Travis Japan全国ツアー完走川島如恵留が休養から復帰「7人そろったから歌えた曲だね」＜Concert Tour 2025 VIIsual＞

2025.06.09 12:00

1月4日の横浜アリーナからスタートし、約半年かけて全国を回ってきたツアー「Travis Japan Concert Tour 2025 VIIsual」が6月8日、千葉・LaLa arena TOKYO-BAYでついにファイナル。昨年12月より休養していたメンバーの川島如恵留が6月7日の公演から参加し、この日も7人そろったパフォーマンスが見られるとあり、場内は開演前から“トラジャ担”の期待と熱気が渦巻く。

“Noel”の文字に大きな歓声が

オープニングはメンバーの名前のパネルが順に光り、“Noel（川島）”ではひときわ大きな歓声が。そして“FINAL”とモニターに大きく映し出されると客席のボルテージは急上昇。7つのダイヤ型照明“VIIダイヤモンド”の中から7人が白いスーツで登場し、1曲目「99 PERCENT」からクールなパフォーマンスで圧倒する。川島が「Let’go！ TJ！」と“叫べば、宮近海斗も「オーラス騒ぐぞー!!」と気合十分。「Crazy Crazy」ではメインステージから続く7本のLEDが埋め込まれた巨大花道 “VIIsualロード”に光が伸び、そこで迫力のダンスを見せたかと思えば、おんぶや抱っこなどメンバー同士のわちゃわちゃも。戻ってきた“7人の幸せな空気感”にほっこりさせられる。

その後は、昨年12月にリリースした2ndアルバム「VIIsual」からのメンバープロデュース曲やユニット曲を次々に披露。オシャレなBAR空間が舞台の松倉海斗プロデュース曲「Whiskey and Tonic」では、川島がセットの扉をノックして“合流”する演出が新たに追加。1月の公演では6人で乗っていたホワイトタイガー型トラッコは7人で乗車し、吉澤閑也と川島のユニット曲「Lonely Stars」は、ついに実現した2人の溶け合うハーモニーが絶品。さまざまな楽曲やシーンで“川島如恵留”という必要不可欠なピースがハマっていく演出がとても温かく、同時に高揚させられた。

アルバム「VIIsual」以降に発表した楽曲もセットリストに追加されていた今回。「Would You Like One?」はテンションの上がるポップなダンスで魅了し、ディズニーの実写映画「リロ＆スティッチ」の日本版エンドソング「Burning Love」はスティッチ付きのスタンドマイクでキュートに。ダンサブルな「Tokyo Crazy Night」はキレキレのダンスでくぎ付けにし、ツアー期間中も常に進化を続ける圧巻のステージを見せつけた。

興奮冷めやらぬWアンコールへ

エモーショナルな本編ラスト曲「Staying with you」の後、ファンのコールに呼ばれたアンコールは、観客の撮影可能曲「Golden Girl」で再び熱量がMAXに。デビュー曲「JUST DANCE!」～「Say I do」の踊りまくる流れは、ただ純粋にダンスを楽しむ7人の“らしさ”に胸が躍る。興奮冷めやらぬライブはWアンコールまで進み、このツアーの本当のラストの曲に彼らが選んだのは、メンバー紹介曲「Unique Tigers」。

歌い終えると、宮近の「7人そろったから歌えた曲だね」という言葉が観客を感動させ、最後は全員でマイクを通さずに「ありがとう!!」と感謝を伝えた。Travis Japanが半年間の旅路で磨き上げたエンターテイメントは、川島の復帰と共についに“完全体”へと昇華。このファイナルで確かな歴史を刻み、そして、新たな未来の光を私たちに感じさせてくれたライブだった。

撮影＝阿部岳人／取材・文＝川倉由起子