“伝説の格闘王”前田日明、40歳で現役引退を決断「緊張しなくなった」「興奮がないと戦えない」＜しくじり先生＞

2025.05.08 12:30

反面教師バラエティー「しくじり先生俺みたいになるな!!」(毎月第1～3金曜夜9：30-10：00　第4金曜テレビ朝日地上波放送終了後／ABEMA SPECIALチャンネル)、元プロレスラーの前田日明が登壇した、5月2日放送回では、先週放送の前編で不良時代や新日本プロレス時代のしくじりを告白した前田が、今回は伝説のリングス時代やTHE OUTSIDERで起きた危険すぎるしくじりを激白する。波乱の格闘技界を駆けぬけた前田先生の数々の伝説をふり返り、今の若者に伝えたい教訓を学んでいった。

前田が引退を決断した理由

後編では、サポート先生として勝俣州和も登壇し、前田が31歳で旗揚げした総合格闘技団体・リングスの裏事情や、現役引退後の変化、総合格闘技大会・THE OUTSIDERで起きた衝撃のしくじり事件などについて授業を行った。

リングス旗揚げから8年間、戦い続けた前田は、40歳で現役引退を決断する。「左ひざ4回手術して、両ひじも2回ずつ、ボロボロだった」という前田は、引退を決めたタイミングについて聞かれると、「ぜんぜん緊張しなくなった」「興奮がないと戦えない」とふり返る。

引退後、「どうせずっと独身だし、迷惑をかけないようにお金を貯めよう」という心境になり、格闘技のプロモーターとしての活動や総合格闘技イベント・HERO'Sのスーパーバイザーを務めていた前田だったが、49歳の時につきあっていた彼女が妊娠し、親になったことが人生の転機になる。「子ども抱いた時、ふるえた。今までうしろ向きだったことが全部、前向きになった」と語った前田は、「自分はプロレスに救ってもらった……もっと必死に恩返ししないと！」という思いに駆られ、「新日に入っていなかったらと思うとちょっとこわい」「格闘技のプロモーターとして生きているんだから、プロモーターの経験でできることで世の中に恩返しができないか」と不良を更生させる総合格闘技大会・THE OUTSIDERを立ちあげる。

そして、THE OUTSIDERで朝倉兄弟(兄の朝倉未来、弟の朝倉海）を発掘した前田は、「お兄ちゃん(未来)はビジネスに精出しすぎて足踏み状態ですけど、あのふたりの素質はピカイチ」と絶賛し、朝倉兄弟に最初に会った時の印象についても聞かれると、「立ち姿が良かった。バランスが良い。体幹が強い。突き刺さるようなパンチで、毛色の違うやつが入ってきたな思った」と語る。

「どんな悪いやつでも有名になったら悪いことはできなくなる」という自身の経験をもとにした考えから、THE OUTSIDERで不良を更生させられるという自信を持っていた前田だったが、「本当にやばい不良を集めすぎて大乱闘連発」という、やり過ぎ事件を起こしてしまう。さらには、「不良を更生するための大会なのに、逆に不良が増える」という事態に陥ってしまったとふり返った。