

王貞治の世界タイ記録がかかった試合で初完投・初完封…齊藤明雄が自身に言い聞かせていた言葉<プロ野球レジェン堂>

4月22日(火)に放送された「プロ野球 レジェン堂」(毎週火曜夜10:00-10:55、BSフジ)。今回のゲストは現役生活17年で128勝133セーブを挙げ、リリーフ投手としては極めて珍しい最優秀防御率を獲得した経験もあるレジェンド・齊藤明雄が登場した。MCの徳光和夫、遠藤玲子に対して、意外な幼少期のエピソードから大学野球、プロ野球での目覚ましい活躍など貴重なエピソードを披露していく。
三角ベースボールから始まった野球人生…”投手はやりたくなかった”意外な理由
齊藤といえば立派な口ひげがトレードマーク。これは大洋ホエールズに入団してから3年目のアリゾナキャンプで、齊藤を含む4人の選手で伸ばし始めたのがきっかけだという。当初はあごにもひげを蓄えていたというが、顎ひげを剃ったときに「口ひげまで剃ってしまうと間抜けな顔に見えてしまうかもしれない」と感じたため残すことになったと意外な“口ひげの起源”を明かす齊藤。遠藤はニュース番組で齊藤と共演する機会も多く、第一印象は怖い雰囲気も感じられたとこぼす。しかし実際に一緒に仕事をしてみると、すぐに優しい人柄が見えてきたというエピソードを紹介した。
齊藤は京都・伏見の出身で、実家は幕末の”寺田屋事件”でおなじみ「寺田屋」の近くにある鮮魚店。幼少期は現在のような少年野球のクラブチームは極めて少なかったため、年上の子どもたちと「三角ベースボール」を楽しんでいたという。いまの若い世代にとって「三角ベースボール」という遊び方は聞き慣れないかもしれないが、いわゆる“二塁がない簡易的な野球”と考えればわかりやすい。公園や空き地などの狭い場所でも手軽に遊べるのが特徴だ。
そうして早くから野球文化に触れていた齊藤は、中学に進学した際に当時活躍していた王・長嶋というスーパースターに憧れて野球部に入部。しかし意外なことに齊藤のポジションはショートと外野手で、投手は「走り込みがしんどいというイメージがあり、やりたくなかった」のだと意外な告白をする。
齊藤は高校に入学した後も野球を続けるが、強豪校の練習を見て「自分には無理だ」と痛感。花園高校を進学先に選ぶことに。徳光から「ラグビーという道は考えなかったか」と問われると、ここでも「痛いのは嫌だから」と齊藤らしい答えが返ってきた。
心機一転、ハングリー精神で勝ち取った投手
「自分には無理だ」というネガティブなイメージから選んだ花園高校への進学は、しかし齊藤が投手としての道を歩み始めるきっかけでもあった。当時1年生は外野での球拾いが主な練習であり、キャッチボールやノック、打撃練習などをする機会は滅多になかったという。
そんな中でどうしてもボールに触りたい齊藤は、監督から「打撃投手ができる者はいるか?」との問いに対して思わず手を挙げてしまった。手を挙げたからには頑張るしかなく、結果としてそれがピッチャーとしての練習に。高校2年生の秋には監督から「ピッチャーをやってみろ」と声を掛けられ、本格的に投手へ転向していったのだった。
花園高校は3年生の春にセンバツ出場を果たし、ほかの選手がケガをしたことで齊藤が2回戦の投手に指名される。ところが花園は専大北上に0−1で敗れたため、齊藤の甲子園は登板する機会を得られないまま終了。夏の大会では甲子園出場を逃すものの、齊藤はエースナンバーの「1」を背負うことに。京都大会準々決勝で、のちに巨人へドラフト1位で入団する中井康之と延長16回におよぶ投手戦を繰り広げる。メキメキとつけていた実力が、ついに衆目にさらされた瞬間だ。
高校での活躍はさまざまなスカウトも目にしており、大阪商業大学からの勧誘もあったとか。齊藤自身は東京の大学への進学を希望していたため断るつもりだったが、祖母の猛反対により断念。大商大からのスカウトを受け入れた。そのような経緯もあって、大学へ入学して間もない頃は自宅から通学することに。しかし練習や授業をサボって遊んでばかりいたため、半ば強制的に入寮が決まったという。
だがその頃から投手としての才能はピカイチで、1年生の頃からスタメンとして活躍。上下関係が非常に厳しい大学野球部の先輩たちからのしごきを受けつつも、大学野球選手権では2年連続準優勝に導き、35イニング無失点という記録も樹立した。「東の江川 西の齊藤」と称されるほどだったが、齊藤から見て江川は「全然レベルが違う。江川の球はものすごいスピンがかかっており速かった」と当時の謙虚な心境を振り返っていた。
プロ入り1年目の夏に初完投・初完封を達成…齊藤が自分に言い聞かせていた言葉
大学野球でその名を轟かせた齊藤のもとにはプロ12球団からスカウトがやってきたが、大洋ホエールズからドラフト1位指名を受け入団。1年目の春、初めてプロ相手に投げた球はことごとく打ち返され洗礼を浴びるも、1977年8月30日の巨人戦では初完投・初完封を成し遂げた。驚くべきことに、この試合は王貞治の通算755号世界タイ記録がかかった試合でもあった。ある記者から「もし打たれたら名前が残りますよ」と言葉を掛けられたが、齊藤は「人の記録で自分の名前を残したくないよ」と一蹴したという。
また当時の齊藤は「このボールが自分の手にある限り、王さんは打てない。自分が主導権を握っている」と言い聞かせながら心を落ち着かせていたという。これには徳光も「齊藤さんは本当の投手ですね」と感心していた。高校や大学で目覚ましい活躍を見せプロ入りを果たした選手でも、異次元ともいえる厳しい世界に圧倒される選手は少なくない。そんな中でも齊藤は必死で食らいつき、精神的な強さも手に入れたことで新人王も獲得した。
スター選手の生い立ちからプロ入りの秘話、名だたる名選手たちとのエピソードまでを掘り下げる貴重な番組として、「プロ野球 レジェン堂」には今後も大いに注目していきたい。
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