『ゴーストガールサンダーボルト』が話題

救急車を呼んで…幽霊として現れた幼馴染とのコミカルな様子を漫画に「天才現る、だわ」の声【漫画】

2025.05.22 18:30
『ゴーストガールサンダーボルト』が話題

コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、サンデーうぇぶりにて読み切り掲載されている、藤野灰魚さんが描く『ゴーストガールサンダーボルト』をピックアップ。

「サンデー読切」の公式Xが4月23日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、7,000件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、藤野灰魚さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。

死んだ幼なじみの頼み事

主人公のカイチがある朝目覚めると、部屋には幼馴染のキリコが立っていた。キリコが制服の内ポケットから取り出したのは包丁。カイチは家族がキリコによって殺されたかと思うが、それはキリコの冗談だった。

しかし、そんなキリコに触ろうとするとキリコは透けており自分は「ゴーストキリコ」だと言う。キリコは先ほど死んでしまい、死体が腐る前に救急車を呼んでくれないかとカイチに頼む。

理解が追い付かないカイチは、これまでのキリコとの関係性を回顧する。小学生の頃から一緒だった二人は、これまでに何度も付き合っては別れ、先週も20回目の破局を迎えてところだった。

キリコが死んだ原因は食洗器による感電。全てを疑うカイチだったが、話すうちにキリコの幽霊が本物だと確信。そしてキリコの家に着くと、そこには床に倒れているキリコの死体があった。目の前の事実をしっかりと受け止めようとするカイチの後ろでは、その状況とは裏腹に関係のない話を陽気に話し続けるキリコ。

「死んでんじゃねぇよ!ざけんなァ!」

思わず叫ぶカイチだったが、キリコは「気楽にいこうぜ」と軽くかわす。

「最後だし私に聞きたいことある?」

そう聞くキリコに、いつも着ている黒いアンダーは何なのかを尋ねる。キリコの死体の袖をまくってアンダーの下の腕を見ていいと言われたカイチは袖をまくるが、そこには何もなく、さらにその場から急にキリコが逃げ出してしまう。

「ずっとずっとずっと意味わかんねぇ」

そう思いながら必死でキリコを追いかけるカイチ。追いついた公園ではこれまでのキリコ言動の本音を初めて聞く。キリコのすべての行動には全部理由があったこと、そして彼女なりに苦しんでいたことなどを知ったカイチは、

「もっと話せば良かった」

と雨の中涙を流すのだった。

その後キリコの家に戻ると、カイチの目の前でキリコの家に雷が落ちる。その衝撃でなんとキリコは死の淵から復活をとげるのだった…。

作品を読んだ読者からは、「これぞ新人読切という爽やかな一本」「やっぱり漫画って最高だなあと改めて思える読切」「理解が追いつかない…が、かなり好き」など、反響の声が多く寄せられている。

作者・藤野灰魚さん「楽しい会話劇を作りたい!と思って書きました」

――『ゴーストガールサンダーボルト』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。

楽しい会話劇を作りたい!と思って書きました。

勢いよく描いた記憶があります。

――今作を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。

軽快さです!

軽快に読み進めてもらって、メインテーマの部分まで進んでもらうことを大事にしています。

この読切はジャンルでわけるとコメディだと思いますが、開始時点で主人公(カイチ)は昔からの友人が突然死んだという結構シャレにならないシチュエーションの中にあります。

会話でシーンを運んで、すでに誤魔化せない、大変な状況であることに主人公と一緒に気づいて欲しいなと思っていました。

――今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

二人がベンチに座って喋るシーンで、「聞かなかっただけでしょ」と言っているヒロイン(キリコ)の手の上に「カニ」という状況説明(?)が出ているシーンがあるのですが、そこです。寡黙にふざけているシーンが好きです。

――X(旧Twitter)の投稿には多くの“いいね”やコメントが寄せられていました。今回の反響をどのように感じていますか?

自分は普段X(旧Twitter 現X 類似Threads 類似Bluesky)をいっさい触らないので、「なんかいいねいっぱい貰ってるよ!!」と友人に教えてもらい、見ました。周りの人にはウケが良くなかった作品なので好意的な反応が多くて驚きました。

インターネットの人々に褒められてちょっとドキドキしました。反響ありがたい限りです。励みになります。本当に、読んで頂いてありがとうございます。

――藤野さんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。

サンデーで連載をとることです。がんばります!

――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。

漫画!今描いているので少々お待ちを!チェケラ!

