第123回ドラマアカデミー賞でドラマストリーム「地獄の果てまで連れていく」の渋谷凪咲が助演女優賞を受賞

＜ドラマアカデミー賞＞助演女優賞は「地獄の果てまで連れていく」渋谷凪咲怪演が話題もオファー時は『私にできっこない』

2025.05.23 12:20

2025年1～3月放送ドラマを対象に開催した第123回ザテレビジョン・ドラマアカデミー賞の受賞作・受賞者を発表中。助演女優賞は、佐々木希主演のドラマストリーム「地獄の果てまで連れていく」(TBS系)に出演した渋谷凪咲が受賞した。(以下、ネタバレを含みます)

狂気の“モンスター女”を演じた渋谷凪咲が初受賞

同作は、2人の女性の愛憎渦巻く復讐(ふくしゅう)劇。紗智子は高校時代、味方だと思っていた麗奈に殺されかけ、父の命まで奪われた。それから14年、復讐のためだけに生きる紗智子は、顔を整形して身分を偽り、新米母となった麗奈の家庭にベビーシッターとして入り込む。

渋谷は、天使のような明るい笑顔の裏に残虐さを隠し持つ人気インフルエンサー兼ピアニスト・花井麗奈役。佐々木演じる主人公に迫る狂気、サイコパスな言動は、「普段はあんなにかわいらしくて誰からも愛されるような方なのに、ドラマでの怪演ぶりがすごくとても怖かったです」「血まみれで笑う姿や無表情でナイフを振りかざすシーンが頭から離れません」と視聴者を震え上がらせた。

オファー時は「『私にできっこない』って思いました(笑)」

受賞を受けて渋谷は、「賞を頂けて、たくさんの人に麗奈を、作品を愛していただけたことが本当にうれしいです」と喜びのコメント。

麗奈役については、初めは自信がなかったと言い、「麗奈は『ドラマ史上最も可憐なモンスター女』ということで、オファーを受けたときは正直『私にできっこない』って思いました(笑)」と吐露。「自分のイメージとも違うし、感情がジェットコースターのように押し寄せてくる役をお芝居の経験が少ない私に表現できるかな？と不安でした。それに、視聴者の方や現場の皆さんに嫌われるんじゃないかっていうところも心配していたんです」と振り返る。

しかし、「共演者の方やスタッフさんが『役で視聴者の方に怖いとか、嫌いって思ってもらえるのって、役者冥利(みょうり)に尽きるよ』って言ってくださって。その言葉で『この役を全力で生きていこう』って思えました」と周囲の声に背中を押されたという。

あまりの怪演に「本当は麗奈みたいな人間じゃないよね？」

放送が始まるとその演技が話題に。渋谷は「ありがたいことに反響も大きくて、レギュラー番組で長年ご一緒しているスタッフさんにも『なぎちゃん、本当は麗奈みたいな人間じゃないよね？』って言われました(笑)。何年もかけてつくった絆を、この役が一瞬でひっくり返してしまうという(笑)。でも、そう思っていただけるのは、すごく幸せです」とエピソードも明かす。

最後は「念のためお伝えしますが、私の笑顔にウソはありません！心からの笑顔です」と強調し、笑いを誘っていた。