加藤晴彦“滝本”が予想外の動き、仲間を失った阿部寛“進藤”たちの弔い合戦＜キャスター＞

2025.06.09 13:09

提供：WEBザテレビジョン

阿部寛が主演を務める日曜劇場「キャスター」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)。10分拡大版となった6月8日放送の第9話は、悲しみと熱さが入り混じる展開になった。(以下、ネタバレを含みます)

型破りなキャスターが闇に葬られた真実を追求する社会派ドラマ

同ドラマは、テレビ局の報道番組を舞台に、型破りなキャスターと番組に携わるスタッフたちが闇に葬られた真実を追求し悪を裁いていく、完全オリジナルストーリーの社会派エンターテインメントドラマ。

阿部寛が扮(ふん)する主人公の進藤壮一は、公共放送で社会部の記者として15年間キャリアを積んだあと報道番組のキャスターになり、民放テレビ局・JBNに引き抜かれて「ニュースゲート」のメインキャスターに就任したキャラクター。

「ニュースゲート」のスタッフ陣として、総合演出の崎久保華役を永野芽郁、番組ADの本橋悠介役を道枝駿佑、サブキャスターの小池奈美役を月城かなと、プロデューサーの山井和之役を音尾琢真、編集長の市之瀬咲子役を宮澤エマら。また、報道番組のスタッフらを束ねる報道局長・海馬浩司役を岡部たかし、JBNの会長・国定義雄役を高橋英樹が務める。

仲間の弔い合戦で思いを一つにする進藤たち

前回ラストでスクープされることが分かった、進藤が官房機密費を受け取っていたというスキャンダル。本橋のリークかと思われたが、実は進藤自らがリークしたのだった。ある人物への疑惑が高まる中、悲しみが訪れた。

新聞記者だった亡き父・哲(山口馬木也)が絡む43年前の自衛隊C1輸送機墜落事故の真相を突き止めようとしている進藤。山井の父・和雄(山本學)と哲のつながりが分かってくるが、進藤の命を何者かが狙い、山井が犠牲になってしまった。

進藤を見て驚いたのは、43年前の事故現場の近くにある原子力燃料再処理センターの現所長・江上(井上肇)。進藤は、「俺を殺したいなら、俺を殺せ。間違えんな！」と声を荒げた。誰の差し金か聞き出そうとするが、江上は警察官に呼ばれて聞けなかった。

進藤も「ニュースゲート」のスタッフたちも、山井を思って生放送で事件を伝える。カメラの前で進藤は山井の「報道魂」を語り、殺人事件である可能性を示唆した。

滝本の行動に視聴者驚き、謝罪の声も

進藤と華、進藤と懇意にしている週刊誌記者の南(加治将樹)が協力して江上らの動きを追う。輸送車で何かを運び出した江上を追いかけた進藤と華が、積み荷を見せるように迫る。すると、そこに原子力燃料再生センターの親会社である景山重工の会長・景山英嗣(石橋蓮司)が、取引相手や亡くなった羽生元内閣官房長官(北大路欣也)の息子で議員の真一(内村遥)、景山の娘婿で真一の秘書を務める池内(松尾諭)、そしてJBN編成部の滝本(加藤晴彦)と共に現れた。

江上が運んでいたのはレアアース。しかし、輸送車は二手に分かれており、もう一方は南が追いかけていた。

池内は、景山重工がJBNのスポンサーを降りると滝本を脅すが、滝本は進藤の味方だった。滝本は、池内が景山に黙って、再処理センターで回収された放射性レアアースを第三国に横流ししていたことを暴露。

うすうす気づいていた可能性がある景山だが、「なんにせよ、これを放送したらスポンサーを降りる！」と宣言。滝本はそれにひるむことなく、「我々テレビ局は、スポンサーがいなければやっていられません。でも…汚い金はいりません！」と告げた。

滝本も怪しい人物の一人だったが、「ニュースゲート」のスタッフの一人として熱いものを持っていた。SNSには「滝本が予想外のイイ働き」「滝本さんのことちょっと疑っちゃった、ごめん」「滝本大活躍の回」「滝本さん怪しいと思っていたら、まともな報道人だった」「滝本さん、かっこいい」などの声が上がった。

ただ、ここまでも二転三転あったように、物語の先行きは不透明だ。43年前の事件の真相は明らかになっていないが、進藤は父の件に関する“黒幕”と対峙した。だが、その人物は強大な権力を持っており、進藤はどう迫るのか。JBNの清掃員・鍋田雅子(ヒコロヒー)の動きも目が離せない。次回、6月15日(日)の放送が最終回となる。

◆文＝ザテレビジョンドラマ部