朝倉未来選手復帰戦に指名の鈴木千裕選手「RIZIN男祭り」ABEMA特番に緊急出演“男同士の打ち合いをするだけ”

2025.04.11 09:00

5月4日(日)に東京ドームで開催され、ABEMA PPVにて全試合生中継される「RIZIN男祭り」をより楽しむことができるABEMAオリジナル特番が、ABEMA格闘チャンネルにて4月9日に独占無料生放送された。

今回、独占無料生放送された特別番組には、RIZIN CEOの榊原信行をはじめ久保優太選手、日本格闘技界の盛りあげ隊長である元格闘家で解説者の大沢ケンジ、JOYとくるみも出演し、先ほどの会見で朝倉未来選手の対戦相手として発表されたばかりの元フェザー級王者の鈴木千裕選手も緊急出演した。

会見を終えて

同9日に行われた「RIZIN男祭り」の会見を終えて生放送に出演した榊原CEOは、朝倉選手と鈴木選手のカード決定について、「平本蓮のケガが2月中旬頃に判明して、僕らは試合のキャンセルはないと思っていたが、診断後にすぐ連絡があって、とてもじゃないけど治療を施してすぐに出場できる状態ではないと言われた。しかし、東京ドームはそう簡単に借りられる場所ではない。GWの日曜日を用意してもらったのに、そこで穴をあけたらRIZINとして東京ドーム出入り禁止だったと思う」と当時の心境を明かす。

また、榊原CEOは「東京ドームを盛りあげるには、(朝倉選手が)日本人で熱量をもった強い選手と戦うのが盛りあがると思っていたので、千裕、YA-MANと考えていたけれど、YA-MANはKOされてしまって。香川大会の試合後にバックヤードで千裕に会った時に車いすに乗っていて、心が折れているなと感じた。ここで僕らからは(試合に出てほしいと)言えないなと。その矢先、4月5日に千裕から『俺、ぜんぜんいけるのでいきます。男祭り10周年、俺がいなきゃだめでしょ』と志願してくれた」と試合決定までの経緯を説明し、「闘う運命、宿命があったふたりだったと思う。何の遺恨もないふたりだけど、いろんな奇跡が重なって、まさに闘いの神が与えてくれたカード」と語る。

そして、気になるケガの状況について、鈴木選手は「(試合後)足は折れたなと思っていたけど、数日後に歩けるぞ？って。足も拳も順調に治ってきて、鼻も軟骨が曲がっていただけなので戻して。打撲も2、3日で治りましたね」と説明し、スタジオを驚かせる。

また、気持ちの面について鈴木選手は、「不思議と一時の感情に過ぎなかった。試合に負けて落ちこんで、どうしようかなと数日、過ごしていると、やっぱり格闘技が大好きだから、時間が経つにつれて闘いたくなる。あと、僕がいつか格闘技を引退した時に、東京ドームに出なかったことを後悔すると思った。ぜったい後悔したくない。それが素直な気持ちです」と語る。

5月に闘う東京ドームの前で会見を行ったことについても、「気持ちが入りますね。僕は22歳の時に後楽園の会場でKNOCK OUTのチャンピオンになった。その帰り道に、僕の仲間と一緒に東京ドームを見ながら、『いつか、あそこ試合で試合をしたい』と話していたんですよ。さっき仲間と一緒に夢がかなうなと話していて。ぜったい勝つから見てろよと言いました」と東京ドームへの熱い思いを明かす。

朝倉未来選手について

さらに、鈴木選手は対戦相手の朝倉選手について、「(朝倉選手は)MMAとフェザー級の時代を作りあげた人ですし、賛否はあるけれど、格闘技をいい方向に盛りあげてくれた人。因縁ではなくリスペクトを持って、MMAというスポーツとして試合をしたい。子どもたちが試合を見て、将来、格闘技をやりたい！と思ってもらえるような試合をドームでやることがいちばんですよね」と語り、「朝倉選手と闘うとは思わなかったけど、何が起こるか本当にわからない。いたずらなのかわからないですけど、神様のみちびきなのか、それに従ってやります」と答える。

最後に、鈴木選手は「(朝倉選手の)分析なんてどうでもいい、『男祭り』で対策とるなんて男気なくないですか？　一発本番。僕が望むのは未来選手と男同士の打ち合いをして、どちらかが散る。それだけです。MMAなので寝技もあると思いますが、男同士の殴り合いを見せることで、ファンの心を動かせると思う」と熱いメッセージを送った。