綾瀬はるか、“理想の人生の最期”を明かす共演・佐野勇斗の印象は「熱くて器用で素晴らしい方」＜ひとりでしにたい＞

2025.05.28 14:45

綾瀬はるかが主演を務める、6月21日(土)スタートの土曜ドラマ「ひとりでしにたい」(毎週土曜夜10:00-10:45、NHK総合)の取材会が5月28日に東京・NHK放送センター内で行われ、綾瀬はるか、制作統括の高城朝子氏が登壇した。

よりよく生きる方法を模索する“終活”コメディー

本作は、カレー沢薫の同名漫画を綾瀬はるか主演でドラマ化。人類の普遍かつ永遠のテーマを突き詰めた前代未聞の社会派「終活」コメディー。“おひとりさま”を謳歌(おうか)する主人公・山口鳴海(綾瀬)が、キャリアウーマンの伯母の死をきっかけに、“よりよく死ぬためによりよく生きる方法”をはいつくばって模索する姿を描く。脚本は大森美香。

綾瀬はるか「背中を押してもらえるドラマに」

取材会に白い上品なワンピース姿で登場した綾瀬は、作品について「共感できることが多かったです。誰もが死に向かっていくという共通部分において不安になるという部分も、勉強になることが多くて。30代後半の女性の不安になる心情だったり、自分はこう思っているけれど世間はそうではないんだな、ということを感じたり悩み出すところは、私も鳴海みたいな気持ちになったことあるなって」と語り、「演じた鳴海というキャラクターが“オタ活”してキラキラしたかと思えば、鬼の形相になったり、一生懸命に奮闘してるところがすごく魅力的だなと思います」と自身の役柄についてコメント。

さらに、“理想の人生の最期”を聞かれると「あー楽しかった！と笑っていたら最高ですよね」と回答。そして本作への参加で自身の人生について考えたことを聞かれると、「死を考えることによって、それを受け入れていき、さらによりよくこの人生を生きていこうと思えるような。せっかく生まれてきて、人生を歩む上で、まず自分の足で立って楽しもう、私も鳴海みたいにもっと楽しもうと背中をすごく押してもらえるドラマになったと思っています」と真摯(しんし)に思いを語った。

綾瀬はるか「練習からすごく楽しかった」

ドラマ内で歌って踊るシーンを演じた綾瀬は、「ダンス経験があまりないのですが、曲も覚えやすくてキャッチーで練習からすごく楽しかったです。盛り上がってやっていました」と笑顔に。ダンスの練習には共演の佐野勇斗も参加したといい、制作統括の高城氏は「練習は2ヵ月前から。撮影の合間にも練習されていましたが、綾瀬さんのすごいところはみんなを巻き込んで一緒に練習してもらうんです。佐野くんも一緒に踊っていましたし、やはり一瞬で覚えていてさすがアイドルだなと」と明かした。

また佐野の印象について聞かれた綾瀬は、「佐野くんも原作の漫画を読んで、見た目から、演じる那須田にすごく似せていて。目のちょっと死んだ感じとかもすごく似せられていて(笑)。熱くて器用な素晴らしい方だなと思いました」と絶賛。撮影現場についても「割となんでも話せて皆で一緒に喋りながらいられる現場だったので、とても楽しかったです」と充実感をにじませた。

最後に綾瀬は、「見終わった後に笑えて、ちょっと前向きになれて、迷った時にほわっと心が温かくなるようなドラマになっていると思いますので、ぜひお楽しみにしてください」とアピールし、締めくくった。