加藤浩次＆よしひろまさみちが「ベンジャミン・バトン数奇な人生」を語る独自の視点で深掘りする「サンデーシネマ」

2025.06.07 18:00

BS10で放送中の「加藤浩次とよしひろのサンデーシネマ」(毎週日曜朝10:30-昼1:25)は、映画好きで知られるタレントの加藤浩次と映画ライターのよしひろまさみちがおすすめの作品を紹介するバラエティー番組。1日1本は観るという大の映画好きである加藤とよしひろが、毎週1本「この作品を見て！」という映画をチョイスして語り合い、深掘りしていく。6月8日(日)の放送でピックアップするのは、2009年に公開された映画「ベンジャミン・バトン数奇な人生」だ。

【写真】80代で生まれた男の運命を描く「ベンジャミン・バトン数奇な人生」

誰とも同じ歳月を歩めない男の運命

「セブン」「ファイト・クラブ」のデビッド・フィンチャーとブラッド・ピットが、F・スコット・フィッツジェラルドの短編小説を映画化した同作。80代の年老いた姿で生まれ、歳をとるごとに若返り…そして“0歳で生涯を終えた”ベンジャミン・バトンの奇妙な人生を、数々の出会いと別れを通して描く。

共演には「ロード・オブ・ザ・リング」「エリザベス：ゴールデン・エイジ」のケイト・ブランシェット、「コンスタンティン」「フィクサー」のティルダ・スウィントンなど。08年度アカデミー賞では最多13部門にノミネートされた名作だ。

深掘りせずにいられない「ベンジャミンの思考」

同映画について、「設定が面白いですよね！」と率直に語るのは加藤。言葉を用いずにストーリーを受け入れさせる“見せ方”の妙にも触れながら、誰とも同じ時間を生きられないベンジャミンの悲哀を語る。

ただ一方で、自分だけは若返っていくことを苦にしたある選択について「欲求が勝ったんじゃないの？欲が…“もっと世間を見たい、世の中を見たい”」「そこの悲しさっていうか…刹那です」と苦い表情を浮かべた。よしひろも加藤の言葉に納得し、“逆送り”の人生だからこそ生まれたベンジャミンの感情をトレースして解説していく。