ちは理解しているものの、親友ゆえになかなか素直になれない。そんなある日、佐山が真山の部屋に泊まることになる。就寝の準備中、ふとした会話から互いの愛情の話に変わっていき…。

本作を投稿したX(旧Twitter)には「尊い二人に出会ってしまった」「めちゃ好き。こういうのめちゃ好き」「この沼入ったら抜け出せない」「手元に置いておきたいあったかい漫画」「告白のシーンは思い出しただけでも泣ける」などのコメントが寄せられている。

「あえての顔漫画です。あえてです。」作者・mememeさんに作品へのこだわりをインタビュー

――「ロックンロール」を創作したきっかけや理由があればお教えください。

漫画を描くのが好きだったので、何か創作漫画をと思って描き始めたと思います。細かい設定も一切なく「幼馴染の高校生コンビ」のみで始めた漫画なので、長らく名もなき男子高校生たちでした。(趣味の一次創作時点での区切りとなった付き合うところまでを描いた後で二人の名前を考えました。)描いていくにつれ彼らの人となりが見え、掛け合いも可愛らしく、とにかく彼らの日常をたくさん見たいと思いました。

――本作を描くうえでこだわっている点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。

顔面(表情) です。幼馴染ということもあって言葉の少ないコミュニケーションを取りがちな二人なので、顔面で語ってもらうことが多いです。あえての顔漫画です。あえてです。

――本作の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

#07にて佐山が真山に「そんなイライラしとったらハゲんで」と言うところや、同じく#07にて佐山に「気をつけて帰れよ」と言われた真山が「気をつけずに帰る！」と返すところとか好きです。なぜかは分かりませんが、とにかく二人が会話をしているところが大好きなので出来れば一生見ていたいです。

――真山と佐山の絶妙な距離感に心を動かされますが、キャラクターを創作するにあたりこだわっていることがあればお教えください。

特にありません。キャラたちの生活をただ見させてもらっている感覚なので、強いて言うならそこに私の都合が入っていないかを気をつけて見ていかなければならないなと思っています。

――今後の展望や目標をお教えください。

今の目標はサイン会やお話し会をすることです。全国の読者さんに会いに行きたいです。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

私と一緒に温かい目でさま山を見守ってくださり本当にありがとうございます。さま山がたくさんの方に愛されていて親でもないのに(作者ではありますが)いつも勝手に嬉しくなっております。

#20では佐山が親に自分たちのことを話す決心をしました。いよいよクライマックスを迎えようとしています。最後まで一緒にさま山のすこやかな日常を応援していただけると幸いです。この記事を最後まで読んでくださった方もありがとうございました。