多部未華子“詩穂”と江口のりこ“礼子”それぞれの地獄に視聴者共感＜対岸の家事＞

多部未華子が主演を務める火曜ドラマ「対岸の家事～これが、私の生きる道！～」(毎週火曜夜10:00-10:57、TBS系)の第3話が4月15日に放送された。今回は、育児と仕事の両立に燃えるママ・礼子(江口のりこ)と、専業主婦・詩穂(多部)、それぞれの地獄に共感する声が多数寄せられた。(以下、ネタバレを含みます)

• 【写真】中谷達也(ディーン・フジオカ)は詩穂(多部未華子)に「対価は？」と意見
• 【写真】礼子(江口のりこ) は、思うように働けずフラストレーションが貯まる
• 多部未華子が専業主婦役のお仕事ドラマ「対岸の家事～これが、私の生きる道！～」第1話、TVer再生数が300万回を突破

「対岸の家事～これが、私の生きる道！～」とは

本作は、2019年にドラマ化もされた「わたし、定時で帰ります。」(新潮文庫)で知られる朱野帰子の小説をドラマ化したもの。

専業主婦になることを選んだ女性・村上詩穂(多部)が、ひょんなことから働くママや育休中のエリート官僚パパなど“対岸にいる人たち”と出会い、交流していく姿を描くといったストーリーだ。

今やどんな立場であっても生きていく以上は誰かがやらなければいけない“家事”という仕事。「実はみんな同じように毎日の家事に泣いたり悩んだりしているんだ」とホッとしてクスッと笑える、“家事”という終わりなき仕事をテーマにした新たなお仕事ドラマとなっている。

エリートパパ「ちゃんと対価をもらうべきです！」

礼子の娘・星夏(吉玉帆花)がおたふく風邪にかかるところからスタート。

仕事を休めない礼子に頼まれ詩穂はしぶしぶ星夏を預かることになった。

しかし、これに対して厚生労働省の官僚で育休中の“エリート官僚パパ”中谷達也(ディーン・フジオカ)は「いくらで預かってます？」と相変わらず論理的に淡々と問いかけ。「詩穂さんはお人好しすぎます！ちゃんと対価をもらうべきです」と続けたのであった。

後輩・今井の心の内が明らかに

一方、礼子は会社に星夏の看病のために数日間の休みが欲しいと相談。

いつも礼子の仕事を肩代わりしている今井(松本怜生)に嫌な顔をされるのではと気が気ではない礼子だったが、意外にも今井は礼子の仕事を引き継ぐことを快諾。これは会社に新しくできた「肩代わり制度」ゆえだった。

そんな今井だが、3話の終盤には涙を見せる場面も。実は今井、有給をとっていたのは旅行に行くからではなく、愛犬が癌であるがゆえに病院などに連れて行っていたのだそう。しかし、病状がよくなく、あと1カ月の命と言われ、集中できないのだという。

これに礼子は「言ってくれればよかったのに」と一言。それを聞いて今井は「長野さん、超頑張っているじゃないですか。そんな風に頑張っている人の前で自分だけ辛いなんて言えない」と本音をこぼしたのだった。

礼子と詩穂、それぞれの地獄

数日後、無事に職場に復帰した礼子。しかし、その矢先、今度は長男の篤正(寿昌磨)がおたふく風邪にかかってしまう。これには礼子「ベビーシッターの仕事だと思って受け取ってくれない？」と言い8万円を押し付けながら「1週間預かってほしい」と懇願。礼子は礼子で仕事を休むことに対して、引け目を感じていたのだ。

しかし、詩穂はあまり浮かない顔を見せる。

詩穂は、後日礼子に8万円を返したのだ。

そして「礼子さんが大変なのはわかります。いろんなことを抱えているのも。でも、それを全部なんとかするのは無理です」「3人の生活を楽しめなくなる気がして…」と告白。「家事が私の仕事だから、疎かにしたくなることはしたくないんです」と話した。

これを聞いた礼子は「それが詩穂ちゃんの専業主婦としてのプライドなんだね」と快諾。

視聴者からは「どっちの気持ちもわかる」「どっちが辛いとかじゃなくて、それぞれの辛さだよね」との声が寄せられた。また、「今井くん、本当はいいやつなんだ！」と今井に対する意見も、SNSではトレンド入りを果たしていた。

◆文＝於ありさ