

斉藤由貴&南野陽子、『スケバン刑事』のオファーに「最初は困りました」浅香唯も登壇で3人の“麻宮サキ”が初めてそろい踏み

斉藤由貴、南野陽子、浅香唯が、6月7日に東京・丸の内TOEIにて開催された「スケバン刑事フェスティバル in さよなら 丸の内TOEI」イベントに登場。3人が「スケバン刑事」関連の上映イベントでそろうのはこれが初めてということで、そろって登壇した感想や“スケバン刑事”に決まったときの心境などを明かした。
歴代“スケバン刑事”が集合
「スケバン刑事」は、和田慎二氏の同名漫画を原作に1985年~87年にTVドラマシリーズ3作が制作され、映画化もされた人気学園アクションシリーズ。学生刑事となった不良少女(スケバン)が、桜の代紋が入った特殊合金のヨーヨーを武器に、学園にはびこる悪や日本を支配しようとする闇の組織に立ち向かう姿を描く。1985年に歌手デビューした斉藤が初代・麻宮サキ役、南野が二代目、浅香が三代目と継承してそれぞれ主演を務めた。
第1弾の放送から40周年となる2025年にそろって登壇した3人。今の心境について斉藤は「デビューが同じ(1985年)で、それぞれ40周年。当時は一緒に話す機会は全然なかったし、お互いまだ殻があって、緊張していて、心を開いて自分からというのは難しかったんです」とした上で、「こんなに月日がたって、お互いにいい年になって(笑)。そしたら変な殻とか関係なく、『久しぶり!』『どう?』って。フランクに話ができるようになったのは、年を取るのはいいことだなって。お二人の顔を見ながら思っていました」と感慨深い様子で明かす。
また、南野は「当時“ヨーヨーの受け渡し式”とかがあって、由貴ちゃんから私に、私から唯ちゃんに、って会ったことはあったんですけど、なかなかお話する機会はなくて。歌番組ではそれぞれ会ったりしたことはあったんですけど、生放送の番組で本当にドタバタだったんです。みんな撮影が終わって、慌てて駆け付けて出て、急いで帰るみたいな感じだったから、ほとんどしゃべることはなかった」と多忙を極めた当時を回想し、「当時はそんなにしゃべれなかったし、毎日一緒にいたわけじゃないけど、まるで毎日いた人のように今はしゃべれるので、その関係がすてきだなって思います」と、うれしそうに2人の顔を見ながら話した。
一方、浅香は「後を追い掛けて来た者としては、やっぱりなかなか同じ気持ちにはなれないです。(自分も歌手デビューから)40周年で、デビューは同じかもしれないですが、(2人は)なんか大先輩という感じがしてならないです」と恐縮していることを伝えると、南野も「ちょっと分かる。私も由貴ちゃんは大・大先輩っていう感じです」と、“初代”に敬意を表した。
それを受け、斉藤は「たまたま初代だから真ん中に立っているだけなんですけど」と照れ笑いしつつ、「やっぱり『スケバン刑事』は今でこそ皆さんに受け入れられて、当時大きなブームになりましたけど、蓋を開けるまでは一体どうなるか分からないくらいの特殊な作品だったんだと思うんです。その特殊な物語に、3人ともすごく震えながらよいしょ!って飛び込んで全力を尽くしていたんだなと。初代、二代、三代って作品に出ている時期は違いますけど、共に戦ったような感覚があるのかもしれないですね」と、同じ志を持って作品に取り組んだ“戦友”であることを強調していた。
斉藤、オファーを受けて「私はね、嫌でした(笑)」
そんな中、出演が決まった当時の心境を聞かれると、斉藤は「私はね、嫌でした」と笑顔で即答。「だって(自分には)合わないと思ったから…。せりふがスケバンっていうのもあったけど、原作の和田先生の中で描かれている麻宮サキ像とあまりにもビジュアル的にもかけ離れていたし」と吐露し、「そこに私が駆け出しで、今売り出さなきゃいけないから入ったって、なんとなく素人なりに分かって。『私じゃない』ってすごくモヤモヤしたんです。でも、マネジャーさんにしてみれば連続ドラマの主人公だから絶対(に受ける)って思ったんだと思うんですけど、私は最初困りましたね」と、当時の素直な心情を告白した。
二代目の南野も「最初は困りました」とほほ笑み、「『陽子、学園モノが決まったよ』ってマネジャーさんから言われて。『え~!?』って(うれしく)思ったんですけど、(後で『スケバン刑事』だと聞いて)斉藤由貴ちゃんがヒットしていたので、その後だっていうところで、どうしようってかなりビビっちゃって。運動が苦手なので、アクションとかあるんじゃないのかなとか。聞けば言葉も土佐弁というか、よく分からない言葉で、仮面もかぶっていたので(笑)。どうしたらいいんだろうって想像ができなくて。最初はちょっと…」と、斉藤とは違う理由で困っていたことを打ち明けた。
浅香「受かるとは思ってなかったんです」
そして三代目の浅香は「私は全く違いまして、パート1、パート2も存じ上げていましたし、オーディションから入りまして。当時は南野さんが使ってらっしゃった台本を読むというのが第一歩でした」と、先代2人とは入口から違ったと説明。
続けて「南野さんの台本は土佐弁で書いてあったので、意味が分からないなと思いながら読ませていただいたんですが(笑)。私は九州・宮崎の出身なのでどうしても宮崎弁が出てしまって。土佐弁に宮崎弁をかけてオーディションを受けた、という状態でした。逆にそれが監督さんやプロデューサーさんとしては面白かったみたいで、合格しました。ただ、オーディションのときは全く手応えがなかったので、受かるとは思ってなかったんです」とオーディションの末に、役を勝ち取った当時を振り返った。
なお、3人が主演したTVドラマ「スケバン刑事」シリーズがHDリマスター版のBlu-ray BOXで順次リリースされることも発表された。斉藤主演の「スケバン刑事」BOX1が2025年9月24日(水)、南野主演の「スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説」BOX1が2025年12月3日(水)、BOX2が2026年3月11日(水)、浅香主演の「スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇」BOX1が2026年6月10日(水)、BOX2が2026年9月9日(水)にそれぞれ発売される。
「さよなら 丸の内 TOEI」プロジェクト
1960年9月20日に開業した丸の内TOEIが、東映株式会社本社の入る東映会館の再開発に伴い、2025年7月27日(日)に閉館。それを受けて、約65年の歴史を誇る同劇場に関わる全ての人への感謝と「映画館で映画を見る」ことの大切さを訴求するべく、「さよなら 丸の内 TOEI」プロジェクトが始動した。
5月9日~7月27日までの80日間にわたって数々の傑作特集上映に加え、劇場を活用した各種イベントが行われる。その一環として6月7日には映画「スケバン刑事」テレビ・映画のシリーズ上映が行われ、上映の合間に3人が舞台あいさつに登壇した。
◆取材・文・撮影=森井夏月(STABLENT)
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