宇津宮雅代が大人の雰囲気漂う美女役を熱演、「赤いさそりの美女」をHDリマスター版で無料放送＜江戸川乱歩の美女シリーズ＞

天知茂さん主演で描かれる江戸川乱歩原作のサスペンスドラマ「江戸川乱歩の美女シリーズ」(ＢＳ松竹東急[全番組無料放送・260ch])。5月18日(日)昼3時からは、宇津宮雅代が美女役として出演するシリーズ第9作目「赤いさそりの美女」が、高画質で世界観により没入できる“HDリマスター版”で放送される。そこで今回は、本作のあらすじや見どころを紹介していく。

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美女たちの官能シーンや痛快アクションが満載の「江戸川乱歩の美女シリーズ」

天知さんらが演じる明智小五郎が、抜群の推理力と華麗な変装で複雑怪奇な難事件を解決していく本シリーズ。

美青年が餌食になる“人間標本製造機”や人間を襲う“時計台の歯車”など、創意工夫を凝らした奇抜なセットがたびたび登場し、その精巧なつくりに感心させられる。また、ド派手なカーアクションや、ヘリコプターを使った手に汗握る脱出劇など、サスペンスドラマとは思えないような迫力満点のアクションシーンも見どころだ。

そして“大人向けの作品”として、毎話登場する美女たちの妖艶なシーンにも注目。由美かおる、片平なぎさ、萬田久子ら名だたる女優ふんする“美女役”の入浴シーンや、明智を雰囲気たっぷりに誘惑するシーンなど、思わず目が釘付けになる描写が散りばめられている。

1979年に放送された「赤いさそりの美女」で美女役・殿村京子を演じるのは宇津宮雅代。文学座の女優としてテレビドラマ「大岡越前」シリーズをはじめ、さまざまな舞台やドラマ、映画に出演した経歴を持つ。出演作品は300本を超えており、女優業を引退後も女性の生き方や教育などに関する執筆・講演活動を精力的におこなっている。

撮影中の映画出演者が殺害される…「赤いさそりの美女」あらすじ

新作映画の主演女優を決めるオーディションが開催された。見事“女王”に輝いたのは、映画に出演する俳優・吉野(永井秀和)の恋人の春川月子(三崎奈美)。しかし準女王となった珠子(野平ゆき)は、「最初から春川さんに決まっていたのよ」と不満を漏らす。

その後、自宅で家庭教師の殿村京子(宇津宮)から英語のレッスンを受けていた珠子らは、“近くでその映画の撮影がおこなわれているから一緒に見に行こう”と、連れ立って撮影現場を訪れる。現場に到着した京子は、そこで怪しい黒ずくめの男を発見。遠くにいるその男は何か喋っている様子で、京子は読唇術で「今夜12時、2人とも死ぬ。念仏堂裏の空き家がおまえの死に場所だ」という内容を読み取った。

その晩、昼間の予言が気になり京子たちが念仏堂裏の空き家を訪れると、吉野と春川が何者かに襲われていた。京子たちは警察を呼ぶが、なぜか彼らの姿は消えており、現場には血痕で描かれたさそりの絵と100円玉が2枚、10円玉が3枚残されているだけだった。

翌日、探偵の明智(天知さん)も呼ばれ現場を確認していると、別の場所で吉野と春川が遺体で発見される。警察は“虫好きの変質者が犯人だろう”と推測するが、明智はどうも“復讐”のように感じているようで――。

明智にシリーズ最大級の危機が迫る…

江戸川乱歩の小説『妖虫』が原作となる「赤いさそりの美女」。原作は明智小五郎が登場しない異色作としても知られているが、当ドラマでは明智を度々登場させており、明智にシリーズ最大級の危機が迫る様子も描かれている。

作中で、明智は幾度も犯人に命を狙われ窮地に陥る。しかし、持ち前の推理力でピンチをくぐり抜け、時に犯人と激しい肉弾戦をも繰り広げ危機を脱していく。優れた頭脳と鍛え上げた肉体を最大限に駆使し、冷静かつ大胆不敵に犯人へ立ち向かっていく明智の勇姿は大きな見どころだろう。

また、活発な女性キャラクターが多く登場する中、常に冷静な家庭教師にふんした宇津宮の演技にも注目。さまざまな作品への出演で培ってきた抜群の表現力で、大人の雰囲気を纏う美女・京子をしっとりと演じきっている。