江口のりこ“恵”、工場見学で出会った男性客の言葉から人生を悟る＜ソロ活女子のススメ5＞

2025.05.29 11:37

江口のりこが主演を務めるドラマ「ソロ活女子のススメ5」(毎週水曜深夜1:00-1:30、テレ東系／Leminoにて先行配信、TVerにて見逃し配信)の第9話が5月28日に放送された。チャレンジなソロ活が続く恵は、今回も苦手な機械ものを見学するミュージアムへ向かった。(以下、ネタバレを含みます)

主人公が一人時間を楽しむ活動“ソロ活”する姿を描く

同ドラマは、フリーライター・朝井麻由美氏のエッセー本「ソロ活女子のススメ」(大和書房刊)を原案に、五月女恵(江口)が積極的に一人の時間を楽しむ活動=ソロ活する姿を描くシリーズの第5弾。

恵が契約社員として働く「ダイジェスト出版」編集部のメンバーとして、上司である黒田彩子役に小林きな子、同僚・石岡洋平役に渋谷謙人、同じく同僚の青木遥役に佐々木春香が続投。ナレーションも引き続き大塚明夫が担当する。

今回、恵が向かったのは「JAL SKY MUSEUM」。機械が苦手な恵にとってはチャレンジといえる“工場見学”になるが、先ごろ大学、美術館と苦手克服の成功体験が糧となっていた。

厳重なセキュリティに緊張感が高まりつつ、まずはミュージアムを見学。実際のビジネスクラスのシートを体験したり、シミュレーターを触ったり。さらに、パイロットの制服を着て記念写真も。

続いて、同時間帯で予約した参加者全員で羽田空港の滑走路に隣接した格納庫へ。「そう、今日の工場見学はここからが本番」と恵。整備作業中の飛行機を見ることができるのだ。

すると、着いて早々泣いている男性客(松尾貴史)がいた。彼が気になりつつ、先に進み、飛行機の間近にやって来た恵。滑走路で発着する飛行機の姿にも感動し、大満足する。

そんな中、思い切って、独特のポイントで涙する男性客に話し掛けた。これまで、さまざまなソロ活先で出会った人々のことを思い返し、かつて整備士だった、あるいは飛行機の部品を作る職人かと想像していたが、どちらもハズレ。何百万もの部品を使う飛行機にとって重要な“工具”を作っていたのだという。

50年間の仕事を定年で終え、田舎に帰る前に、「最初の最後で、実際に工具を使っているところを見てみたいと思って」と男性客。整備士たちがきれいに工具を並べ、丁寧に、大事に扱っているのを見て、涙がこぼれたのだ。

それを聞いた恵は「当たり前のことだが、たくさんの人がいて、私たちの人生は成り立っている。私がこれまで楽しんできたソロ活も、結局のところ、人が関わっている。なんでも一人でやっているようだけど、誰かが何かを準備したり、手伝ってくれたり」とあらためて感じ、今回のソロ活を終えた。

チャレンジだった工場見学から、思いがけず人生についての考察へとつながった。楽しさ、面白さに加えて、気付きのあるソロ活に引き付けられる。そんな中、第5シーズンもあっという間に次回の6月4日(水)放送が最終回。すでに視聴者からは惜しむ声と続編希望の声が寄せられている。

◆文＝ザテレビジョンドラマ部