Cover interview 池田エライザ

Cover interview 池田エライザ

2025.06.01 08:00

「ちょっと幸せ」をテーマに、グルメ・美容・健康・カルチャーなど、女性にうれしい情報満載のフリーマガジン「Poco'ce(ポコチェ)」から池田エライザさんのインタビューをお届けします♪

Cover interview 池田エライザ

法条遥の小説『リライト』が実写映画化される。

本作は池田エライザさん演じる高校3 年生の主人公・美雪が300 年後からタイムリープしてきた未来人・保彦と出会い恋に落ちたことから始まる青春ミステリー。

次々と明かされていく驚愕の真実に“ 史上最悪のパラドックス”が巻き起こるこの作品。

“ 最初に本を読んだときは理解できなかった! ”と笑う池田エライザさんにお話を伺った。

池田エライザ

保彦役の阿達くんは未来人そのもの。話が噛み合わない感じが役とうまくリンクしました

「脚本を読んだときの正直な感想は、頭がぐちゃぐちゃ…。」そう笑いながら話し始めてくれた池田エライザさん。

「“一体、何が起きているの⁉”という感じでした。でも撮影に入る前に監督とゆっくり話す機会をいただいて。学生時代のこととかを思い出しながら過去を少しずつ話していったんです。本が好きでよく読書していたこと、誰とでも分け隔てなく仲良かったこと。それを聞いた監督が「意外と“美雪”っぽいかもね」って言ってくださって。たしかに自分でも話しているうちに、あれ、私“美雪”と似てる? と思えてきました。まだ脚本を理解しきれていなくても“美雪”として現場にいけばいいんだ!って思えて。それからは不思議とふっきれました」

未来人・保彦役を演じたのは、本作が映画初出演となる阿達慶さん。彼の印象を聞くと、「もう、未来人というか宇宙人!」とのお答えが。

「阿達くんは私の中で完全に“保彦”そのもの。撮影当時、彼はまだ17歳だったのですが、どんなご飯が好きなのかを尋ねたら、「お母さんのご飯ですね」って。もうピュアすぎて“この子はどうやって生きているんだ?”と不思議になる感じでした」

共通言語のない感じが役柄にうまくリンクしたとエライザさん。

「私も阿達くんも同じように“学生だった頃”があるんですけど、彼はコロナ禍を過ごしていて。その時見たものとか、感じたものは私にはわからないんです。“私、人生の先輩なのに何も知らない…”って思ったら、未来人だからって何でも知ってるわけないよなぁって。だから劇中で私が「未来人も何も知らないじゃん!」というセリフがあるのですが、実は本心から出たアドリブなんです。それがすんなり出てくるようなナチュラルに噛み合わない関係がとてもありがたかったです」

映画の舞台となった尾道・瀬戸田の美しさもこの作品のみどころ。

「昔ながらの喫茶店やスナック、神社やお寺など、どこを切り取ってもそこだけ時間が止まったような不思議な感覚がありました。“あ、これは田舎で育った人ならわかる風景だ”って思えるような景色というのかな。夕方になるとお醤油の香りが漂ってくるようなノスタルジックな世界が広がってました」

エライザさんの懐かしさを誘う音や香りを教えてもらうと「キジバトの鳴き声と筑前煮の香り」と即答が。

「あのお醤油とお砂糖、みりん、あごだし…。そういう匂いにふと出会うとホッとしますし、キジバトの鳴き声が聞こえると暗くなる前に走って帰らなきゃって学生時代の感覚に戻ります。とにかくお化けが嫌いなので、暗いのが本当に苦手。学生時代も放課後に友達と遊んでいても、暗くなる前にはダッシュで帰っていました(笑)。そういえば、夜の尾道ってすごく静かで真っ暗なんです。昼間は賑やかで素敵な街なのに、夜になると車も人もスッと消えて、聞こえるのは波の音だけ。街灯も少ないからまるで別世界なんです。タイムスリップや神隠しが起きても不思議じゃないような独特の雰囲気も映画から伝わると嬉しいです」

本作では10年後の自分に会いに来るはずだった10年前の自分が来ない!という展開を迎える。そこで「もし今のエライザさんに未来の自分がアドバイスをしに来たらどんな言葉が欲しい?」と聞くと「うーん」と考えた上で教えてくれた。

「“そのままで大丈夫だよ”って言ってほしいかな。背中を押してほしいです。あ、でもひとつだけ忠告するなら“話し始めに「はい!」って言うのやめなさい”ってアドバイスします(笑)。私、昔は話し始めるときに「はい!」をつける癖があって。例えばイベントやファンミーティングとかでも、マイク渡された瞬間に「はい、池田エライザです」とか「はい、私なら〜」とか言ってしまうんです。それがなんだか恥ずかしくて…。今振り返ると、“その癖ひとつ直すだけで、ぐっと垢抜けるのに”って思っちゃうから、直せるなら直させます(笑)」

最後に作品を観るときに「ここだけは注目してほしい」というポイントを教えてもらうと。

「とにかく登場人物も多いですし、後半にかけての怒涛の展開に混乱してしまうと思います(笑)。あと、注目してほしいのは保彦のセリフの“抑揚”かな…。もしかしたら、最初は“え、棒読み?”と驚く方もいるかもしれませんが、それが大きなヒント。誤解されてしまいそうな彼のためにも、ここで「彼は頑張った! すごい!」と褒めてあげたいです(笑)。でも最後にしっかりと“あぁ、そういうことだったのね”と繋がるようになっているので、ぜひ見逃さないでもらえたら嬉しいです。そして、きっと答え合わせをしたくなる作品だと思うので、何度も観ていただいて友達と議論してもらえたら嬉しいです」

『リライト』

リライト 池田エライザ

©2025『リライト』製作委員会

監督/松居大悟 脚本/上田 誠
出演/池田エライザ、阿達慶、久保田紗友、倉悠貴、山谷花純、大関れいか、森田想、福永朱梨、若林元太、池田永吉、晃平、八条院蔵人、篠原篤、前田旺志郎/長田庄平(チョコレートプラネット)、 マキタスポーツ、町田マリー、津田寛治、尾美としのり、石田ひかり、橋本愛
公開/6月13日(金)全国ロードショー
配給/バンダイナムコフィルムワークス

Profile

池田エライザ2

1996年4月16日生まれ。福岡県出身。2009年に「ニコラ」専属モデルとしてデビュー。2011年、映画出演をきっかけに女優として注目を集め、映画、ドラマと活躍の場を広げる。Netflix「FOLLOWERS」で演技の幅を開拓し、2020年には、映画『夏、至るころ』で映画監督も務めた。 2021年8月には、ELAIZA名義で音楽活動もスタートさせた。近年では、Netflixドラマ「地面師たち」、日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」に出演。昨年放送をした「舟を編む 〜私、辞書つくります〜」が6月17日からNHK総合で再放送。

Photo / Ryuta Seki
Styling / Misaki Takahashi (Sadalsuud)
Hair&Make / Rei Fukuoka (W)
Text / Satoko Nemoto

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