栗田CP、茅島みずきの“体当たり演技”と莉子の“表現力”に感動「チャレンジングな作品だったはず」＜霧尾ファンクラブ＞

茅島みずきが主演を務める「霧尾ファンクラブ」(毎週水曜夜0:24-0:54、中京テレビ・日本テレビ系／Hulu・TVerにて配信)が現在放送中。原作は、リュエルコミックス『霧尾ファンクラブ』(著者・地球のお魚ぽんちゃん 刊行・実業之日本社)で、高校生の”藍美”と”波”がクラスメート・霧尾くんのことで一喜一憂する、青春満載の一方通行ラブコメディー。

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この度、WEBザテレビジョンでは、同作のチーフプロデューサーを務める栗田美和氏にインタビューを実施。制作秘話やキャスト陣の魅力、今後の見どころなどについて話を聞いた。

こだわったのは「原作者が描く世界観」

――「霧尾ファンクラブ」を制作されたきっかけと理由を教えてください。

原作漫画を読んだ際、友情、恋愛、憧れなど、高校生ならではの甘酸っぱくて切ない感情を描きながらも、オチを笑いで締める世界観が唯一無二だと感じ、映像化でより多くの方に見ていただきたかったからです。

――原作を実写ドラマ化するにあたって、苦戦したことや大変だったことはありますか？

原作者・地球のお魚ぽんちゃん先生が考える世界観を大切にしたいと思い、脚本作りの段階からたくさんコミュニケーションを取らせていただきました。既に人気の漫画でしたので、特にキャスティングにこだわりました。

茅島みずきの演技は「チャレンジング」

――主演を務める茅島みずきさんと、共演の莉子さんの起用理由を教えてください。

主演の茅島さん、そして莉子さんともに原作漫画のイメージにぴったりでした。コントのようなスピーディーな掛け合いで、せりふの多い場面がたくさんありましたが、2人の息はぴったりでした。

茅島さんはハイブランドのモデルもされており、これまでイメージを大切にされていた方だったので、「変顔」をする場面も少なくないこの作品のご出演を受けていただけたことは大きな喜びでした。彼女にとってもこれまでにないチャレンジングな作品だったはずです。

――視聴者の反応も見ても、茅島さんの新しい一面に驚いている声が多かったですね

そうですね、事務所サイドからもやるからには思いっきりやってください！　と背中を押していただき、本当に体当たりで思いっきり藍美を演じて下さいました。初めての本読みの時には漫画の中の藍美が実際に動き出した！　と感動しました。（原作者の地球のお魚ぽんちゃん先生は瞳を潤ませていました）。

――共演の莉子さんは栗田CPから見てどんなお芝居をする方だと感じられましたか？

莉子さんは本当にお芝居がお上手な方なので、暴走する藍美を冷静に突っ込む波役として、2人の掛け合いをリーディングしてくださっていました。胸に秘めた感情を抱きながらのお芝居が続いていたのですが、切なさがひしひしと伝わってきます。

]井上瑞稀の起用理由は「強い芯を持っている」

――霧尾賢役の井上瑞稀さんも作品には欠かせない人物ですが、起用理由は？

井上さんは、心の奥に、人に言えない過去の辛い思いを抱える霧尾役を演じていただくのにぴったりだと思いました。井上さんはご自身でも「自分はシャイ」と仰る方ですが、実は気持ちの中に強い芯を持っている方で、キャラクター的にもぴったりだと思っています。

話が進むにつれて霧尾の心の闇が徐々に明らかになってくるのですが、複雑な感情をとてもすてきなお芝居で見せてくれています。

――顔があまり見えない中での演技も、苦労されたとか？

霧尾くんは目が隠れた男子として原作でも描かれていますので、ドラマでも「見えない」ようにヘアメイクさんにも頑張っていただきました。風の強い日も多かったので、撮影も苦労しましたね…。

井上さんも目で表情を作れないので、お芝居の難しさを感じていらっしゃいましたが、口元の表情と体で、繊細な霧尾の心情を見事に演じてくださいました。

撮影裏では「皆さん青春していた」

――茅島さん、井上さんはインタビュー時に「人見知りで…」と仰っていたのが印象的なのですが、現場での様子や全体の雰囲気はいかがですか？

撮影の初めころは控室での会話が続かず、一言話すとシーンとしてしまった…と聞きましたが、「人と人をつなぐのが得意」と言う莉子さんが間に入ってコミュニケーションの輪を広げてくれました。

満田役の若林時英さんもコミュニケーションの達人で、彼が入ったことで更に出演者の皆さんがとても仲良くなりましたね。横尾監督が気さくで話しやすい方だったので、兄貴的存在としてお芝居以外のことも相談に乗ってもらったりしていました。

監督を囲んで皆で一緒にお弁当を食べたりしていましたが、その姿は高校の昼休みそのもので微笑ましかったです。皆さん青春していました。

――栗田CPから見て、茅島さんはどんな座長でしょうか？

まだお若いのですが、彼女を中心に俳優さんたちが自然にまとまっていきました。天真爛漫でかわいらしい、20歳の女の子で飾らない性格がとてもすてきです。

9話以降は「全員の胸に秘めた思いが爆発」

――撮影中の印象的なエピソードや、視聴者が喜びそうな裏話があったら教えて下さい。

出演者(高校生役)の男子たちも仲が良くて、撮影後に牛丼屋さんへ一緒に行ったりしていたようです。茅島さんはお料理も上手で、撮影中も自宅で自炊をしていたそうです。

――個人的には「ドラゴン霧尾」のファミレスの流れが好きだったのですが、栗田CPの特にお気に入りのシーン、またはせりふはありますか？

なんといっても、メインの登場人物全員が集合するラストシーンです。現時点ではお伝え出来ませんが、全員の胸に秘めた思いが爆発します！

――視聴者からSNSの反応をどのように感じていらっしゃいますか？

大変好意的なお言葉をいただいています。原作漫画ファンの方たちからも藍美と波の役がぴったり！　とうれしいコメントばかりでありがたい限りです。

栗田CP「最高のエンディングに期待してほしい」

――「霧尾ファンクラブ」だからこそと胸を張れる、すてきなポイントや作品としての強みがあれば教えてください。

普通のラブコメ青春ドラマではない、ちょっとクセのある青春ドラマ、それが「霧尾ファンクラブ」の胸が張れるポイントです。

すてきなのはこの作品に登場する高校生たちの「優しさ」です。優しい心を持っているからこそ素直になれない人たちは、時には思いがすれ違ってしまいます。それが青春の心の痛みにもなります。でも最後にはすべてが解けて最高のエンディングが待っているので、最後まで楽しみにご覧ください。

――今後の見どころと、視聴者へのメッセージをお願いいたします。

原作とは異なるドラマならではの演出もありますので、ぜひご期待いただければと思います！