松本若菜“朱羅”、末期がんの渡辺哲“橋本”を救命し、感動を呼ぶ「深い回だった」の声＜Dr.アシュラ＞

2025.05.29 12:26

松本若菜が主演を務めるドラマ「Dr.アシュラ」(毎週水曜夜10:00-10:54、フジテレビ系／FOD・TVerにて配信)の第7話が5月28日に放送。朱羅(松本)が末期がんの患者・橋本(渡辺哲)を救命する様子が描かれた。生きる意味について深く考えさせられ、ポジティブなラストに感動が胸に広がった。X(旧Twitter)でも、「深い回だった。毎回最後にズンって心にくる」「めちゃくちゃ感動して涙止まらんかった」「治療を望まない本人、家族の問題はほんと難しい」とコメントが寄せられた。(以下ネタバレを含みます)

スーパー救命医の活躍をノンストップで描く

本作は、帝釈総合病院救急科を舞台に、どんな急患も絶対に断らない、そしてどんな手を使ってでも絶対に助けるスゴ腕のスーパー救命医・杏野朱羅の活躍をノンストップで描く救命医療ドラマ。こしのりょうによる同名コミック(日本文芸社／全3巻)を原作に、世界観を大切にしつつ連ドラオリジナル要素を加えたエンターテイメント作品で、救命の最前線＝“修羅場”に立つ主人公・朱羅を松本が演じる。

朱羅は、どんな患者でも「絶対に助ける」という強い信念を持つスーパー救命医。目の前の患者を救うことだけに心血を注ぐ。生死に関わる修羅場であればあるほど本領を発揮し、時には重症患者2人を同時にオペする神業も披露。その立ち振る舞いから、三面六臂の鬼神・阿修羅になぞらえ“アシュラ先生”と院内では呼ばれている。命の危機を感じ取る能力に優れ、朱羅が「来る」とつぶやくと必ずホットラインが鳴る。

朱羅は働くことに喜びを感じ、休まず救命に当たる

朱羅に休むという概念はない。休むのは救急外来の休憩室で仮眠をとる時ぐらいだ。その様子を見て看護師長の三宝(阿南敦子)は、梵天(荒川良々)や六道(小雪)ら、救急科の医師の数も増えたので休むように促すも朱羅は聞く耳を持たない。そんな朱羅に救急科科長・大黒(田辺誠一)は「休んでくれ！」と懇願。昨年から医者にも働き方改革が施行されたため、院長・多聞(渡部篤郎)から休ませるよう指示されたのだ。だが、朱羅は「興味ない」と休憩室から出て行ってしまう。

一方、初療室では保(佐野晶哉)と梵天が患者の治療を始めていた。あたふたする2人を見て看護師の九曜(結城モエ)は「やっぱアシュラ先生いないと調子出ないね」とつい口をつく。するとそこに朱羅がやってくる。朱羅は保たちに的確な指示を出して患者の治療に当たろうとするが、多聞に遮られ「帰って休め」と言われてしまう。多聞は今回の患者は保でも治療できることを確認し、朱羅を初療室から追い出す。

その日の夜、働ける喜びで機嫌良く現場に戻ってくる朱羅。すると、朱羅の「…来る」という予知に続いてホットラインが鳴る。運び込まれたのはマンションの3階から転落した60代男性・橋本。妻・弥生の話によると、ベランダで足を滑らせたかもしれないとのことだった。

橋本「患者の意思を踏みにじったお前はいつか地獄に落ちるぞ！」

実は橋本も医師だった。そして末期がんで本人も妻も治療を望まないが、朱羅は救命医の使命として治療を行う。橋本は救命した朱羅に対して「患者の意思を踏みにじったお前はいつか地獄に落ちるぞ！」と激昂。その後、橋本の妻が交通外傷で搬送され、朱羅の懸命な治療によって一命を取り留める。

橋本が朱羅に「妻を助けてくれて本当にありがとう」と感謝を述べると、「それが私の仕事だから。私はそれを手助けしただけ」と朱羅。「俺は弥生に今まで苦労ばっかりかけてきた。だから、もうこれ以上迷惑をかけたくなかったんだ」と橋本が話すと「だから治療を拒否したんでしょ。でも、本当はまだ生きたいと思ってた。奥さんもあなたに生きてもらいたいと望んでた。退院したら医者を続けて。医者でいることがあなたの生きる意味なんでしょ？」と問いかける。

橋本が「無理だよ。俺はもうそんな体じゃないんだ」と弱音を吐くと、「今のあなただからこそ誰よりも患者を理解できる。心に嘘をついて本当にやりたいことをやらないから生きる意味がわからなくなる。医者でいたいなら命が尽きる直前までそうすればいい。私は地獄に片足突っ込んでも患者を救い続ける」と朱羅は涙を浮かべて語る。すると橋本は「地獄か…。先生の言うとおりだな。弥生、最後までよろしくな」と笑うのだった。

生きる意味について深く考えさせられ、ポジティブなラストには感動が胸に広がった。X(旧Twitter)でも、「深い回だった。毎回最後にズンって心にくる」「めちゃくちゃ感動して涙止まらんかった」「治療を望まない本人、家族の問題はほんと難しい」「患者さんのアシュラ先生への最後の言葉に号泣～」とコメントが寄せられた。

◆構成・文＝入江奈々