

『死ぬほど愛して』監督・城定秀夫、主演・成宮寛貴のプロとしての覚悟に感嘆
成宮寛貴が主演を務める「ABEMA」オリジナルドラマ『死ぬほど愛して』第3話が、4月10日(木)23時より放送された。今回、本作で監督を務める城定秀夫のインタビューが到着した。
城定は『性の劇薬』『女子高生に殺されたい』などを手掛け、『アルプススタンドのはしの方』では第42回ヨコハマ映画祭監督賞、第30回日本映画プロフェッショナル大賞監督賞を受賞した“鬼才”の異名を持つ実力派の監督だ。
――主演の成宮寛貴さん、妻役の瀧本美織さんはどのような俳優でしたか?
城定 2人とも、もう言うことがない俳優です。今回は役作りが難しかったと思いますが、「一緒に作っていきましょう」という感じで風通しよくやれたかなと思います。
2人とも技術的には何の問題もないですし、僕が言うのはおこがましいですけど、成宮さんも瀧本さんも僕にとっては完璧に近い俳優だと思います。その上でこの作品をどう個性的なものにしていくのか、ということについては「現場でやりながらみんなで組み上げていきましょう」という感覚でやらせていただきました。
――お二人と初めてお会いされた時の第一印象や印象的なエピソードを教えてください。
城定 第一印象はテレビで見る俳優さんですし緊張しますよね(笑)。どういう人かも分からないですし、何か質問されたら答えられるかなとか、そういう意味で緊張していました。
――3話は真人の殺害シーンが直接的に描かれていて、1つの転換点だと感じました。演出でのこだわりはどのようなところにありましたか?
城定 1、2話はスローな感じで始まるのですが、3話からは毎回見どころみたいな感じだと思います。殺害シーンはもちろん怖くは見せたいですけど、そもそも何で殺しているのかみたいなのが腑に落ちちゃうと面白くない物語になってしまう。その辺の複雑さみたいなところが僕も整理できていない部分ではあるし、真人自身も分かっていないようなものです。
かといって単純に無表情の演技でいいわけでもないし。ある程度、霧がかかったような表現にしないと、類型的なキャラクターになってしまうのかなとは思っていたので、この人物はこうなんだっていうような風にはあまり事前には決めないでやりました。
――3話時点では真人がいったい何者なのかがわからなかったです。
城定 それは最後まで分からないですし、それこそこの作品のテーマでもあります。ただ、「解釈が難しいですよ」みたいな演出はあまりしていないし、逆に単純な取り方もできます。これは真人自身もわからなくて、自分がなぜ自分なのかみたいな葛藤があると思います。
――本作の伏線回収のヒントを教えてください。
城定 とにかく1、2話は、真人は訳の分からないやつにするっていうことを一回思い切ってやりました。土砂降りの中歌っているシーンや配達員を蹴とばすシーンとかはまさにそうです。ただ、それはあまり先のことを考えないでやります。とにかく種を撒いておいて回収できたら残しておくし、回収できなかったら戻って種を捨ててやめるっていうような感じで脚本を作っていきました。
――本作がABEMAオリジナルドラマでメガホンをとる初の機会でしたが、監督ご自身が今回の作品で何か初挑戦されたことはありますか。
城定 本作はいつも私が携わる作品と比べると規模が大きかったので、今までやったことのないオープンセットを壊すとか、燃やすとかをやらせてもらいました。「お金のことは気にしないでやってくれ」みたいなことを言われることはなかなかないので(笑)
周りのスタッフはベテランで大がかりな演出をやったことある人が多かったので、わりと低予算育ちの僕はみんなに相談しながら「こうやって撮るんだ!」と学びや発見がありました。――本作はセクシーなシーンが随所に出てきますが、監督としてこだわりや意識した点はどのようなところですか?
城定 ここは俳優陣、プロデューサーとも確認を取りながら慎重に進めました。「これはドラマとしてどこまで求められているんですか?」みたいなラインを都度確認しながら、僕のエゴにはならないようにしました。センシティブなシーンは、インティマシーコーディネーターをつけているので事前に相談しながら撮影しています。
成宮さんもこういったカットに関しては、「ちょっと今の見せてください」ってご自身で見たりとか、その辺はすごくプロ意識も高い。「そういうシーンに抵抗ありますか?」って聞いたら、「いや、ないです、芸能人である以上セックスシンボルであることが当たり前だと考えています」と言われていて。
一流のプロの俳優なのだと思いました。はっきり言えるなんてすごいことだなと僕は思います。成宮さんの肉体を美しく見せることは僕の仕事なので、そこが今回の作品の見どころのひとつになるように意識しました。
――最後に視聴者の方に向けて本作の見どころを教えてください。
城定 どんな見方をしても、様々な楽しみ方があると思います。もちろんサスペンスとしてもスリラーとしても。恋愛ものとしての要素もありますし、アクションもエロもあります。色々なエンタメ要素をぶち込んだ上で、見方によってはものすごく変なドラマですし、僕としてはある種のカルト味の強い作品だとも思います。
どの見方でも面白く見られると思うので、あまり構えずに見てほしいですね。ただ「どこか普通と違うぞ?」みたいなジャンルレスな感じにはなっているので、普通のドラマを見飽きた人もぜひ見ていただきたいと思っています。“普通のようで普通ではない”本作をこの先もお楽しみください。
関連記事
-
SKE48 古畑奈和、「自分は誰かの役に立てている」10年突き進んだ"アイドル"という職業ENTAME next
-
美女コスプレイヤー・蒼猫いな、フェチ感じる衣装で美スタイル完全解禁【写真10点】ENTAME next
-
10年ぶりの写真集、中川翔子「過去最大の露出に挑戦したきっかけは江頭2:50さんの一言」ENTAME next
-
中川翔子、すべてを出した10年ぶり写真集を語る「血管を褒められる体験は初」ENTAME next
-
桃月なしこ、話題のフォトスタイルブックからナチュラルな白ランジェリーショット公開ENTAME next
-
似鳥沙也加、まん丸バストを置きパイした泡風呂グラビアに「キュンが止まらない」ENTAME next
「ニュース」カテゴリーの最新記事
-
青山テルマ、INI西洸人「日プ2」中から「輝くものは持っていた」デビュー後は関係性に変化モデルプレス
-
新木優子、山下智久との2ショットに「美しすぎる」「オーラすごい」と反響続々「SEE HEAR LOVE」で恋人役モデルプレス
-
櫻坂46、“坂道史上初”佐賀出身メンバー加入「ついに」「嬉しすぎる」と反響続々モデルプレス
-
なすなかにし中西茂樹、SixTONESメンバーと2人で新年会 ライブ鑑賞時のエピソードも「次のSixTONES、俺?」モデルプレス
-
工藤静香、“ブラックコーデ”で魅せる私服姿に反響「あ〜今日もかわいいです!」ENTAME next
-
日本で大注目“アジアの貴公子”チ・チャンウクとは? “キス職人”から強烈な悪役演技で新境地へ 歌手活動も行う多才な名優WEBザテレビジョン
-
INI西洸人「日プ2」青山テルマは「絶対怖い」と思っていた レッスン後の嬉しかった思い出とはモデルプレス
-
チアガール衣装の「ブルアカ」コスプレイヤー「クールな雰囲気を出すため、口角を上げすぎない笑顔を意識」<acosta!>WEBザテレビジョン
-
フジテレビ「ぽかぽか」万博イベント中止を発表「弊社を取り巻く諸般の事情を総合的に勘案」モデルプレス