関連リンク

関連記事

  1. 新垣結衣が語りに!“伝説の家政婦”タサン志麻さん夫婦に密着「たくさんの人の心にスッとしみこむはず…」<ふたりのディスタンス>
    新垣結衣が語りに!“伝説の家政婦”タサン志麻さん夫婦に密着「たくさんの人の心にスッとしみこむはず…」<ふたりのディスタンス>
    WEBザテレビジョン
  2. 東京03の超絶サクセスストーリー 全国ツアーだけで「1年食えるくらいはもらえる」
    東京03の超絶サクセスストーリー 全国ツアーだけで「1年食えるくらいはもらえる」
    WEBザテレビジョン
  3. <BLACKPINK>「あつまれ どうぶつの森」内に“BLACKPINK島”がオープン!MVのセットやステージを再現
    <BLACKPINK>「あつまれ どうぶつの森」内に“BLACKPINK島”がオープン!MVのセットやステージを再現
    WEBザテレビジョン
  4. 松井玲奈、大粒の涙…新型コロナ感染中の思い吐露「人生の中では一番苦しいぐらいの数日間」
    松井玲奈、大粒の涙…新型コロナ感染中の思い吐露「人生の中では一番苦しいぐらいの数日間」
    WEBザテレビジョン
  5. ジャニーズWEST中間淳太 “探偵”イメージの細身スーツで「小説現代」表紙に!推しミステリから自身の創作活動まで明かす
    ジャニーズWEST中間淳太 “探偵”イメージの細身スーツで「小説現代」表紙に!推しミステリから自身の創作活動まで明かす
    WEBザテレビジョン
  6. 瀬戸朝香、“なかなか良い感じ”7歳長女によるメイクSHOTに反響「優しくて自然な感じすごくいい」「娘さんお上手!」
    瀬戸朝香、“なかなか良い感じ”7歳長女によるメイクSHOTに反響「優しくて自然な感じすごくいい」「娘さんお上手!」
    WEBザテレビジョン

「ニュース」カテゴリーの最新記事

  1. 萩原利久“功介”の恋と成長を描くサイドストーリーが配信決定 本編がより面白くなる相互関係も<初恋アンダーDOGs>
    萩原利久“功介”の恋と成長を描くサイドストーリーが配信決定 本編がより面白くなる相互関係も<初恋アンダーDOGs>
    WEBザテレビジョン
  2. 田辺桃子主演ドラマ「海老だって鯛が釣りたい」エンディングテーマをENHYPENが担当 タイトルは「Shine On Me」
    田辺桃子主演ドラマ「海老だって鯛が釣りたい」エンディングテーマをENHYPENが担当 タイトルは「Shine On Me」
    WEBザテレビジョン
  3. LE SSERAFIM「星野源のオールナイトニッポン」5人揃って初登場 ゲスト出演決定
    LE SSERAFIM「星野源のオールナイトニッポン」5人揃って初登場 ゲスト出演決定
    モデルプレス
  4. ちょっと大胆、でも愛らしい。STU48・内海里音1st写真集が2025年10月8日(水)に発売決定!
    ちょっと大胆、でも愛らしい。STU48・内海里音1st写真集が2025年10月8日(水)に発売決定!
    WWS channel
  5. りょじみく夫婦に新たな命が宿る!感動の妊娠報告とパパになる決意
    りょじみく夫婦に新たな命が宿る!感動の妊娠報告とパパになる決意
    らいばーずワールド
  6. 前田敦子・高橋みなみ・指原莉乃、AKB48OGがダンスレッスン 豪華ショットにファン興奮「原点にして頂点」「エモすぎる」
    前田敦子・高橋みなみ・指原莉乃、AKB48OGがダンスレッスン 豪華ショットにファン興奮「原点にして頂点」「エモすぎる」
    モデルプレス
  7. 小日向ななせ、穴開き競泳水着で豊満ボディ浮き出し!!
    小日向ななせ、穴開き競泳水着で豊満ボディ浮き出し!!
    WWS channel
  8. 空手U-21世界一の大内美里沙が俳優に転身し、スーパーエキセントリックシアターに所属「全身全霊で挑戦してまいります!」
    空手U-21世界一の大内美里沙が俳優に転身し、スーパーエキセントリックシアターに所属「全身全霊で挑戦してまいります!」
    Deview
  9. 大学生お笑いNo.1決定戦『笑学祭2025』、2代目チャンピオンは早稲田大学お笑い工房LUDO所属【蝉ブルース】に決定
    大学生お笑いNo.1決定戦『笑学祭2025』、2代目チャンピオンは早稲田大学お笑い工房LUDO所属【蝉ブルース】に決定
    Deview

あなたにおすすめの記事